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ヤマレコ質問箱 カテゴリ:山の情報

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緊急度 3山の情報
西穂独標から西穂高岳を登頂したい
質問2024年02月22日 00:22 (2024年02月22日 21:07更新)
初めまして、アドバイスを頂戴したく質問させていただきます。

今年どうしても西穂高岳に登頂したい理由ができ、夏に向けてそのための準備をしたいと考えております。ルートは、ロープウェイ西穂高駅から登る最も短いルートを想定しております。

西穂独標から西穂高岳までのルート難易度は赤(難易度D)と示され、西穂山荘から西穂独標よりも高難度であることから、しっかり修行しなければ危ないのだと思っております。

登山歴は1年5ヶ月(2022年9月〜)と浅く、山行日数は合計40日ほどです。
今まで北アルプス山域の山行経験はありません。南アルプスは1泊での白峰三山縦走の経験はありますが、比較対象として適切では無いように思います。

難易度Dのルートでは八ヶ岳のキレット縦走(編笠岳-赤岳-真教寺尾根)のみ経験があります。岩場では他に鶏冠岳(西沢渓谷の方。第三岩峰は巻きました)の山行経験はあります。

局所的な岩場を少し経験した程度ですので、長い間岩場の緊張が続くような難所は経験できておりません。

これから西穂高岳を目指すにあたって、有益な経験となる山やコース、必要なトレーニング等をご教授いただきたく存じます。

何卒、お力添えをお願い致します。
回答2024年02月22日 08:36 (2024年02月22日 21:07更新)
はじめまして。

全くの私見であることを、はじめに気しておきます。

はじめに、トレーニング等はさておいて、ピストンならdosukoi5682さんは問題なくクリアできると思います。登山歴の長さ、関係ないです。記録のすべて見を通しての率直な感想です。

鶏冠岳(鶏冠山のタイプミスかと思います)〜雁坂峠周回、小淵沢駅・編笠岳-赤岳-真教寺尾根・清里駅、あるいは他の記録を見ても、一般のハイカーが日帰りできるものではなく、いつもすごいなと思いレコを見ていました。総合的には上記2ルートは西穂ピストンより総合的に難易度高いと思います。鶏冠山(ピストンなら簡単、第三岩峰は私はやせ我慢して登ったけど普通はパスします、鶏冠山から主稜線までルーファイが必要だし..周回は難易度高い)は一般ルートではないし。

独標は最後の10mに優しい岩場があるだけ。独標から先も、視界があれば(ガスで暴風とかは別)、ペンキ印にそって慎重に歩けばdosukoi5682さんなら問題ないと思います。行程もみじかいです。とはいえ、岩稜なのでワンミスが命取り、最後まで気を抜かないということは言うまでもありません。

強いていえば、西穂すぐ下(5分位)の一枚岩の下りは鎖が無いので、スリップしないように注意が必要です。私が危険と感じたのはこの下りだけです。画像添付します(3年ほど前の秋)。
https://yamareco.info/modules/yamareco/upimg/261/2614643/d081f4f9ebf1afe833a31ecc13e33034.jpg

もしピストンなら西穂から5分くらいのP1まで行くことをお勧めします。P1からの西穂は超カッコ良いです。

dosukoi5682さんに必要なトレーニング等を教えるのはおこがましいです。こっちが聞きたいくらいです。私個人で言えば、歳でいろいろ落ちてるので、ストレッチ、ジョグ(最近、膝に負担の少ない速歩が多い)の途中の公園の鉄棒で懸垂とぶら下がりをしてます。

西穂までなら、必要なのは三点支持と普通のバランス感覚で、腕の保持力や懸垂力は普通で問題ないレベルです。西穂から先は、また違いますけど..
ということで、トレーニングに関しては、足腰は並外れて強し、山行もフリークライミングもやってるしで、私がどうのこうのいう立場にないです。

追記:最後に、記録(コース状況/危険箇所等)見ると、驚くほど実によく観察されてるのがわかります。とても大切なことだと思います。ほんとに登山歴1年5ヶ月ですか(笑い)
有益な経験となる山やコースはお住まいからだと、穂高と毛色が違うけど表妙義縦走がいいと思います。表妙義縦走は鎖がメイン、両神山だと役不足、遠いけど戸隠西岳。表妙義縦走と戸隠西岳は独標ー西穂より難易度高いです。
10 ポイント! とても役に立った
お礼 
ケンさん
初めまして、ご回答ありがとうございます。

大先輩から直接ご回答いただけて、大変恐縮です。ケンさんの赤線マップをたくさん拝見しておりまして、特に二荒山神社から女峰山帝釈山周回の記録やアサヨ峰から白鳳峠下降の記録を大変参考にさせていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

具体的で詳細に登山道の状況を記述していただき、写真まで添付していただいたおかげで、少しイメージができてきました。標高3000mの岩稜の高度感は未知の領域ですが、難易度としては今までの山行経験を信じて慎重に進むことができれば、無謀な挑戦ではないのですね。

ご指摘いただいたワンミスが命取りということを肝に銘じ、天気次第で無理せず撤退・時間に余裕がある工程を組んで一歩一歩慎重に歩こうと思います。無事に山頂を踏むことができたら、お薦めいただいたP1も行ってみたいです。

経験を積めるコースまでご紹介いただいて、大変助かります。表妙義が比較的近いので、暖かくなったら必ず行きます。

質問の回答のためだけに私の山行記録までご覧いただき、細部まで詳細なアドバイスをいただけたこと、本当に嬉しかったです。西穂高岳の山行は夏頃になると思いますが、いただいたアドバイスを活かせるようしっかり準備しておこうと思います。

このたびは、誠にありがとうございました🙇