登山中でも繋がるスマホの電波の探し方。機内モードをオフにしよう!

2022年11月30日

この秋からヤマレコスタッフの一員になりましたデジタルマーケターのただちんです。ヤマレコがある松本市で小さい頃から山に囲まれて育った信州人ですが、登山経験はまだまだ浅いです。どうぞよろしくお願いします。

初めてのブログリレーは、登山中でもスマホがつながる電波が届きやすい場所についてお伝えしたいと思います。

ヤマレコは電波が届かない登山道でも使える

私は以前、携帯電話会社の電波を調査する仕事で、広い長野県の北から南まで全ての市町村を訪れた経験があります。スマホが繋がりにくい別荘地や山間部を訪問することも多く、山の地形や周辺の環境によって電波が届きやすい場所がだいたい分かります。

長野県は約8割を森林が占めていて、ポツンと一軒家のような山の中にある住宅では、家の中だけでなく外でも通話中に音声が途切れたり、データ通信が遅かったり、時には圏外になってしまうこともよくあります。

八ヶ岳山麓

ヤマレコアプリは電波が届かない山の中でも、あらかじめダウンロードした地形図とスマホのGPSで、登山中のナビゲーションを可能にしています。オフラインでも使えるため、スマホの電池を節約するため機内モードをオンにして利用している方も多いのではないでしょうか?

ヤマレコアプリ(iOS/Android)のダウンロードはこちらから

なぜ圏外になると電池の消耗が激しいの?

山を歩いていると、知らない間にスマホのバッテリーが消耗していた経験ありませんか?

携帯電話の基地局は、基本的に住宅地や道路など人が生活するエリアをカバーしているため、登山道などの山中には設置されていない場合がほとんどです。特に谷間や沢沿い、森の中では電波が届きにくくなるため、圏外になってしまうこともよくあります。

圏外になると、スマホがより遠くの基地局を探そうと強い電波を出し続けるため、山の中ではバッテリーの消耗が激しくなります。そこで、機内モードをオンにすることで、電波の送受信が止まるため、余計な電力を消費しなくなるというわけです。

蓼科山の森の中の登山道
蓼科山に向かう森の中では圏外のことが多かった

電波の入る場所では機内モードをオフにしてみよう!

もし山の中でも電波が繋がる場所があったら便利だと思いませんか?アンテナが立ちそうな場所では、機内モードをオフにして電波を受信することで、山登りの楽しみ方やメリットが増えます。

スマホで写真を撮る登山者

メリット①家族や友人とリアルタイムでつながる

家で留守番している家族や仲のいい友人と、登山中の景色や感動をTwitterやLINEなどのSNSでリアルタイムに伝えられたらお互いうれしいもの。電波が良好な状態であれば、山頂の様子をライブ中継することもできますね。

メリット②いまココで現在地をお知らせ

いまココは、登山者の現在位置を家で待っている家族に知らせることができるヤマレコのサービス。電波がつながるとヤマレコアプリで記録している位置情報がサーバーに送信されて、家族や友人が現在地を確認することができます。

いまココアプリについてはこちら

メリット③遭難時に助かる確率が上がる

誰でも遭難は避けたいものですが、いくら準備をしていても登山中のトラブルは予想外に起こります。万が一の事態でも携帯さえつながれば、救助を要請したり、GPSで位置情報を知らせることが可能になります。

長野県警察と「山岳遭難救助活動及び安全登山の普及・啓発に関する連携協定」を結びました|ヤマレコニュース

山の中でも電波が繋がりやすい場所ってどこ?

登山中に機内モードをオフにするメリットについてお伝えしましたが、実際に山の中のどんな場所でアンテナが立ちやすいのでしょうか?私の山行記録(湯の丸スキー場-烏帽子岳ー湯の丸山)を例に、電波が届きやすいポイントをご説明したいと思います。

