女王様と団十郎(北沢峠から仙丈ケ岳・甲斐駒ヶ岳)
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- GPS
- 15:00
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 2,264m
- 下り
- 2,269m
コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 7:00
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
三連休中日ということもあり、4:00時点で駐車場はほぼ満車状態。 案内の方から、第七駐車場に4台空きがあると教えていただき、かろうじて駐めることができました。 第七駐車場は、第六駐車場に入って左方向へ下っていった先にあります。 第七駐車場から芦安バス停までは徒歩10分です。 (往路) 【芦安〜広河原】 4:35時点ですでに多くの人が行列をなしていました。 5:10発のバスチケットを購入する際、「座席が埋まっているので立ち乗りになる」旨告げられましたが、増便されたおかげか、座ることができました。 バスには、立ち乗りを了承した方々が乗ってきました。 (次発は甲府駅始発の便であり、待っても座れない可能性が高いためと思われます。) 【広河原〜北沢峠】 広河原で下車後、チケットを購入してバスに乗り込みます。 こちらはすべて着席となります。(補助シートあり) (復路) 【北沢峠〜広河原】 基本的には時刻表の時間に出発しますが、バスが埋まるだけの人数(30数人)が集まった場合、随時、臨時便を出していました。 【広河原〜芦安】 かなり多くの人がバスを待っていましたが、臨時便は出ませんでした。 芦安行きと甲府駅行きの仕分けで、やや混乱していました。 「乗り合いタクシーよりもバスのほうが早い」と案内されましたが、乗り合いタクシーの方が回転が良かったため、結果としては乗り合いタクシーの方が早く戻れたものと思われます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【仙丈ヶ岳】 北沢峠から樹林帯の登山道を登っていきます。 二合目で、長衛小屋方面からの登山道と合流します。 五合目を過ぎると、岩が多くなり、木々の背丈が低くなり始めます。 六合目からは稜線歩きとなり、視界が開け、甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山、北岳がよく見えます。 ハイマツの間の登山道を登っていくと、小仙丈ヶ岳に到着します。 小仙丈ヶ岳からは、段差の大きい岩場を2回ほど通過しながら高度を上げていきます。 2度ほど偽ピークを乗り越えると、稜線伝いに山頂が見え始め、やや細いザレた道を進んでいくと、仙丈ヶ岳山頂に到着します。 【甲斐駒ヶ岳】 長衛小屋から橋を渡り、しばらくは沢沿いの道を進んでいきます。 2回ほど徒渉し、緩やかに高度を上げていくと、仙水小屋に到着します。 しばらく樹林帯を進んでいくと、左右がガレた道となり、仙水峠に至ります。 仙水峠からは、再び樹林帯のやや急な道となり、高度を上げていくと、次第に木々の背丈が低くなり、ザレた道を登り切ると駒津峰です。 駒津峰から六方石までは、段差の大きい岩の道を下って行きます。 六方石から山頂までは、岩場の直登コースと巻き道があります。 岩場の直登コースは、三点確保で十分登れますが、数箇所段差が大きいポイントがありますので、強風やザックの重さに振られないように注意が必要です。 また、素手でも登れますが、気温の低い時間帯は岩自体が冷たかったり、表面が粗くなっているため、手袋等を装着する方がベターです。 直登コース上部に差し掛かると、砂礫混じりの道となり、滑りやすくなっています。 巻き道は、足を取られやすい砂礫の道となっていますので、ストックを使いながら進むと安心です。 駒津峰からは、ハイマツのザレた道を下って行き、双児山手前で一度登り返します。 その後は、樹林帯の中を九十九折に高度を下げて行き、北沢峠に至ります。 |
その他周辺情報 | 白根桃源天笑閣 大人600円 山梨県南アルプス市駒場147‐18 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
【計画】
ようやく天気に恵まれた週末ということで、温め続けていた計画を実行することにしました。
行き先は、南アルプスの仙丈ヶ岳&甲斐駒ヶ岳。
いろいろな方のレコを見て、ずっと行きたいと思っていた憧れの山域です。
北沢峠の長衛小屋に幕営し、身軽な状態で両山を踏破する行程です。
【芦安〜北沢峠】
三連休の中日ということもあり、芦安駐車場はほぼ満車状態。
運良く空いているスペースがあり、誘導してもらえましたが、辺りは路駐の車で一杯でしった。
広河原までの切符を買おうとしたところ、「立ち乗りになりますよ?」との宣告。
1時間立ち続けるのは辛いものの、出遅れるのはより痛いので、腹を括って切符を購入。
しかし、増便したのか、結果的には座席をゲット。
実際、立ち乗りで乗車する人が大勢いたのにはびっくりでした。
広河原〜北沢峠は、往復ともにスムーズに移動できました。
広河原〜芦安は、北岳帰りの人々も併せての大混雑で、臨時便も出なかったため、多くの人たちが滞留し、係員の方々もてんやわんやで捌き切れていない印象でした。
台数自体は増やしたようで、定刻より遅れながらも乗車することができました。
