風不死岳・大沢の滑降


- GPS
- --:--
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 831m
- 下り
- 830m
コースタイム
天候 | 快晴→晴れ→小雪 登りだし-4℃、頂上+3℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
支笏湖の対岸から眺めると、頂上直下からゆるく逆「S」を描いておちる沢筋が、今回の大沢の滑降ルートだ。
のぼりはその左岸につけられた新しい登山道に沿って高度を稼ぐ。
僕の持っている5万分の1地形図にはのっていない夏道だった。
この登山道が存在しなければ、のぼりはブッシュが酷く、相当なアルバイトだと思う。
それでも標高600mを越えるとバックに支笏湖と原生林が見えはじめ、気分が楽になる。目指す大沢の全貌は、濃い樹木に阻まれてまだ見えない。
高度800mを越すと、木々の合間にフップシの北面、大沢の上部がみえかくれしてくる。正面から見るとかなり急に見えるが、たぶん何とかなるだろう。
雪崩の心配もなさそうだ。
900mを越えると、尾根が急で細くなり、左岸側が切れ落ちている。大きなせっぴも出てくる。
スキーのシール登高で何とか突破する。
何の目印もないフップシの頂上に着くころ、正面の樽前ドームがガスの中。
小雪が舞ってくる。頂上直下からのすべり出しを確認する。
出だしこそ急だが、潅木の生えた深雪斜面がしばらく先まで見えた。
やや深雪のパウダー。
ルンゼ状から崖錐状斜面へ、深雪にシュプール刻む。
適度に障害物があって面白い。幾度となく白い雪ダルマになって立ち往生する。
それでもアッという間に500mの高度差を滑り降りてしまう。
ガ〜ン。突然、沢に水が流れ、その先の狭まった所に10mの氷爆。
ザイル持ってくれば良かった。
シールを付け直し、少し登り返して左岸を捲いて降りる。
さらにその先、沢がV字状にさらに狭まり、先行き怪しくなってくる。
ここまで来て登り返しか?
恐る恐る次の5m強の氷爆を左岸から小さく捲いてクリアーし、標高500m、V字状に狭まった「門」に降り立つ。
助かった。
沢底は完全に雪に埋まり、氷爆ではなく、急な斜面が続いていた。
この「門」を通過すれば、あとはヤブ、倒木のうるさいゴーロ状(と思われる)谷の中をシールをつけたまま慎重に下るだけ。
砂防ダム群をいくつかこえると、右岸に作業道。それに導かれるように支笏湖沿いの国道に飛び出した。
総括:
以前から狙っていたフップシ大沢を滑ることができて満足。
とりあえず今年のオロフレ、小イザリに続く近郊3部作でござるよ。
このフップシ大沢、下部が不快調なので谷沿いに最後まで滑る人はいなかっただろうし、これから行く人にもお勧めしない。
行く人にはザイルの携帯を勧める。途中の氷爆懸垂のため。
ふつうは上部の斜面だけ滑って登り返すか、800m前後から左岸の尾根へトラバースして戻るのが一般的(?)か。
谷沿い800mを過ぎて滑り降りれば、「門」を越して400m付近までの間、谷から逃げ道はない。
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