記録ID: 1254575
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無雪期ピークハント／縦走
白山
白山南北縦走(石徹白〜一里野、美濃禅定道と加賀禅定道を繋いで)
2017年09月09日(土) 〜
2017年09月11日(月)
石川県
福井県
岐阜県
やんまぁ
その他2人
体力度
10
2〜3泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 26:17
- 距離
- 59.4km
- 登り
- 5,007m
- 下り
- 5,113m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 6:46
2日目
- 山行
- 10:02
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 12:03
15:58
3日目
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 7:51
白山南北縦走を立案したのは2014年。丸3年間も温めた企画をやっと実現できました。くしくも今年は泰澄大師が白山を開山してから1300年。美濃禅定道、加賀禅定道、越前禅定道の3つの禅定道のうち、美濃〜加賀の2つを繋げて歩けたことは感慨深いです。
【行程】
1日目、前夜発で埼玉から岐阜へ移動。石徹白登山口にメンバー2人とザックを降ろして仮眠してもらい、自分は美濃白鳥駅へ戻って車をデポします。バスに揺られて石徹白集落の最奥、上在所へ。ここから石徹白登山口まで6kmあまり、500mlのボトルを片手にクロックスを履いて軽くラン。40分ほどで登山口に到着、水を補給して登山スタート。気持ちの良い青空の下、ぐんぐんと高度を稼ぎ、遥か彼方の別山を見据えながら三ノ峰避難小屋へ。到着後、小屋内を軽く掃除して、置き去りにされたゴミの一部を持ち帰ることに。宿泊者は自パーティを含め5人でした。
2日目はこの縦走のハイライト。別山でご来光を見つつ、白山の御前峰を目指します。三ノ峰から油坂の頭までは、気持ちの良い稜線歩き。別山平あたりからは御前峰も大きく見えてきます。南竜ヶ馬場は山荘、休憩所、コテージにテント場と小さな村のように賑わっていました。トンビ岩コースで室堂までひと登り、振り返ると御舎利山の奥に別山。室堂から御前峰は歩きやすい石畳の道。山頂では近くに住む友人夫妻が待っていてくれました。差し入れの冷たいプリンとリンゴがとても美味しかった！到着時にはガスっていた山頂もしばらくすると青空、剣ヶ峰や大汝峰、火口湖（池）がキレイに見えました。景色を楽しんだらハイマツの中を進み、奥長倉避難小屋まで。標高を下げるとガスの中、残念ながら百四丈の滝は見えず。この日の宿泊者は自パーティを含め4人でした。
3日目、失態に気づくのは下山してから。朝はゆっくりと片付けて出発。予定どおりハライ谷登山口に下山し、下山カードを提出しようとしたら…無い。下山カードを入れた財布ごと無い。車の鍵も。いつも左腿のポケットに入れているのに何も入っていません。そういえば昨夜…
「ズボンのポケットに財布とか入ってるとペタペタくっついて暑いなあ…出すか(ポケットから出してシュラフの中に放り出す)」
そして朝…
「よっしゃシュラフしまう前に外で埃とか払うぜ(二階の窓からシュラフを出して激しく振る)」
あぁ…やっちまった…。シュラフから財布を取り出した覚えが全くない…窓の外に落ちてるわコレ。というわけで、ザックを2人に預けて奥長倉避難小屋まで12km程度のピストン。10時30分に登山口をスタートして登り返し、避難小屋外で無事に財布と車の鍵を回収して休憩を取って15時前には再下山完了。見つかって良かった…。
当初の予定ではこの日のうちに車に戻るはずでしたが、既に終バスの時刻が過ぎているため4kmほど離れた中宮温泉野営場へ。2回目の下山中にミックスナッツが入ったボトルを拾い、その持ち主と登山口で会えたので車で送ってもらいました。ありがとうございました。
