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ルートID: r951 ☃ 雪山 2泊3日 槍・穂高・乗鞍 2017年4月

槍ヶ岳
やりがたけ

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
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槍ヶ岳のスタンダードルートとも言える槍沢からのアプローチ。
上高地からの長い道程を経て槍の穂先に立つドラマチック&エキサイティングな山行です。
※2017年04月01日更新
ルート長38.6km
登り標高差1677m
下り標高差1677m
行程概要: 河童橋公衆トイレ(1510m) → 河童橋(1505m) → 明神館(1530m) → 徳本口(1545m) → 徳沢公衆トイレ(1558m) → 新村橋(1577m) → 横尾(1620m) → 槍見河原(1671m) → 一ノ俣(1705m) → 二ノ俣(1706m) → 槍沢ロッヂ(1820m) → ババ平(2001m) → 槍沢大曲り(2093m) → 槍沢・天狗原分岐(2348m) → 槍沢・天狗原分岐(2348m) → 坊主岩屋下(2661m) → 播隆窟(2702m) → 槍ヶ岳山荘(3080m) → 槍ヶ岳(3180m) → 槍ヶ岳山荘(3080m) → 播隆窟(2702m) → 坊主岩屋下(2661m) → 槍沢・天狗原分岐(2348m) → 槍沢・天狗原分岐(2348m) → 槍沢大曲り(2093m) → ババ平(2001m) → 槍沢ロッヂ(1820m) → 二ノ俣(1706m) → 一ノ俣(1705m) → 槍見河原(1671m) → 横尾(1620m) → 新村橋(1577m) → 徳沢公衆トイレ(1558m) → 徳本口(1545m) → 明神館(1530m) → 河童橋(1505m) → 河童橋公衆トイレ(1510m) → 上高地バスターミナル(1504m)

