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最終更新:ヤマレコ/YamaReco
火山が育んだ山岳リゾート地の上毛三山
榛名山は日本二百名山、および新・花の百名山に選ばれている山です。さらに群馬県のシンボル的存在として、赤城山、妙義山とともに上毛三山の一座を担います。
山の中央を占めているのは榛名湖です。「榛名山」の名は特定のピークを指すものではなく、湖を囲む山々の総称です。最高峰は掃部ヶ岳(かもんがたけ)で、標高は1149mです。
ひときわ目を引く山は、整った円錐形の榛名富士です。湖越しに望むそれは、榛名山の代表的な風景です。
何度も形を変えてきた火山
榛名山は活火山です。何度も噴火や山体崩壊を繰り返し、現在の複雑な山体が作られました。
初期の活動はおよそ50万年前に遡るとされ、現在よりずっと標高の高い山でした。20万年ほど前の爆発で山頂部が吹き飛び、榛名湖の原型となる巨大なカルデラができたと言われています。
掃部ヶ岳や烏帽子ヶ岳(えぼしがたけ)、杏ヶ岳(すももがたけ)などはカルデラのふちに並ぶ外輪山で、相馬山、榛名富士や二ツ岳は、カルデラ内に後からできた溶岩ドーム群です。
人気の観光地・榛名湖
榛名湖と榛名富士の裾野は、県立榛名公園です。観光地化されており、湖上では手漕ぎボートや釣りを楽しむことができます。
湖畔には榛名公園ビジターセンターやキャンプ場、テニスコート、食事処などが並びます。
ロープウェイ乗り場(榛名高原駅)もあり、こちらは榛名富士の山頂に通じています。
榛名富士の南東麓は草花が群生しており、遊歩道が敷かれています。見所となる花の名を冠した「ゆうすげの道」と「ツツジの道」があります。
深い信仰が刻まれる山
榛名山は古くから信仰の対象で、山伏らが山に籠り修行を重ねていました。
天狗山は信仰の名残りをよく留めており、石碑や鳥居をあちこちで見ることができます。
また烏帽子ヶ岳は稲荷信仰の山のようで、狐の石像が置かれ、奉納された焼き物がたくさん積み上がっています。
修験道の拠点とされていたのが、榛名神社です。
江戸時代までは神仏習合が定着しており、「榛名山巌殿寺」と称され仏具や仏像も置かれていました。
本殿や神楽殿、双龍門などいくつもの建造物が国の重要文化財に指定されています。
所々でパノラマを享受する
榛名山は全体的に木々が茂りますが、樹間や開けた場所からは上毛三山の赤城山や妙義山が見えます。さらに日光や秩父の山、南アルプス、浅間山なども拝めます。
山の他には関東平野も望め、間近に見下ろす榛名湖は趣があります。
人気の2座・掃部ヶ岳と榛名富士
榛名山を構成するそれぞれの峰は、比較的短い時間で登ることができます。また登山口は、湖畔に沿っていくつも設けられています。
そのため1つの山だけを手軽に登ったり、複数のピークを繋げて訪ねたりと、ルート設定が自在です。
とりわけ人気の山は、掃部ヶ岳と榛名富士です。
掃部ヶ岳登山で立ち寄れる硯岩は、展望スポットです。岩がむき出しになった場所で、榛名湖と周囲の山がよく見えます。
榛名富士の山頂には、榛名富士神社が鎮座しています。こちらはロープウェイで上がることもできるため、観光客も多く賑わっています。
また、2座を含めて榛名湖畔の山をぐるりと巡る行程は、健脚な登山者に指示を得ています。
名うての温泉地・伊香保温泉
二ツ岳北麓の伊香保温泉は、下山後の御褒美に立ち寄る登山者も多いようです。
古くから名湯と謳われており、源泉は茶褐色の黄金(こがね)の湯と透明な白銀(しろがね)の湯の2種類が湧出しています。
また温泉のもう一つの魅力は、温泉街を縦断する365段の石段です。甘味処や土産店などが軒を連ね、情緒と活気に溢れています。
階段を登り詰めた先には、伊香保神社が鎮座しています。
登山口 |
■掃部ヶ岳 掃部ヶ岳登山口 湖畔の宿記念公園 |
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基本情報
標高 | 1449m |
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場所 | 北緯36度28分38秒, 東経138度51分03秒 |
山頂 |
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山の解説 - [出典:Wikipedia]
榛名山(はるなさん)は、関東地方の北部の群馬県にある上毛三山の一つであり、古来山岳信仰を受けてきた山である。山の南西麓に榛名神社が祀られている。山頂にはカルデラ湖である榛名湖と中央火口丘の榛名富士溶岩ドーム(標高1,390.3 m)があり、
495年頃(早川2009)と約30年後に大きな噴火をしたと見られている。中央のカルデラと榛名富士を最高峰の掃部ヶ岳(かもんがたけ 標高1,449 m)、天目山 (1,303 m) 、尖った峰の相馬山 (1,411 m) 、二ッ岳 (1,344 m) 、典型的な溶岩円頂丘の烏帽子岳 (1,363 m) 、鬢櫛山 (1,350 m) などが囲み、更に外側にも水沢山(浅間山 1,194 m)、鷹ノ巣山 (956 m) 、三ッ峰山 (1,315 m) 、杏が岳 (1,292 m) 、古賀良山 (982 m) 、五万石 (1,060 m) など数多くの側火山があり、非常に多くの峰をもつ複雑な山容を見せている。