【水場】
■美濃禅定道
石徹白登山口横の水場は水量も豊富。神鳩ノ宮、水呑釈迦堂跡は登山道から標高で20m程度下降しますが、ともに冷たくキレイな水を補給できました。御手洗池はオタマジャクシが泳ぐ普通の池なので、飲むなら濾過したうえで煮沸が必須。赤谷の沢水は豊富、南竜の野営場や室堂ビジターセンターでは蛇口をひねると水が出てきます。
■加賀禅定道
油池は未確認。天池は濁りのある普通の池。御仏供水は未確認。
■水場マークは無いけれど…？
・ハライ谷登山口付近にはハライ谷からの水が出ている箇所があり、登り返し時に補給しました。その後とくにお腹を壊したりはしていません。
・奥長倉山〜美女坂の間のコルから東側(丸石谷側)に少し下降したところに、大雨の直後のみ出る水場があるそうです。場所は写真の方で見てください。
【行程】
1日目、前夜発で埼玉から岐阜へ移動。石徹白登山口にメンバー2人とザックを降ろして仮眠してもらい、自分は美濃白鳥駅へ戻って車をデポします。バスに揺られて石徹白集落の最奥、上在所へ。ここから石徹白登山口まで6kmあまり、500mlのボトルを片手にクロックスを履いて軽くラン。40分ほどで登山口に到着、水を補給して登山スタート。気持ちの良い青空の下、ぐんぐんと高度を稼ぎ、遥か彼方の別山を見据えながら三ノ峰避難小屋へ。到着後、小屋内を軽く掃除して、置き去りにされたゴミの一部を持ち帰ることに。宿泊者は自パーティを含め5人でした。
2日目はこの縦走のハイライト。別山でご来光を見つつ、白山の御前峰を目指します。三ノ峰から油坂の頭までは、気持ちの良い稜線歩き。別山平あたりからは御前峰も大きく見えてきます。南竜ヶ馬場は山荘、休憩所、コテージにテント場と小さな村のように賑わっていました。トンビ岩コースで室堂までひと登り、振り返ると御舎利山の奥に別山。室堂から御前峰は歩きやすい石畳の道。山頂では近くに住む友人夫妻が待っていてくれました。差し入れの冷たいプリンとリンゴがとても美味しかった！到着時にはガスっていた山頂もしばらくすると青空、剣ヶ峰や大汝峰、火口湖（池）がキレイに見えました。景色を楽しんだらハイマツの中を進み、奥長倉避難小屋まで。標高を下げるとガスの中、残念ながら百四丈の滝は見えず。この日の宿泊者は自パーティを含め4人でした。
3日目、失態に気づくのは下山してから。朝はゆっくりと片付けて出発。予定どおりハライ谷登山口に下山し、下山カードを提出しようとしたら…無い。下山カードを入れた財布ごと無い。車の鍵も。いつも左腿のポケットに入れているのに何も入っていません。そういえば昨夜…
「ズボンのポケットに財布とか入ってるとペタペタくっついて暑いなあ…出すか(ポケットから出してシュラフの中に放り出す)」
そして朝…
「よっしゃシュラフしまう前に外で埃とか払うぜ(二階の窓からシュラフを出して激しく振る)」
あぁ…やっちまった…。シュラフから財布を取り出した覚えが全くない…窓の外に落ちてるわコレ。というわけで、ザックを2人に預けて奥長倉避難小屋まで12km程度のピストン。10時30分に登山口をスタートして登り返し、避難小屋外で無事に財布と車の鍵を回収して休憩を取って15時前には再下山完了。見つかって良かった…。
当初の予定ではこの日のうちに車に戻るはずでしたが、既に終バスの時刻が過ぎているため4kmほど離れた中宮温泉野営場へ。2回目の下山中にミックスナッツが入ったボトルを拾い、その持ち主と登山口で会えたので車で送ってもらいました。ありがとうございました。
【水場】
■美濃禅定道
石徹白登山口横の水場は水量も豊富。神鳩ノ宮、水呑釈迦堂跡は登山道から標高で20m程度下降しますが、ともに冷たくキレイな水を補給できました。御手洗池はオタマジャクシが泳ぐ普通の池なので、飲むなら濾過したうえで煮沸が必須。赤谷の沢水は豊富、南竜の野営場や室堂ビジターセンターでは蛇口をひねると水が出てきます。
■加賀禅定道