【槍・穂高連峰】槍ヶ岳の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 山頂からの大展望
  • ゴールデンウィークの山行に最適
  • 日本百名山
モデルプラン
1日目
歩行時間:5時間15
上高地バスターミナル〜明神〜徳沢〜横尾〜槍沢ロッジ
2日目
歩行時間:7時間20
槍沢ロッジ〜大曲り〜グリーンバンド〜殺生分岐〜槍岳山荘〜槍ヶ岳往復〜槍ヶ岳山荘
3日目
歩行時間:7時間45
槍ヶ岳山荘〜殺生分岐〜槍沢ロッジ〜横尾〜徳澤〜明神〜上高地バスターミナル
コース概要 上高地バスターミナルから横尾までは遊歩道なので省略。
通常であれば横尾から槍沢ロッジ間で雪の上を歩くことになるが、一部足元が悪い嫌なトラバースもあるので川に落ちないように気を付けよう。
一ノ俣・二ノ俣の橋を渡れば徐々に傾斜が強まり、ひと登りした頃に槍沢ロッジに到着する。
今日はここで1泊だ。
翌日は槍ヶ岳へ向かう。
ロッジを出発して槍沢の左岸を緩やかに登るとキャンプ指定地になっているババ平を通過する。なお、降雪直後には左右からの雪崩に警戒したいところだ。
さらに道は続き、左へ大きくカーブを描くと槍沢の本命とも言える槍ヶ岳への登りが始まる。
しばらくは厳しく単調な登りが続き、グリーンバンドと呼ばれる平坦地に出ると槍の穂先が見えてくる。
いったん傾斜は緩まるが、殺生小屋が右手に見えてくる頃にはふたたびきつい登りとなる。
槍ヶ岳山荘への急斜面も直登となっており、苦労させられるところだ。
槍ヶ岳山荘に到着したら槍ヶ岳(大槍)を往復する。
詳細は画像解説の記述通りだが、とても事故が多いところなので慎重な行動が必要となる。
この日は槍ヶ岳山荘に泊まり、翌日は上高地まで下山する。
計画書提出先 長野県警察本部または松本警察署地域課
※上高地バスターミナルに登山計画書提出ポストあり
宿泊 槍沢ロッジ:090-3135-0003/槍ヶ岳山荘:090-2641-1911
※山小屋の営業開始日は要問合せのこと。
交通 松本電鉄新島々駅よりアルピコ交通バス(上高地バスターミナル行き:1,950円)にて上高地バスターミナルへ。
沢渡よりアルピコ交通バス(上高地バスターミナル行き:1,250円)にて上高地バスターミナルへ。
JR高山本線高山駅より濃飛バス(新穂高温泉行き:1,570円)にて平湯温泉バス停へ。
平湯温泉バス停より濃飛バス(上高地行き:1,160円)にて上高地バスターミナルへ。
駐車場 上高地までは車の乗り入れが禁じられているので、沢渡の各駐車場に停めることになる。
(1日500円〜)
アドバイス 午前中の遅い時間に上高地を出ても槍沢ロッジまでは問題なく到達できるはずだ。
(このルートは体力的に厳しいので夜行できて槍ヶ岳山荘まで距離を伸ばすより効率がよい)
降雪直後は赤沢岳周辺や槍沢での雪崩に警戒すること。
槍の穂先へはアイゼンを装着して岩場の登行ができることが条件だ。
山頂付近は転落事故が多いためハーネスを装着して自己確保を取る慎重さが欲しい。
下山時に登りのトレースを壊すような尻セードは慎むこと。
サブコース 特になし。
エスケープルート 特になし。
入浴 《上高地アルペンホテル》
上高地バスターミナルから一番近くにあり便利だ。ここのランチは美味しくておすすめ。
http://www.m-kamikouchi.jp/alpenhotel/
おすすめ周辺情報 《嘉門次小屋》
定番中の定番とも言える岩魚の塩焼きはやっぱり美味しい。
https://kamonjigoya.wordpress.com/
《西糸屋》
ここのカツカレーは濃厚で旨い。
http://www.nishiitoya.com/
《5Horn》
季節に合わせた様々なケーキが楽しめる。
https://www.gosenjaku.co.jp/restaurant/5horn/
1
スタートは上高地バスターミナルから。
例年であれば積雪を見ることはない。
2
わずかに歩けば河童橋に到着する。
正面には西穂高岳から奥穂高岳への稜線と前穂高岳への吊尾根が見える。
なおこの画像の雪の量であればかなり少ないほうだ。
3
ひたすらほぼ平坦な道を50分ほど歩けば明神に到着する。
4
次は徳沢。
上高地-明神間と明神-徳沢間はほぼ同じ距離だ。
5
いよいよ本当の登山口という雰囲気の横尾に到着。
穂高岳方面へ向かう人と槍ヶ岳方面へ向かう人の交差点のような所だ。
6
涸沢方面に掛かる横尾大橋には鯉のぼりが泳ぐ。
7
平年並みの積雪量であれば横尾-槍沢ロッジ間で雪の上を歩くようになる。
8
槍沢に沿って徐々に標高を稼いでいく。
9
部分的に少しいやらしいトラバースもある。
雪が多い時などは川へ転落しないように気を付けよう。
10
槍沢ロッジに到着。
今日はここで1泊する。
11
槍沢ロッジの受付。
この小屋は狭い場所にありながらも収容人数が大きく入浴もできる。
※料金は要確認のこと。
12
槍沢ロッジの夕食。
(一例)
13
幕営の場合には槍沢ロッジから50分ほど歩いた所にあるババ平がキャンプ指定地だ。
受付は槍沢ロッジで済ませること。
14
翌朝。
槍ヶ岳へ向けて出発する。
15
大曲りを通過。
槍沢の下部は左右からの雪崩に注意。特に降雪直後は警戒すべきだ。
16
大曲りを過ぎると徐々に傾斜がきつくなり苦労するところだ。
17
グリーンバンドは夏期とは異なり急直登する。
18
グリーンバンドを過ぎると傾斜が緩まり正面に槍ヶ岳山荘と槍の穂先が見えてくる。
右手前方の赤い屋根は殺生ヒュッテだ。
19
振り返れば八ヶ岳と上信越の山々を一望。
20
槍ヶ岳山荘直下の急登。
最後の最後にきつい所だ。
21
最後に左手へトラバースすれば槍ヶ岳山荘に到着だ。
22
受付をすませたら穂先へ向かう準備。
登攀に慣れた人がいれば確保した方が安全。ザイルは使用しなくても自己確保を取れる用意は最小限しておきたい。
23
山頂までは氷雪と岩のミックスとなる。
雪がないからといってアイゼンを装着していないと氷で動けなくなることがある。
24
雪の条件によって難易度は大きく異なる。
降雪直後や雪の多い年は上部雪田での滑落に特に注意すること。
また早朝は凍っていて条件が悪いので控えたほうが無難だ。
25
槍ヶ岳の山頂に到着。
やっはり穂先のてっぺんは気持ちがいい。
26
渋滞中。
不満に思っても仕方がないので時間と心に余裕をもって行動したい。
27
下りは山荘に戻るまで滑落に要注意。
山頂からの梯子を下ると前述の上部雪田となる。ここで滑落すれば助かる見込みは少ない。
28
上部雪田の中間部。
29
混雑の状況にもよるがアプザイレン(懸垂下降)で降りたほうが安全だ。
くれぐれも渋滞時には控えること。
30
槍ヶ岳山荘に帰着。
今日はここで1泊する。
31
槍ヶ岳山荘の夕食。
北アルプスの中では一般的な内容だ。
32
部屋は新旧混然としている。
小屋内はまるで迷路のようだ。
33
最終日は往路を上高地へと戻るだけだ。
距離があるので下りと言えどなかなか大変だ。
34
【駐車場】
さわんど車庫前の駐車場が便利だ。
比較的空いており正面には立ち寄り温泉もある。
35
【入浴】
上高地バスターミナルから一番近いのは上高地アルペンホテル。
入浴は500円とお得。
36
【おすすめ周辺情報】
定番中の定番。
嘉門次小屋の岩魚の塩焼き。
37
【おすすめ周辺情報】
西糸屋のカツカレーは濃厚で美味しい。
38
【おすすめ周辺情報】
五千尺ホテル内の「5Horn」は季節のケーキが楽しめる。
※上記の情報は記事更新日(2017年04月01日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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