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ルートID: r1155 入門 日帰り 志賀・草津・四阿山・浅間 2019年6月

篭ノ登山・三方ヶ峰
かごのとやま / さんぽうがみね

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
1月
2月
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5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
初夏に咲き出すコマクサやグンバイヅルなど、様々な高山植物を愛でる山行。
篭ノ登山と三方ヶ峰は地味な存在ながらも、その行程は変化に富み展望にも優れています。のんびりと歩きたい気分の時にぴったりな山と言えます。
※2019年05月30日更新
ルート長9.2km
登り標高差281m
下り標高差281m
行程概要: 水ノ塔山(2202m) → 東篭ノ登山(2227.2m) → 池の平駐車場(2061m) → 村界の丘(2113m) → 雷の丘(2108m) → 雲上の丘(2110m) → 三方ヶ峰(2040.1m) → 池の平湿原(2000m)

【浅間山】篭ノ登山・三方ヶ峰の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 山肌を赤く染めるレンゲツツジと可憐に咲く花々
  • 篭ノ登山から広がる大パノラマ
  • 気持ちの良い池の平湿原を歩く
モデルプラン
1日目
歩行時間:5時間10
高峰温泉〜水ノ塔山〜篭ノ登山〜兎平〜見晴岳〜三方ヶ峰〜兎平〜高峰温泉
登山計画書作成 《ヤマレコらくルート》
http://yamare.co/VzEuwe
山と高原地図 《ヤマプラ》
http://yamare.co/jK4geV
コース概要 高峰温泉から登山を開始する。
明るいカラマツ林から抜けると正面に水ノ塔山と篭ノ登山を望む尾根道へと導かれる。ここから岩尾根を進めば水ノ塔山に到着する。
さらに篭ノ塔山へ向かうが、途中の赤ゾレはザレた箇所があるので足元に注意したい。
素晴らしい展望の篭ノ登山から池ノ平へ向かう。
兎平から三方ヶ峰までは高山植物が多く咲くポイントだ。
ゆっくり写真撮影などをしながら進めば、コマクサの群生地となっている三方ヶ峰に到着する。
あとは池ノ平へ緩やかに下り、兎平から湯ノ丸高峰林道を歩けば1時間ほどで登山口に帰着できる。
計画書提出先 長野県警察本部または小諸警察署地域課
※登山口に登山計画書提出ポストあり
宿泊 なし。
交通 北陸新幹線佐久平駅またはしなの鉄道小諸駅よりJRバス関東(高峰温泉行き:1,100円)にて高峰温泉バス停へ。
駐車場 高峰温泉に無料駐車場あり。
※車坂峠・高峰温泉間は未舗装路。
アドバイス 高峰温泉の駐車場は台数に限りがあるので車坂峠から歩くことも考えられる。
登山道はよく整備されており問題になる箇所はない。
湯ノ丸高峰林道の歩行は車の往来に注意したい。
サブコース 特になし。
エスケープルート 特になし。
入浴 《ランプの宿 高峰温泉》
登山口にあり日帰り入浴も可能だ。遠方からの場合は前泊してもいいだろう。
https://www.takamine.co.jp/
おすすめ周辺情報 《丁子庵》
寅さんが愛した小諸の老舗蕎麦店。細打ちされた二八蕎麦でいただくくるみ蕎麦は辛めの汁とよく合う一品。
http://choujiya.jp/
《藤舟》
鰻の名店。蒸しと焼き目のバランスが絶妙な鰻を濃い目のタレでいただく。贅沢な昼食に最適だが週末は混み合うことがある。
https://goo.gl/maps/nqyQEQkuxAtWo73s6
《古久清食堂》
国道沿いにある大衆食堂でここのカツ丼は人気の一品。昭和の雰囲気が漂う店内は居心地がいい。
https://goo.gl/maps/aG1WKrjq4nYQqwez6
《麺工房雪村》
あっさりながらも味わい深いスープが癖になるラーメン店。店内は清潔で接客が丁寧なのも人気に秘密だろう。
https://goo.gl/maps/hrjmw795G4efrKWu6
《みつばち》
小諸駅そばの甘味処。パフェや善哉の甘さは下山後の身体にしみわたる。
https://goo.gl/maps/GDepJD5REqVT3Dy58
1
「ランプの宿 高峰温泉」から登山を開始する。
自家用車・公共交通機関共にここまで直接アクセスすることが可能だ。
2
宿の正面が水ノ塔山・篭ノ登山への登山口だ。
3
しばらくは明るいカラマツ林を緩やかに登っていくがすぐに視界が開けるようになる。
4
樹林帯を抜けるとこれから登る水ノ塔山と篭ノ登山を正面に見据える。
5
足元には多くの花が咲いている。
イワカガミは一般的によく見られる高山植物。形態により数種類に分類されているが遺伝構造解析で全て同種ということが判明している。
6
ひっそりと咲く常緑小低木のリンネソウ。
花茎が2つに分かれて開花するので「夫婦草」とも言われる。
