街道歩き 浜松宿から舞阪

- GPS
- 64:00
- 距離
- 34.3km
- 登り
- 27m
- 下り
- 34m
コースタイム
2日目:犀ケ崖古戦場-五社神社-二ツ御堂-舞阪松並木
| 天候 | 1日目/2日目共に晴れ 気温:低 風:強 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
★諏訪湖を水源とする天竜川(暴れ天竜)を渡り、浜松へ入りました。
★浜松の三大産業・楽器/自動車/織物。遠州綿の織物から自動織機を完成させ更に自動車産業へ。またオルガンの修理を頼まれたことから楽器製作へとモノ造りの技術を追求するDNAが凝縮されている所で、それゆえ太平洋戦争末期に爆撃対象となり工場をはじめ貴重な歴史建造物や遺跡も失われてしまいました。しかしその技術力は伝承され、戦後復興、高度経済成長を牽引してきた重要な地方都市・浜松です。
★遠州名物「空っ風」一瞬、歩行困難になる位の強風・・これもたっぷり味わう事ができました!
★家康生涯最大の敗戦「三方ケ原の合戦」の舞台である浜松城とその周辺三方ケ原台地 戦国歴史好きにとってはワクワク
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◆桃燈野:(ちょうちんの)一言坂で武田軍に敗れた家康軍は退却に際し武田軍を迎え討つため、湿地帯の石動(ゆるぎ)といわれる沼地を利用した。腰までもぐる震田ゆるぎだに布橋をかけ松林には幟や火をともした提灯をかけて陣地と見せかけ武田軍を待った。武田軍は怒涛のように押し寄せ深い沼に落ち苦しんだ。家康軍は武田軍に大損害を与え浜松に帰る事ができた。
◆天竜川:諏訪湖を源とし古来より暴れ天竜で恐れられていた。戦国時代には渡船を生業とする者が出現、権利を巡った争いごとがあった。
*池田渡し・武田軍に追われた家康を池田の里人が救ったことから池田渡船を重視し朱印状を出して独占権を与え保護した。
◆行興寺:謡曲で有名な熊野御前の旧跡 花房が1m以上になる「熊野の長藤」は国指定天然記念物
◆金原明善:天竜川西岸の豪農の家に生まれた明善は天竜川の治水・利水事業に全財産を投入、明治33年天竜川堤防工事を完成させた。
◆犀ケ崖:三方ケ原で大敗した徳川軍の撤退に際し、殿(しんがり)隊をかってでた本多忠勝隊、討死した忠真(忠勝のおじ)の顕彰碑がある。また敗走中の家康の身代わりとなって討死した夏目吉信の顕彰碑も近くにある「我こそは家康なり!」
浜松城に逃げ帰った家康は一矢を報いるべく犀ケ崖近くで夜営する武田軍を急襲、武田軍は混乱し崖に転落して多くの死者を出した。
◆浜松城:三方ケ原台地の一部に建つ。家康は1570年29歳の時から17年間、戦国の厳しい戦いの日々を過ごした。天下統一後は家康ゆかりの譜代大名が城主となり出世城と呼ばれるようになった
◆二つ御堂:奥州平泉の藤原秀衡とその愛妾によって天治年間(1125年ごろ)創建されたと伝えられている。京へ出向いている秀衡公が大病であることを聞いた愛妾は京へ上る途中、ここで飛脚より秀衡公死去の知らせ(誤報)を聞きその菩提をともらうために北のお堂(阿弥陀如来)を建てたという。一方、京の秀衡公は病気が回復し帰国の途中ここでその話を聞き、愛妾への感謝の気持をこめて南のお堂(薬師如来)を建てたという。
◆麦飯長者:昔旅人に麦飯を喜捨し、麦飯長者と呼ばれていた小野田五郎兵衛という長者がいた。若くして亡くなった五郎兵衛の息子夫婦の幼い4人の孫娘に、悲しさを紛れさせるため法華経の筆写を教えた。3年もかけてひらがなで書かれた幼い娘たちの写経をたまたま見た当時の最高の名僧白隠がこれに感動して「八重葎(やえむぐら)」を著した。そして小野田五郎兵衛が、1759(宝暦9)年に出版した。
◆舞阪松並木:700mに亘り道の両側には340本の松並木が続く。県下一で町指定文化財となっている。北側の並木には十二支の石像、南側には東海道五十三次の宿場プレートが並んでいる。
◆浪小僧:地元漁師の地曳網にかかった小僧は命を助けてもらった恩返しに海が荒れる時は太鼓で知らせると云った。その後天気の変わる時は波の音がするようになったという。
コメント
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okomeさん、今晩は。
今回の踏破距離は、いつもより長かったのではないかしら。遠州名物「空っ風」の吹く中、昔の旅人の苦労を体感されたんですね。
天竜川の川下りをしたことがありますが、ものすごい急流でした。東海道が通る所は、ずっと下流ですが、ここの渡しにも様々な歴史ドラマがあったんですね。史実としての名所旧跡が多くなり、紀行文を読んでいても楽しいです。
次回で、靜岡県とお別れですか? 私の父方は三河の出です。三河地方の紀行文が楽しみです。
mizuki
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