日影平山・枯松平山(過去レコです)。

- GPS
- --:--
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 472m
- 下り
- 464m
| 天候 | 雪。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2009年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
写真
感想
09年4月25、26日の週末に、神岡の天蓋山に登ることにした。ギフチョウが孵化する場所だと聞いたことがあり、それを楽しみにしていた。神岡周辺には大した宿が無いので、古川町で一泊することにした。天蓋山だけでは勿体ないので、25日は早めに出立し、その日のうちに天蓋山に登って、翌日は高山の丸黒山に登る予定を立てた。天気予報では週末は雨模様とのこと。6時半に出発した時から、もう雨が降っていた。ラジオでは、午後から大雨となり1時間に50mmを超えるところもあると云っている。雨がフロントガラスを強く打っている。午後はこれよりもっと激しい雨になるということで、山に登る気力は萎えてしまう。おまけに、メキシコでブタインフルエンザが発生し700人が感染、うち60人が死んだという話しを聞き、余計に気が滅入る。今日の山登りは中止にする事を決めるまで時間はかからなかった。今日は休日、高速道路はどこまで行っても1000円、このまま東海北陸道を走って糸魚川で魚を食べることにした。東海北陸道から北陸道に入り糸魚川ICで下りる。はて、何て名前の魚やさんだったかな? 名前は思い出せないがすぐに看板を見つけ、右折。川を渡るとT字路、案内は無いのでえ〜い左。川沿いに走り、橋を渡って姫川の右岸をさかのぼる頃、これは違うと判断。もと来た道を引き返し、今度はT字路を右へ、フムフム思い出して来たぞ。魚やさんに着いたのは10時半、玄関はまだ閉まっているので車に戻ってひと寝入りしていると、トントンと窓を叩く人がいる。ん? 魚やのかみさんが、どうぞ中へ入って下さい、と呼びにきた。2階へ上がり、山盛りの新鮮なお刺身を食べる。この店はこれで3度目だが何ともはや、安くって旨い、いつ来ても満足、こんな店が岐阜にあったらな〜。満腹になって、古川に向かう。北陸道を富山ICで降り、国道41号線を南下。ナビが案内してくれた本日の宿、「八ッ三館」は、純和風の古い建物に手を加えた趣のある宿であった。雨の中、門の外に手代が待っており、車と荷物を預けて中に入る。スリッパはなく、廊下は全て畳でつながっている。囲炉裏に炭火が燃え、暖かい雰囲気が醸し出されている。浴衣に着替え温泉へ。アルカリ性の温泉はぬるぬるとして下呂温泉と同じ系統のもの、気持良い。6時からの夕食に先立って、ウェイティングバーで食前酒。洒落た小部屋で、洒落たお庭をながめながら、洒落た夕食。お昼のお刺身とはまた違った旨さを味わいながら焼酎を3杯。明日は丸黒山に登る予定、天気予報では明日は曇りのち晴れ。
翌朝明るくなって目が覚め、温泉でゆっくり汗を流し、7時半から朝食。窓から差し込む光りは明るく、青空も垣間見える。8時半が過ぎ、宿を発つ頃には再び雨。R41から平湯に向かい、途中から右折してグネグネ道を国立乗鞍青年の家に向かう。雨はミゾレに変わり、国立乗鞍青年の家の駐車場に着くころには完全に雪となっていた。外気温は1度、こんな筈では無かったのにと、カッパを着込み、準備を整える。ハードシェルも冬山用の靴も手袋も帽子も、み〜んな持って来なかったぞ。10時、駐車場から青年の家の裏側に入ると雪で覆われ真っ白、どこが登山道なのかさっぱりわからない。林道を見つけ、その道を緩やかに登る。丸黒山のマの字も案内が無く、雪道には足跡も無いので少々不安、なんだか知らないけど取り敢えず行ってみよう。1kmほど林道を登ると通行止めがあり、道は左右に分かれている。右の道の入り口にはカブト山と書かれているが、左に登る階段には壊れた標識らしきものが立っているのみ。さて丸黒山はどちら? 左の方が立派な道、え〜い、左の階段を登る。丸太の土留めの階段を登ったら、もう頂上。三角点があり、「日影平山」と記された標識がある。その向こうの道には丸太が一本横たえられ、入っちゃいけないよと云っている。このまま来た道を引き返すのは癪なので、丸太を跨いで細い道に入る。急な坂道、雪の下の状態は見えない、右山の細い道、ちょっとやばそうなので慎重に下る。下りきった所に階段が現れ、まずはひと安心。階段を登ると「ブナの木平」、成る程立派なブナの木が数本生えている。100mごとに標識があり、丸黒山が60番、6kmの行程のようであるが、まだまだ1/3も来ていない。雪の上に小動物の足跡がついている。大きさから窺がうとシカかな、でも歩幅が小さ過ぎる、これはきっとイヌの足跡わたしが進む方向に、まるで登山道を案内するかのように、真新しい肉球と指の跡がくっきりとついている。下りの階段には、丸太の土留めぎりぎりのところに二つの足跡が並び、時には4っつの足跡。ピョンピョンと跳ねて下っていったのだろうか? その姿を想像することは出来ない。階段を下りて尾根道を歩くと再び長〜い急な階段が待ち構えている。ダブルストックを突きながら一歩一歩慎重に下り、鞍部に立つ。木の幹に、「旧道分岐」と書かれた古びた木札が巻きつけてある。もう11時17分なのに、まだ半分も登っていない。頂上まで行ってもどうせこの天気では何も見えないだろうからと、行けるところまで行って12時になったら帰りましょう。 旧道よりは新道と、丸太の階段をあわてる必要は無くなったのでゆっくりゆっくり登る。尾根道の両側は枯れ枝の雑木林、風通しはいいが左程の寒さは感じない。30/60、やっと半分まで来た。もう少し時間はあるので先に進むと、「枯松平山、1694m」とある。もうそろそろ12時だが、朝食はたっぷり食べたのでお腹は空いていない。山頂までまだ2.8kmもあり、ここで引き返すことにする。下りは登りより危険、雪の下になにが隠れているかわかったもんじゃない。慎重に下る。下りとはいえ何度も登りの階段が待ち構えている。雪は霰が混じり、バサバサとカッパを叩く。行きに見られたイヌの足跡には雪が積もり、指の跡は消え、肉球の跡だけが残っている。ブナの木平を下り、日影平山への分岐に降り立つ。日影平山への道とは別に、左方向に道があり、こちらを選ぶ。これを登ると、ん? どっかで見た風景。今朝林道を歩いてきた時に突き当たった通行止めだ。日影平山の裾を回ってきたので大分得したな。林道をだらだらと下り、13時13分、青年の家に帰りついた。駐車場でカッパを脱いでいると突然猛烈な霰、車のボンネットはあっと云う間に、真っ白に。
高山の「ひだまりの湯」で汗を流し、帰途に着いた。いつもは渋滞している郡上八幡の辺りも片側2車線となっていてスイスイ。
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