油池は未確認。天池は濁りのある普通の池。御仏供水は未確認。
■水場マークは無いけれど…？
・ハライ谷登山口付近にはハライ谷からの水が出ている箇所があり、登り返し時に補給しました。その後とくにお腹を壊したりはしていません。
・奥長倉山〜美女坂の間のコルから東側(丸石谷側)に少し下降したところに、大雨の直後のみ出る水場があるそうです。場所は写真の方で見てください。
| 天候 | おおむね晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス 自家用車
【復路】一里野06:12-(コミュニティバス「めぐ〜る」、100円)-06:32瀬女、瀬女06:33-(加賀白山バス河原山線、800円)-07:13鶴来駅、鶴来駅07:20-(北陸鉄道石川線、450円)-07:48新西金沢駅、西金沢駅08:36-(JR北陸本線、4620円)-08:40金沢駅08:48-(JR特急しらさぎ56号、自由席2160円)-10:45米原駅11:00-(JR東海道本線)-11:32大垣駅11:41-(JR東海道本線)-11:52岐阜駅12:15-(JR高山本線)-12:48美濃太田駅、美濃太田駅12:54-(長良川鉄道、1670円)-14:44美濃白鳥駅 【ご注意！！】 ・美濃白鳥駅〜上在所のデマンドバスは3本/日、平日と土曜のみ運行、日祝は運休。利用の際は予約の必要性を確認のこと。 https://www.shirotori-kotsu.com/定期路線バス/石徹白線デマンド/ ・一里野〜瀬女のコミュニティバスは平日のみ運行、土日祝は運休。利用の際は予約の必要性を確認のこと。 http://www.hokutetsu.co.jp/route_timetable ・復路は九頭竜湖駅まで電車、九頭竜湖駅から美濃白鳥駅までタクシーという経路も考えましたが、タクシー会社に電話したところ「運転手が足りない」とのことで断られました。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
登山道が大きく崩落している箇所は特にありませんが、地図上に危険マークのある箇所では転滑落に注意して歩いてください。また、下り坂は滑りやすいので足元に注意してください。 |
| その他周辺情報 | 下山後は4kmほど離れた中宮温泉野営場へ。トイレと屋根付きの自炊場があり、利用料金は無料です。売店は15:30まで、お菓子がメインです。カップラーメン等の食料はありません。 温泉は中宮温泉へ。にしやま旅館の日帰り入浴(550円)が15:00までですが、大人数でなければ多少遅くなっても良いですよ、とのこと。事前に電話連絡するのが良いと思います。 www.nishiyamaryokan.jp |
写真
美濃白鳥から上在所まで乗ったデマンドバス(3本/日)。上在所から石徹白登山口まで6kmあまり、参考CTでは2時間ですが軽く走れば40分程度。
1
9/9 6:46
美濃白鳥から上在所まで乗ったデマンドバス(3本/日)。上在所から石徹白登山口まで6kmあまり、参考CTでは2時間ですが軽く走れば40分程度。
バスを降りたら白山中居神社でお参りします。無事に下山できますように。
石徹白登山口についたら登山届を出し、下山届となるカードをもらいます。
最初のピーク、銚子ヶ峰に向かって歩きます。たまに吹く風が心地よい。
水呑釈迦堂跡の水場も冷たくて美味しい水が出ています。プラティパスを置くにちょうど良い窪みがありました。
御前峰は雲がかかっています。眼下に南竜ヶ馬場が見えてきました。何だか建物がいっぱいある…。
御前峰では友人夫妻が待っていてくれました。差し入れのプリンとコーヒーゼリー、リンゴが美味しかった！ありがとう！
右が剣ヶ峰（立ち入り禁止）、左が大汝峰。いかにも火山な景色。
美女坂の急な下りをクリアしたら奥長倉山です。小屋まであと少し。
奥長倉山避難小屋に到着。屋根は補修しブルーシートがかけられています。