湯の丸山ルート

繋がりやすいポイント①山頂や尾根伝いの登山道

電波は周辺に障害物があると届きにくくなるため、木の葉が生い茂った森の中や山に囲まれた谷間や沢などでは圏外になりやすくなります。

逆に見晴らしのいい山頂や尾根伝いの道では電波が遠くまで届きます。ただ、基地局との間に尾根が重なっていて見通しが効かない場合は電波が届かないケースもあります。

烏帽子岳稜線からの眺め
上田市街が見渡せる烏帽子岳に向かう稜線では、複数の基地局から電波が届いていた

繋がりやすいポイント②里山などで市街地が見える登山道

里山など市街地や山村が見下ろせる場所であればつながる可能性があります。基地局の出力にもよりますが、電波は数キロ~十数キロメートル届くので見通しさえよければアンテナが立つでしょう。

基地局との距離が遠い場合、携帯からの弱い電波が基地局まで届きにくくなるため、自分の声が途切れたり、画像のアップロードなど上りの通信に時間がかかる場合もあります。

湯の丸山登山道から東御市方面の眺め
湯の丸山をトラバースする見晴らしのいい場所では、10kmほど離れた東御市街から電波が届いていた

繋がりやすいポイント③周辺にスキー場やゴルフ場、別荘地などがある登山道

では、麓の町から離れた山奥では電波は届かないのでしょうか?

そんな時は、事前にGoogleマップで登山道の周辺にスキー場やゴルフ場、別荘地などの施設がないか探してみてください。人が集まるエリアの周辺にはたいてい基地局が建っていますので、施設側に面した見通しのいいルートであれば繋がる可能性があります。

湯の丸スキー場
湯の丸スキー場の敷地内にはdocomo以外に、auやSoftbankの基地局があり電波良好だった

登山口が森の中にあって圏外だったとしても、地形図や周辺の状況を見ながら機内モードをオフにしてみると、案外と電波が届いているかも知れません。

天気や季節によって携帯の繋がりやすさは変わる

同じ登山道であっても、天候や季節によって電波の届き方が変わることがあります。特に、雨が降っていたり雪が積もっていたりすると、電波が吸収されたり乱反射して晴れた日より繋がりが悪くなる場合があります。

また、広葉樹林帯では、紅葉の終わりから春先にかけて木の葉が落ちて見通しが良くなるため、電波が比較的届きやすくなります。逆に葉っぱが生い茂る夏場は繋がりにくくなる季節と言えます。

葉っぱが落ちた森
夏場は葉っぱが生い茂って見通しが効かない森の中も、冬の時期は電波が届くことがある

携帯会社が提供しているスマホがつがなる登山道マップ

登山者が多い人気の山であれば、登山道や山頂をカバーするように山小屋などに基地局が設置されていることがあります。対応している山は各携帯キャリアによって異なるため、事前にオフィシャルサイトで確認してみましょう。

携帯電話をご利用になれる登山道|NTT docomo
携帯電話がご利用いただける登山道|au
登山道マップ|SoftBank

ちなみに楽天モバイルは自社の基地局がまだ建っていない山間部などはauの電波を使用している場合があるため、auのエリアマップを参考にしてください。

蓼科山山頂からの眺め
蓼科山に向かう森の中の登山道はほぼ圏外だったが、山頂では問題なく通話ができた

登山装備にモバイルバッテリーを!

ここまで読んでくださりありがとうございます。ちょっと地味な内容でしたが、山歩き中にスマホを使った楽しみが広がるとうれしいです。

最後に、登山中にスマホがバッテリー切れになると、ヤマレコも使えなくなって家族と連絡も取れず、最悪の場合は道迷いの危険性も出てきます。山に行く際は、お守り替わりにモバイルバッテリーを持参することをおすすめします。

最近の予備バッテリーは小型になってきているので、それほど重さの負担にはならないかと思います。山行の日程にもよりますが、スマホを1~2回程度フル充電できるバッテリーをザックに忍ばせておくと安心ですね。

ヤマレコをインストールしたスマホと予備バッテリーで、安心安全な登山ライフを楽しみましょう!

登山におすすめのモバイルバッテリーはこちら

CIOのモバイルバッテリー
【ブランド】CIO
【容量】10000mAh
【サイズ】77x56x26mm
【重さ】183g
【特徴】PD30Wで急速充電に対応

INIUのモバイルバッテリー
【ブランド】INIU
【容量】10000mAh
【サイズ】132x68x12mm
【重さ】198g
【特徴】4種類のカラーが選べる

Ankerのモバイルバッテリー
【ブランド】Anker
【容量】5000mAh
【サイズ】113x30x30mm
【重さ】170g
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