サスの峰

コースタイム
| 天候 | 曇 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
サスの峰は栗原山・夜叉の瓔珞などに近い岩山で、自力で登るにはアクセスが難しく、コースもわからないために、新ハイキングのツアーに参加。西上州の奥地の岩山を歩き、アカヤシオやヒカゲツツジを見ながらのなかなかよい山旅だった。 |
写真
感想
opics:新ハイキング・サス峰バス・ハイキング
初めて新ハイのツアーに参加。5時半に出発し、池袋の西口ビッグカメラ前に6時半到着、バスが待っていた。挨拶して乗り込み、7時前に出発。高坂PAでトイレ休憩後、寄居から秩父志賀坂峠経由で神流町万場に出る。3時間かかる長いバス旅の末、10時過ぎ、サス峰入口の林道に到着。30分ほど林道を歩くと右手の斜面に踏み跡があり、そこからサス峰への登りが始まった。バスで隣りあわせだった初老の男性ハイカーがリーダーの八木澤さんにストックの使用の有無を確認していた。その人は二本ストック使用の禁止の意味を尋ねたが、ストックを使ってよいかどうかは登り始めればすぐにわかりますよと笑った。急峻な岩場の登下降には危ない。しかも八木澤さんはストックの使い方を知らないハイカーが多いと嘆いた。
新ハイキングも会員向けのトレーニングなどは一切しないので、参加者は各自で勉強するしかないが、そのようなことまではしない人が圧倒的。ストックは必要な場所以外は使わずにしまっておくべきなのだが、ずっと手にぶら下げているハイカーが少なくない、と批判した。宇田川さんだったかその隣席のハイカーも厳しい言葉に驚いていた。八木澤さんはストックは持たない派らしく、私も「以前ストックを使っていたが二、三本折って以降、買わないことにして、必要と思ったときに山で拾うことにした」というとそれが一番よいといわれた。ストックは山道を削って道を傷めることもあると追加。なるほど。
登り始めてしばらくするといよいよ急傾斜の岩場になった。無論ストックなど使えないばかりかしまわないと危ない。総勢22人の高齢ハイカーでは渋滞必至。後ろについて進むまで待つしかない。11時15分ころ、岩場の上にはアカヤシオが見えてきた。俄然元気が出る。雨上がりのすごい青空に赤が映える。いくつかの急な岩場を越え、いくつかのすばらしいアカヤシオの群落の撮影をして、12時前、ついに山頂に到達。山頂には三角点、アカヤシオもある。さらに展望がすばらしい。栗原、南小太郎山、赤岩尾根、大ナゲシ方面、赤久縄山、御荷鉾山方面のほか、雪を頂いた八ヶ岳などが大きく見える。ここで昼食休憩。30分くらい休んで出発。山頂の北西側から下り始める。下るといっても急降下ではなく、岩場のアップダウンだ。厳しい岩場の上り下りが続く中、アカヤシオのほか、ヒカゲツツジの姿も見られたが、まだつぼみもあまりついていない状況。ここのヒカゲツツジは遅いようだ。北斜面であることも関係するか?アカヤシオや赤久縄山などを見ながら、一時間ほど進むと、正面にさらに厳しい絶壁に1時半。リーダーはこの先でシュリンゲやロープを使うようになった。私は極力それに頼らないで自力登山。途中、絶壁の下降で足を置いた枯れ枝が折れてたり、足を滑らせて一瞬ヒヤリとさせられることもあった。ヒカゲツツジは群落や株も少なく、その後はアセビやアカヤシオがほとんど。2時前になってようやく、栗原と林道下降路の分岐に出た。小休止し、下降が始まる。しばらく進むと林道とバスが見えてきた。30分ほど下降すると沢に出た。しばらく沢を下ると次第に沢が広くなり、沢沿いの踏み跡をたどるようになる。下降してから一時間ほどでバスの待つ林道に出た。この沢は八木澤さんの話では船子川源流地域ということだったがどうも地図から見ると枝沢のようだ。通行禁止の立て札のある橋が架かっていたので、そこに言って確かめると高畑橋とさぶ沢、竣工昭和59年二月となっていた。さぶ沢という枝沢だ。橋の両側で写真を撮っていたら八木澤さんがやってきて尋ねてきたので橋と沢の名前を教えた。また林道に関する立て札もあって、ここの林道の名称は桜井沢線というらしい。
3時ころ出発、この林道はここから上は急激な上り坂で終点は持倉になっている。
国道462号線に出て、往路を再びたどるかと思いきや、神流川沿いに藤岡に向かっている。万場町にさしかかると、こいのぼりが見えてきた。山から一気に下までたくさんのロープが張られて数百に上るこいのぼりがかけられている。万場はこうしたこいのぼりの発祥の地のようだ。バスが止まり、こいのぼりを観光。こいのぼりを撮影し、観光センターのトイレを借りて中のスタッフの代表者らしき方と話をする。サス峰に上ったというと驚いていた。どういうグループか尋ねられたので新ハイキングだと答えると納得して外に出られて代表者の八木澤さんと話に来た。八木澤さんはこれまで40年以上のの西上州とのかかわりや初期の木古里などとの思い出話に花を咲かせていた。岐路、二回くらいお店によってお酒を調達、土産に蕗も買った。バスは鬼石の先、藤岡手前で右折して本庄から高速に乗る。バスの車中では際限ないくらいに食べ物やお菓子が出てくる。また私が個人的に購入したビール二本、お酒のほかに宮城の浦霞を八木澤さんが購入し、回しのみ。すっかりできあがって、おなかもいっぱいになり、3時間以上かかって池袋に到着。バスに揺られてのお酒がかなりまわったらしく、お菓子類の袋を車中に置き忘れたらしい。しかも池袋から渋谷まで乗越し、散々な状態で帰宅。夕食も食べずにすぐに寝てしまったらしい。
今後新ハイキングのツアーに再び参加することがあるかどうかわからないが、バスの往復6時間はけっこう疲れる。電車輪行も疲れるが、疲れ方がまったく違う。新ハイは自分で行くことができないような山行に限るだろうと思う。
hirokok510



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