【仙丈ヶ岳】
北沢峠から樹林帯の道を登っていくと、木々の合間から北岳が見え始め、時折振り返ると、甲斐駒ヶ岳がどっしりと構えています。
景色を楽しみながら登っていくと、小仙丈ヶ岳からは、周囲の山々はもちろんのこと、仙丈ヶ岳の核心部が眼前に現れます。
写真等でしか見たことがなかった小仙丈カールは、「南アルプスの女王」の名に恥じないたおやかな美しさでした。
残念ながら、山頂に到着した頃には、周囲の山々に雲がかかり始め、風等により気温も低く感じたことから、昼食を軽く済ませ、下山することにしました。
途中、雲が外れてくれればと一縷の望みをかけて、小仙丈ヶ岳経由で下りましたが、残念ながら雲が晴れることはありませんでした、
【甲斐駒ヶ岳】
できるだけ早い時間帯に頂上に立てるよう、暗いうちから出発しました。
夜、あまり星が見えなかったため、眺望は望み薄と思っていたのですが、日が昇ると、比較的青空も見え始めたため、期待を膨らませつつ、先を急ぎました。
仙水峠からは、朝焼けと雲海の素晴らしい景色が見えたのですが、よりよい景色を求めて先へ進みました。
樹林帯の登山道を登っていくと、高度が上がるにつれて、鳳凰三山や北岳、間ノ岳、南アルプスの山々が眼前に広がります。
これまで、八ヶ岳から南アルプスの山々を眺めたことはありましたが、同じ南アルプスの山からこれだけ近距離で眺めたことはなく、改めて広大な山域であることを実感しました。
駒津峰まで到達すると、さらに中央アルプス、北アルプスまでその眺望が広がりました。
六方石から頂上まで、どちらのルートを取るか少々悩みましたが、直登ルートを選択。
緊張しながらも、一箇所ずつ確実に処理しながら先へ進みました。
技術はもとより、岩をよじ登っていくため、思いの外、体力も消耗しました。
それだけに、山頂に到達したときの達成感はこの上ないものでした。
富士山、日本アルプス、八ヶ岳、奥秩父・・・・・360度の大展望です。
ご褒美に満足しながら、しばし眺めを楽しみました。
【長衛小屋テント泊】
三連休中日ということもあり、駐車場同様、テント場も大混雑でした。
北沢峠に到着後、すぐに長衛小屋に向かい、受付を済ませましたが、前日から幕営していいる方々が多く、スペースの確保に苦労しました。
何とかスペースを見つけて仮設置の上、シュラフ等余分な荷物を仕分けして仙丈ヶ岳に向かいました。
仙丈ヶ岳から戻ってくると、ようやく幾分かスペースが空き始め、よりよい場所を見つけて移動し、再度固定しました。
明るいうちからビール片手に話に花が咲く賑やかなテント場でしたが、私自身は、金曜夜の不摂生と土曜夜の寝不足がたたり、コーヒーを飲んだ後、テント内のエアマットの上でウトウトzzz
夕方前に目が覚めて、ビール片手にメインを食し、暗くなり始める前に第二ラウンドに移行。
そこでまさかの二度寝…
それですっきりしたのか、それ以後は目が冴えに冴え、ワインと読書を楽しみました。
長衛小屋は、水道が複数箇所整備され、トイレも綺麗で、非常に過ごしやすいところでした。
小屋ではエビスの生を飲むことができます。
これに対し、こもれび山荘では長野の地ビールが置いてありました。
悩みに悩んだあげく、おとなしく持参したキリンスタウトを飲みました。
そして、何よりも、甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳を狙えるという絶好のロケーション。
また訪れてみたい場所が増えました。
甲斐駒&仙丈ダブルアタック成功おめでとうございます。
まずますのお天気でしたね。
連休のテン場は大混雑だったようで、いつぞやのホーオー並の
ぎゅうぎゅう詰めに近い感じです。
甲斐駒は直登コースですか?!
大きな段差を乗り越えて両手両足をフルに使ってよじ登るのは大変です。
次は仙塩尾根か黒戸尾根ですね!
コメントありがとうございます。
何とか念願の甲斐駒&仙丈を踏破することができました。
春のLArcさんのレコを拝見して、是非とも行きたいと思っていた場所でしたので。
長衛小屋のテント場は本当にすごい数のテントがひしめいていました。
受付の方は「昼頃には半分くらいになる。」との見立てだったのですが、連休ということもあり、人出が多かったのだと思います。
甲斐駒は直登コースに挑戦してみました。
技術や度胸も必要ですが、体力や持久力も必要だと感じました。
握力が落ちてくると冷や冷やものですね。
仙塩尾根や黒戸尾根も…いつの日か目指してみたいと思いますので、温かい目で見守っていてくだされば幸いです。
登頂はもちろん、周辺のたくさんの山もはっきり見えたようで、
よかったですね。次なるピークも稜線も見えてきたのでは!?
ちなみにワタクシ的には、甲斐駒の白く気高い姿は、
いつ見ても飽きません!!
入山者は相当多かったようですが…、
その日に登った全員と、感動を共有できたんでしょうね、きっと
コメントありがとうございます。
今回の山行は想定よりもガスが少なかったので、特に2日目の甲斐駒は眺望を楽しめました。
見える山が増えると、際限なく行きたい場所が増えますね
そして、自分も甲斐駒の気高く聳える様に心奪われました
甲斐駒&仙丈の二つの山を狙えるとあって、人は多かったようです。
実際、山を歩いているときも人が多かったように感じました。
多くの人に愛されている山なのだと感じ、何だか嬉しかったです
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