地蔵山と竜ヶ岳 (月輪寺〜地蔵岳〜竜ヶ岳〜梨ノ木谷東尾根)

- GPS
- --:--
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,319m
- 下り
- 1,320m
コースタイム
| 天候 | 快晴 気温28度 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
◆ 月輪寺登山口から愛宕神社下を経由して地蔵山までは危ない様な所はありません。月輪寺道を登りとして通ったのは久し振りでしたが、急な段差や石などが綺麗に直されてとても歩きよい道になってました。 ただ、コースの判断に少し迷った所は竜ヶ岳の分岐を過ぎ、200米位の地蔵山への分岐点に道標がありません。スキー場跡の看板がりますが、道も地蔵岳への道は倒木が一杯有り廃道かと思われます。今迄来た道は西の方に下って行きますので当然方向がちがいます。地図を見ると右(北)の道の方にスキー場跡がありますので、ここは右が正解です。 ◆ 地蔵山の少し手前に大きな反射板があるピークがあります。竜ヶ岳には此処から谷へ下るので、裏側に回って踏み跡を確かめます。よく分からない踏み跡です。 ここから山頂はすぐです。少し広くなっていて山頂らしさはありますが、展望は良くありません。 ◆ 次は竜ヶ岳です。さっきの反射板迄引き返し、谷へ向かって、反射板の右手より下り始めます。 谷に下るのなら山頂と反射板の間のコルからが当然傾斜は緩くなると思ったのですが、そうすると沢の渡渉点がうんと下流になり、山頂の直下になるので、やはりも少し上流を渡ったほうが良いようです。 物凄い下りで2本のストックも全く役に立たないくらいの急坂です。それに踏み跡もはっきりせず、偶にあるテープを頼りに下ってゆくと、張ったロープが出てきます。これで間違いないと分かります。 ◆ 沢は小さく浅いので渡渉は問題ありません。しかし対岸を眺めると今下りて来た傾斜より急に見えます。登り出すとアキレス腱が切れるかと思えるような傾斜です。ストックは役に立たず木の幹を伝って登るしかありません。暫くして後ろに地蔵山が見えるようになると、東に向かっていた道が北よりになり、地蔵山が左手に見えるようになると、山腹をトラバースするようになり、坂も緩やかになり尾根の上に出ます。でもこの尾根は竜ヶ岳に向かう尾根とは違う尾根で、一回大きなコルになった広場みたいな所に出て、その東側に通っている尾根に出ると愛宕山からの道に合流します。ホッとして一休み。 するとも少しで山頂と言ふ所で、人の話し声がする。二人連れの女性だった。午後から全く人に遭ってなかったのでビックリすると同時に、ホッとする。今から保津峡に下るとのこと。もう14時20分だ。私はちょっと計算違いをしたと、焦っているのに。 ◆ 次は首無し地蔵だ。竜ヶ岳山頂からはすぐ東に下りる登山地図に有る様な道はありません。最初は北へ進み何時東に向くのかなと思いつつ下って行くと、踏み跡は次第に東を向き南むきになります。そして小さい尾根に上がると真っ直ぐか左(東)か分からぬ所に出ます。あまり南に進むはずはないと思って、尾根の岩の上に上がって見るとその先に踏み跡らしきものがありました。この後は道が分からない所はありません。反射板からの下りと同じく急ですが、こちらは足場が確りしています。ざら場ではなく、確りした花崗岩の道は滑りません。 ◆ 沢に下りました。綺麗な沢です。地蔵山の時よりも大きな沢です。二つの沢の合流地点です。下りて来た所からは良く分かりませんが、左方向の少し下流に右上から来ている沢がもう一つあって、目の前の沢でなくその右上の沢を遡行することになります。最初、目の前の沢を右に曲がり逆登ればいいと思っていましたが、是で難所は終わったと一休みしながら、最後の確認をしたら、右上に隠れて見えない沢がありそれを遡行しなければならないと分かりました。そこからすぐの所に竜の小屋がありました。 ◆ 首無し地蔵からは、林道を南東に下って行き、林道が北(高尾)に方向を変えるカーブした地点から小さな踏み跡を南に梨ノ木谷の方へ下りその東尾根を伝って下ります。道もはっきりしていて、アップ・ダウンが殆ど無いのですが、最後に月輪寺の登山口の少し上で梨ノ木谷林道に出る時が凄いザラ場の坂で、膝がおかしくなるような坂です。時間も谷道よりすこしかかるようです。 |
感想
◆ 名神の集中工事で比良山には行けない。それで愛宕山にする。今まで行った事が無い地蔵山と竜ヶ岳に行ってみたいと思っていたが、二つの山を結ぶ道がない。二つの山を往復していたら時間が足りなくなる。それが谷を超えて行けると言ふ事を知った。
◆ 清滝に降り立つのは何年ぶりだろう。天気が良いので、嵐山駅からのバスも10人以上のハイカーが乗り込んだ。