この花は花粉の飛散率が低く実がほとんど結実しない。そのため気候の変動に弱く突然群落が消滅することがある。
7
道はやがて岩場へと変わる。
技術的に難しくはないが足元に注意して通過したい。
8
これを登り切れば水ノ塔山の山頂に到着する。
登山口からは約1時間の距離だ。
9
山頂からは素晴らしい展望が広がる。
小諸市街地の背後に八ヶ岳が雄大な姿を見せる。
10
水ノ塔山を後にすると赤ゾレを通過する。
ややザレた箇所があるので転倒には十分注意したい。
11
小ピークを越えて緩く下れば篭ノ登山との最低鞍部に到着する。
12
鞍部か篭ノ登山までは標高差で約50mの登り返しだ。
やや急な登りが続くのでゆっくり登ることを心掛けよう。
13
篭ノ登山の山頂直下にはアズマシャクナゲとハクサンシャクナゲの群落がある。
共に異種間での交配が進み正確な種の判別は難しくなっている。
14
コケモモは葉を落とさない広葉樹。
実は栄養価が高く食用にするほか葉にも配糖体のアルブチン、メチルアルブチンを含み利尿剤として利用される。
15
黄色い花がよく目立つハクサンオミナエシ。
生育地域は狭くその数は減少傾向にある。
16
水ノ塔山から40分ほどで篭ノ登山に到着する。
週末などは多くの人で賑わうところだ。
17
山頂は平らで広く休憩に最適だ。
背後に見える山は西篭ノ登山と角間山。その右手には四阿山が大きな裾野を広げてそびえる。
18
晴天時には北アルプスの後立山連峰を望む。
白馬岳から五竜岳・鹿島槍ヶ岳・蓮華岳まではっきりと目視することができる。
19
四阿山の右手には嬬恋村のキャベツ畑が広がる。
奥に見えるのは本白根山・横手山・苗場山など上信国境の山々だ。
20
篭ノ登山を後にして兎平へと下る。
正面にはこれから向かう池ノ平湿原が見える。
21
シャクナゲが茂る登山道を緩やかに下っていく。
道はよく整備されており非常に歩きやすい。
22
篭ノ登山から30分ほど下れば湯ノ丸高峰林道が通じる兎平に到着する。
ここには有料駐車場とトイレがあり観光客で賑わうところだ。
23
ここから見晴岳・三方ヶ峰方面は花の見所が続く。
スズランはその可憐な姿とは裏腹に強心作用を持つ毒を有する。
24
池ノ平を代表する花といえばアヤメだ。
文仁親王妃紀子様の御印であるヒオウギアヤメも混生している。
25
高山帯に咲くミヤマクワガタと同種のグンバイヅル。
葉が丸いのが特徴で日本の固有種。環境省のレッドリストでは絶滅危惧(VU)に指定されている。生息地は長野県の東信・北信地方。
26
鮮やかなピンク色の花を咲かせるマメ科のシャジクソウ。
国内では長野県が分布の南限だ。
27
クモキリソウに似るシテンクモキリは2008年に新種認定された比較的新しい種類のランだ。
唇弁・側花弁が紫色になることで見分けがつく。
28
村界・雷・雲上と続く小ピークを越えて見晴岳を目指す。
29
周辺では比較的多く見られるキバナノヤマオダマキ。
淡黄色が青空に映えて美しい姿を見せる。
30
ワレモコウは初夏に濃紅色の花を咲かせるバラ科の植物。
根は地揄と呼ばれる生薬として古くから民間療法で止血・下痢止めとして使用されている。
31
ハクサンチドリは高山に分布するランの代表種。
32
数は多くないがイチヨウランも見ることができる。
草木に紛れやすいので簡単には見つからないだろう。
33
見晴岳から稜線をたどり兎平から1時間ほどで三方ヶ峰に到着する。
34
山頂付近のコマクサ自生地は柵で区切られており立入禁止だ。
くれぐれも踏み荒らすことのないように自制心を持って行動しよう。
35
三方ヶ峰から緩く下れば池ノ平湿原内の木道を進む。
兎平へは45分ほどの距離だ。
36
兎平からは湯ノ丸高峰林道を歩いて高峰温泉へ戻る。
一般車が通行するので往来には十分注意したい。
37
兎平から高峰温泉までは3kmほどの道程だ。
普通に歩けば1時間ほどで帰着できるだろう。
38
【入浴】
登山口にある「ランプの宿 高峰温泉」は日帰り入浴も可能だ。
遠方からの場合は前泊してもいいだろう。
39
【おすすめ周辺情報】
「丁子庵」は寅さんが愛した小諸の老舗蕎麦店。
細打ちされた二八蕎麦でいただくくるみ蕎麦は辛めの汁とよく合う一品。
40
【おすすめ周辺情報】
「藤舟」は鰻の名店。
蒸しと焼き目のバランスが絶妙な鰻を濃い目のタレでいただく。贅沢な昼食に最適だが週末は混み合うことがある。
41
【おすすめ周辺情報】
「古久清食堂」は国道沿いにある大衆食堂でここのカツ丼は人気の一品。昭和の雰囲気が漂う店内は居心地がいい。
42
【おすすめ周辺情報】
「麺工房雪村」はあっさりながらも味わい深いスープが癖になるラーメン店。
店内は清潔で接客が丁寧なのも人気に秘密だろう。
43
【おすすめ周辺情報】
「みつばち」は小諸駅そばの甘味処。
パフェや善哉の甘さは下山後の身体にしみわたる。
※上記の情報は記事更新日(2019年05月30日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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