母袋烏帽子岳(過去レコです)。

- GPS
- --:--
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 583m
- 下り
- 568m
| 天候 | 晴れ。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2003年10月の天気図 |
| アクセス | 母袋スキー場に車を停めました。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
写真
感想
一昨日はわたし59歳の誕生日で、子供や孫達が集まってホテルで祝って呉れた。もう大分前から身体のあちこちに老化の兆しが現れているが、来年は還暦なんてひと事のようにしか感じられない。平成15年10月26日、朝早いうちに妻はお友達と2泊3日の東北旅行に行ってしまったので、わたしはかねてから登ろうと思っていた母袋烏帽子岳(もたいえぼしだけ)に一人で行く事にした。郡上八幡の北、大和町にある母袋スキー場は、奥美濃では最も南にあるスキー場であるため積雪量が少ない。随分前、このスキー場が出来たばかりの頃、滑りに行った事があるが詳しい記憶は無い。
ゲレンデの下はイヌの遊び場として囲われて、イヌがジャンプして上手にフリスビーを食わえて遊んでいる。その前の駐車場に車を置き、8時半にバンガローが立ち並ぶキャンプ場の中へ入った。バンガロー村を過ぎオートキャンプ場の横の林道を上がると、駐車場から10分程で「←烏帽子岳登山道」の案内が現われる。最初のうちは狭い道だがすぐに車1台が通れる程の広い道となり、これを5分程歩くと「烏帽子岳登山口」の標識が横たわっている登山口がある。植林された杉林の中の、日の届かない緩やかな道を10分程登ると急に明るくなり、林道に出る。向こう側に「登山道↑」と記された案内が立てられており、そこに入ると杉の根っ子が這い回って階段状となり、勾配もやや急になった道を登る事になる。10分も登らないうちに「小さい広場」に出るが、休憩するにはまだ早くそのまま進み、さらに10分程登ると「山頂まで1660m」との立て札がある。ここからは急登が続きロープも設置されているが、ロープに頼らねば登れぬ程のものでもない。杉林を通り抜けると「白樺の道」と書かれた立て札のある尾根道に出て明るくなる。駐車場から丁度1時間経っているが、休憩はとらず登り続ける。白樺の葉は黄緑色を呈し今まさに紅葉し始めたところで、このまま気持ちの良い尾根道を歩くのならいいんだが、そうはいかずロープのついた急登が続く。一度かなり下り、登り返して「ブナの道」、ついで「笹の道」を軽いアップダウンを繰り返しながら登り、9時58分に頂上に着いた。駐車場から休憩無しで登り続け、不整脈も出現せず、およそ1時間半で登れた事に満足した。頂上は広場となっており、東西方面が開けている。西に白鳥の町を見おろし、その向こうに毘沙門岳、その左奥に能合白山が見える。とりあえず登った事のある山は良く分かるが、連なる山々のほとんどは識別する事が出来ない。北の方には大日岳が、その右奥に雪を冠った白山がぼんやりと見える。東には御岳、乗鞍が見える筈だが、霞んでしまって見る事は出来ない。晴れ渡った空の下、丸太に腰をおろし気分よく食事をし、食後にコーヒを飲んだ。頂上にいる間に3組の人達がやって来たが、いづれも夫婦連れでそれぞれ楽しそうである。わたしは一人であるが、秋の日の穏やかな頂上で、まさに母の袋の中にいるようなやすらかな気分に浸った。烏帽子岳という名の山は数多く、山の形が烏帽子に似ているせいで名付けられたのであるが、母袋という名はこの山頂の雰囲気から付けられたと思われる程の安らかさであった。10時45分に下山し始め、丁度1時間で駐車場に帰り着いた。高度計は820mを指しており、標高差はおよそ500m、59歳が登る山はこんな程度が丁度良い。
駐車場の隣りにある母袋温泉は、わたし以外に入浴客はおらず、泉質も下呂温泉に似て気持ちの良い湯であった。
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