多くのハイカーは月輪寺の登山口を通り越し、梨ノ木谷へ向かうのだろう。月輪寺経由で登った者は私だけだった。
朝から気温が高く暑い。汗が出る。何となく調子が出ない。
この道を数年前に下った事はあるが、登るのは50年ぶりだ。昔に比べ良く整備され、歩き易くなっている。そして午後4時以降翌朝9時までは通行禁止と書かれている。京都の人が夕方遅くとか朝早くに登るのがうるさいのだろう。
明智光秀の手植と伝えられる石楠花の花にはもう遅かった。
◆ 愛宕神社の下に着いたのは12時前だった。神社にも寄る積もりでいたが、今から弁当も食べねばならない。ちょっと計算違いをしたようだ。先を急がねばならない。寄らずに先を急ぎ、地蔵山の分岐で昼食にする。弁当を食べてると竜ヶ岳方面でカッコウの鳴き声がきこえた。これから八丁平ではよく聞けるだろう。夏が近いといふことだ。
◆ 地蔵山までは道もはっきりして、アップ・ダウンも大した事は無が、竜ヶ岳への近道は相当な下りと登りである。途中踏み跡が分からない場合は地形を頭に入れ、方向感覚が大切だ。これは何処のバリルートでも同じ事だが。
◆ それより、竜ヶ岳の下りは緊張した。道がすんなりと進まないからだ。南向きにどんどん進んだ時は、ほんとに大丈夫かと思った。登山地図にも載っているので、もっと楽な道をどんどん下るだけだと思っていたが、とても初めての人が簡単に下りられる道ではない。
◆ 下の沢はいい沢だ。この沢を右に遡行すれば良いと思っていたら違っていた。しかしいい沢で、遡行できない沢ではなく、何時かやってみたい。
◆ ここから首無し地蔵までは、昔の北山の雰囲気が残っており、気持ちよい沢道だ。
首無し地蔵からの下りが林道が出来て面白くなくなったのは残念だ。
◆ 今日の予定は4時までには下りれると思っていたが、午前中に計算間違いに気が付いた、地蔵山だけで引き返すのは忍びない。6時過ぎまでは明るいので頑張って竜ヶ岳に登り、首無し地蔵経由で下山する事にしたが、地蔵山の下りは13分で沢に着いたが、竜ヶ岳の下りは25分と2倍の時間がかかった。前者の下りより歩き易かったが、時間がかかり、日は翳って日陰になり、夕闇の中を下りている気分になった。時間的には逆のルートの方が良かったかもと思うが、あの坂を登るのかと思うとぞっとする。
◆ それに登山地図には竜ヶ岳〜首無し地蔵間は、どちらの方向からも40分になってるが、下りで私の場合、休憩も10分くらい含んで45分かかっている。沢から山頂まで登るとしたら、25分かかって下りた所は2倍は掛らないとしても、下りと同じ時間で登れるとはとても思えない。何時か実際に登ってみて確かめたい。
◆ 私の計算ミスもあり、清滝に着いたのは5時過ぎていた。思ってた時間より1時間以上遅れて、7時間の予定が8時間も歩くことになり、大変疲れた一日になった。
コメント
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mesner
















mesnerさん、こんにちは。
愛宕山だけではmesnerさんにはもの足りないのでは?
と思っていましたら、地蔵山と竜ヶ岳にも足を運んでおいでだったのですね。
月輪寺のシャクナゲは終わっていましたか。
私は咲き始めに一度行き合わせたことがありますが、山中のわりに早い時期だったような記憶が・・・。
比良でたくさん咲いているといいな。と思っていたのですが、タイミングが悪かったのか、今年は裏年なのか少し残念でした。
neko ・・さん、今晩は。
途中で計算間違いに気が付いて少々慌てましたが、何とか予定通り歩けました。年々足が遅くなります。
比良の石楠花は、今年は今ひとつですね。堂満も石楠花尾根も良くないみたいですよ。
neko さんの写真にあった、一本の石楠花はダケ道にあるやつですね。登りの場合は右手の上の方ですね。私は先週下る時に見ました。一本だけ見事でしたね。
武奈は大阪からだと電車ではちょっと不便ですよね。昔は皆んな電車、いやガソリンカーといふやつで、菜の花畑の中をことんことんといってました。それがバスになり、湖西線が通って電車になりましたが、道路が整備されると、車の方が便利ですね。
私も、昔は一番電車でよく行ったものです。
いつもながら 健脚に 脱帽
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花の図鑑購入予定しています
花の図鑑はいいですね。鳥の鳴き声もいいです。
愛宕山にも九輪草は一杯ありますよ。ただし、首無し地蔵から竜の小屋へ下りて行く谷の九輪草は鹿に食べられて殆ど有りませんでした。
弁当食べていたら竜ヶ岳方面でカッコーの鳴き声がしました。これから八丁平では毎年よく聞けます。
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