浅間山(多摩100山) 地元散歩で絶滅危惧種‘ムサシノキスゲ’を見に行く


- GPS
- 04:04
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 31m
- 下り
- 28m
コースタイム
天候 | 晴れ 薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年05月の天気図 |
アクセス | 完全徒歩 |
写真
感想
まさか普段の散歩コースをここにアップする日が来ようとは…
昨今は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点で、関係各所から登山自粛の要請が出ている状況。誰にも接触しないであろうソロの日帰り登山も、万が一のことを考慮するとなかなか難しいと判断しなければなりません。
という訳で、3密を避けて完全徒歩で行ける地元の唯一の山に登ってきました。浅間山(79.6m)、多摩川の浸食が削り残した残丘で、武蔵野の自然が残る公園として整備されています。5月になると日本で唯一自生するムサシノキスゲが咲く場所なので、タイミング的にもバッチリでした。プラス隣接する多磨霊園もグルっと巡ってきました。
毎年ゴールデンウィークの時期に開催される大祭‘くらやみ祭’が実質中止(内輪の神事のみ)になり、いたって静かに鎮座する大国魂神社からスタート。旧甲州街道沿いに東へ進む。途中で地元の小さな八幡神社に立ち寄ったりする。
出発から1時間ほどで多磨霊園の入口に到着。家からも近い東京でも有数の霊園だが訪れるのは今回が初めて。園内では新型コロナウイルス感染防止の為の注意喚起のアナウンスが鳴り響く。しかしながら、散策する人やら、ランニングする人やら、家族連れやら、思った以上に人出がある。そんな中で3密を避けつつ、広い園内(東京ドーム27個分!)から事前に調べておいた著名人のお墓を巡る。
山本五十六、東郷平八郎、新渡戸稲造、西園寺公望、内村鑑三、児玉源太郎、三島由紀夫、岡本太郎、吉川英治、野村胡堂、江戸川乱歩(敬称略)
他にも様々な方々が眠るのだが、上記12名だけでも1時間半ほどかかり、まだまだ巡りがいがありそうである。
お昼も近いので、本目的の浅間山へ向かう。霊園に隣接しているので、ツツジが満開に咲く坂道を歩くこと10分ほどで浅間神社と三角点のある山頂に到着してしまう。山域は家族連れが多い。
この山は武蔵野台地に取り残された小さな残丘で、そこを整備した何の変哲もない自然公園のようだが、日本で唯一ここにだけ咲く‘ムサシノキスゲ’という花が自生している。5月上旬が開花の最盛期ということで、山頂周辺には黄色の顔がチラホラ見られる。高山で良く見かける‘ニッコウキスゲ’の亜種なので、よく似た形に今や懐かしさすら感じてしまう。その他にも‘キンラン’という可愛らしい花も一緒に咲き誇る。ちなみにどちらも絶滅危惧種。
山頂から移動して、別のピークの中山で昼食。
天気が良ければ山の西端からは富士山や丹沢、奥多摩の山並が望めるのだが、本日はあいにく薄曇りで判然とせず。
浅間山を後にし帰宅の途につく。とりあえずゴールは近所の‘1964年東京オリンピック競歩折返記念碑’とする。
外出自体も自粛傾向にある中で、普段の散歩にかこつけて山行してきました。本当に月に一度は行く場所です。
ふと思えば、百瀬慎太郎の詩「山を想えば人恋し 人を想えば山恋し」が出てくるのですが、よく考えると今は山も人も恋しい状況なんですよね…
とにかく早く厄災が収まって、本格的に登山再開できることを切に願って止みません。
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