2階を3人で占有させてもらいました。この時、2階を選択しなければあんなことにはならなかったかも…。
3日目、少し雲が広がっていますが周りの山々を見回しながらのスタート。
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
調理用食材
飲料
コンロ
コッヘル
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
|---|
感想
やっと実現した白山南北縦走、景色を楽しむだけでなく財布と鍵を落とすというアクシデント付きで忘れることのない山行になりました。貴重品を定位置から出した（普段と異なる行動をした）のが敗因ですね。体力でカバーできる程度の失敗だったのが不幸中の幸いでした。
さて、再訪するなら紅葉の季節か白銀の季節か…と考えていますが、どちらも美しい景色が見れそうなので両方でしょうか。時間とお金が足りなそうです。
なお、下山後に神社で聞いたお話では9/2に入山した単独女性が未だ下山せず、捜索をしているとのこと。ニュースにはなっていないようですが、確かにヘリでの捜索は行われていました。寒さが厳しくなる前になんとか無事に下山できることを祈っています。
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登山のみならず、登山前後も含めた全行程にすごい意気込みを感じました。その上最後のアクシデントにもめげず計画を更新し敢行したんだから凄いです👏 最終日、中宮から白鳥までも輪をかけて大変だったのでは？？無事に帰れたようでホントお疲れ様でした。白山また来て下さい、雪も紅葉もそれぞれにw それとボトルありがとうございました。
ooinunoさん、ありがとうございます。下山後はお世話になりました！白山は家から遠く、距離的に気軽に何度もは登れなそうなこともあって思い切ったルートどりをしてみました。中宮から一里野までは…えぇ、雨の中を4kmちょっと歩きました（笑）またお邪魔しますね！
白山開山1300年の美濃禅定道〜加賀禅定道の南北縦走おめでとう！
しかし、最初の車デポ後の登山口までと、失敗発覚後のリターンマッチがすごすぎるｗ
真似できませーん。
私なら財布を一年眠らせちゃうかも。
けど車のキーは無いと帰れないもんな。
もし、越前禅定道も歩くなら連れてって
ameyanありがと！完遂！やった！2日目の行程が長いので同行の2人には体力を温存してもらい、3日目は…うん、我ながらアホなミスしたなあ、と。家の鍵も車の中なので、車を開けないと家にも入らないという。心当たりはアリアリだったので、焦らず最適解を導けて良かった。越前禅定道ねー、せっかくだから歩きたいんだよね。さてさて。
初めまして、こんにちは。
私も白山をいろいろな道から登っていますが、一番歩きたいのはこの美濃禅定道から加賀禅定道の縦走です。
石徹白から一の峰までは今年の4月に歩きましたが、一の峰と三ノ峰の間がつながっていません。
加賀禅定道は去年歩いてとても気に入りました。
石徹白から一里野まで歩くには交通機関はどうしたものだろうと思っていました。
こんな乗り換えで行けるんですね。
しかし高いし一日がかりになってしまうんですね。
鍵のことといいお疲れ様でした。
mayutsuboさん、はじめましてこんにちは。自己紹介ページを拝見しました。「道を繋げるのが好き」という言葉に嬉しくなりました。自分も同じです！アルプスの山々や東北の山塊は端から端まで歩きたくなってしまいます。お時間があれば自分の過去の山行記録もどうぞ。
前置きが長くなってしまいましたが、白山を南北または東西に縦走するには交通機関の問題がつきまといますね。バスの本数が少ない、あっても土日運休、電車は距離が長く電車賃がかさむ…など。でもその負担を補って余りある楽しさだったので、節約生活をして縦走しに行って良かったと思っています。いつかぜひどうぞ！
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