武奈ヶ岳 (中峠〜コヤマノ岳〜山頂〜イブルキノコバ〜八雲が原〜金糞峠)

- GPS
- --:--
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,028m
- 下り
- 1,013m
コースタイム
| 天候 | 晴時々曇 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
◆ 登山ポストはイン谷口のすぐ上にある小屋に在ります。 ◆ 下山後は国道へ出る前に比良トピアと言ふ温泉があります。 ◆ 登山道は大山口までは林道みたいに広い。そして此処までは日が当たって、急な坂ではないが暑い。大山口を過ぎると、いよいよ山道となり、日陰になる。 途中の水場の水は、2週間前と比べると1/2位になっている。谷の水は1/4位だろうか。 しかし、この道は左側の崖からいつ何時落石があるか解からないので注意が必要だ。梅雨が明けたので、今までよりは安全かも知れないが。 青ガレの上の川原にテントを張って泊まっていた人の話によると、雨上がりのある日、夜中に落石がありテントまで石が落ちて来て、夜中に慌てて下山したと言ふ事だった。 ◆ むしろ青ガレから金糞峠までの方がしんどいけれども安全だ。 注意するとすれば、後半のごろごろした石と岩の道は、谷の芯を外さない事。石だらけの沢の真ん中を登って行くと正面に切れ込んだ金糞峠の上に空が見える。 それを右側(左岸)の斜面に取り付いてしまうと、金糞峠の北よりの石楠花尾根に出る事になる(誰かさんの記事に出ていた)。 ◆ 金糞峠からはヨキトウゲ谷を中峠へ向う。此処も水量が1/2位になっていて、10回の渡渉もこの前より気を遣わずに済んだ。昔に比べたら水害で随分と歩き難くなったが、これも面白いと思えばそれも楽しい。 その上、今日は下流の方から風が吹き大変涼しかった。 ◆ 中峠からコヤマノ岳までは、大した時間でもないが、急で何時もしんどい。 ここからコヤマノ岳を過ぎて、武奈ヶ岳直下のコヤマノ分岐までは、比良山でも最も綺麗なブナの森だ。山頂が暑い時は弁当は何時もコヤマノ岳で食べる事にしている。 ◆ 山頂は風はあって涼しかったが、日が当たると暑い。見通しも釈迦岳すらはっきりしない状態だった。時間が遅れ気味な事もあり、すぐに下山する。 ◆ イブルキノコバへは谷道が普通であったが、最近は尾根道を利用する人が増えて来た。前回尾根道を通ったので、今日は谷道を下る。ここも沢沿いで気持ちのよい道だ。ただ沢道は一箇所だけ崖崩れした所をトラバースする所がある。ロープを一応張ってあるがたるんでいて全く役に立たない。むしろ頼らない方が安全だ。 ◆ イブルキノコバから八雲が原へは殆ど水平の道で、小さな沢を3回渡らねばならない。その最初の沢までが水はけが悪く、びちゃびちゃの道だが、その後はいい道だ。 ◆ 八雲が原からは北比良峠に出てダケ道を下った方が、時間的には私の場合、15分位早く大山口に着くが、北比良峠までの15分位の登りが、疲れた身体には堪えると思って、今日も観音様ロードを金糞峠へ。奥の深谷源流沿いの道は、木橋を7回渡る気持ちのよい道だが、今日は丁度西日が当たり、風も当たらず少し暑かった。でも日陰が多く夏でもいい道だ。 以下登りと同じで省略。 |
感想
◆ 先週は天気がはっきりせず行けなかった。梅雨明けの最初の山行は毎年しんどい。それに京都から161号線を大津へ出ると、比良山はガスの中だ。まだ湿気が多いようだ。
◆ 歩き出すと、時間も9時なので後ろから朝日を浴びて汗が噴出す。今日はドリンクの他に食塩水も用意してきた。
それはよいが、青ガレ下迄で何時もより7分も遅れている。余りしんどいのでこの先何処まで行けるか心配になってきた。いよいよの時は八雲が原で昼寝して帰っても良いと思い、青ガレを登る。後ろから日が当たって暑い。
◆ 金糞峠の最後の急坂では休み休みと言ふ感じになって来た。ほんとに八雲が原に行こうと思ってやっと峠に着く。一休みして落ち着くと、中峠までは坂も緩やかで急な登りはない、コヤマノ岳まででもいいではないかと思えてきて、ヨキトウゲ谷に向う。上林新道を登ると少し早くコヤマノ岳に着くが、中峠の方がしんどくない。ここは後ろから風が吹き快適であった。
それでも金糞峠までで25分遅れていたのを取り返す様な元気はとても無い。もうとっくにコヤマノ岳に着いていなければならない時間を過ぎて、やっと中峠に着く。ここで弁当だ。
◆ 中峠ではとても涼しい西風が吹いていて、とても涼しい。弁当を食べ終わったら、元気が出てきて、これは山頂まで行ける気になって来た。先ずコヤマノ岳迄と思って登り始める。しんどいけど何とか足は前に出る。そしたら普通の時間でコヤマノ岳に着いた。調子にのって山頂へ。それでも山頂直下の急坂は喘ぎ喘ぎやっと西南尾根の上に。ここからはあと100mちょっとだ。何だかんだと自分の調子と相談しながら歩いている内に山頂迄来てしまった。
◆ でも前回と比べても45分も遅れている。しかしもう登りは無く、下りだしこの調子だったら下れる気がして来た。日は長いし、急ぐ事も無い。脚の痙攣も準備した塩水のお陰で大丈夫の様だ。
◆ 無事昼からはそんなに遅れる事も無く、青ガレ下まで下りて来た。途中の水場では何時ものように空になったペットボトル4本に冷たい水を汲んできた。これを冷蔵庫で冷やして飲むと凄く美味しい。
◆ 何時もはペットボトル4本の飲み物を持って行くと余るのだが、今日はそれを全部飲んでしまって、水場でコップ4杯の水を飲んだ。一日中甘いドリンクばかりの口には、冷水がこんなに美味いのかと思えた。
兎に角、覚悟はしていたが、しんどい一日であった。しかし楽しくもあった。
mesner














私の行った音羽山を暑そうなところだと
おっしゃってましたが
こちらも負けずと暑そうですね
特に今週は暑すぎたようで、
暑かった事が一番印象に残りそうです。
でも、武奈ヶ岳って、mesnerさんも、
他のヤマレコユーザーさんも皆さん良く歩かれていますね。
私も、もう少し時間がとれる様になったら行ってみたいです。
でも、皆さんを引き付ける魅力を、一言で言うと、どんなお山
武奈ヶ岳は一口で言ふと変化に富んでいると言ふ事でしょうか。谷や滝、湿原と源流や沢。冬は雪が結構積もります。多い時は2mも。だから10何年前迄スキー場があり、ロープウェイもありました。今はそれが無くなり池や森の復元が始まっています。
春先から夏にかけてはブナの林の若葉が綺麗です。秋は紅葉があります。キャンプは夏も冬もいいですよ。
今日のこのルートは青ガレの上までは谷沿いの道、その上は水の無い沢の中、石がごろごろした道を金糞峠へ。そこから沢沿いの道を渡渉を10回繰り返し、後半は山腹に取り付いて中峠にでます。
ここから尾根の上です。ブナの林の中をコヤマノ岳へ。其処を越えると山頂の直下に出て、一登りすると坊村からの西南稜の道と一緒になり、頂上はすぐ目の前です。
なかなか変化に富んでるでしょう。歩いていて退屈しません。
下りも、沢を下りイブルキノコバに出て、八雲が原と言ふ奥の深谷の源流である、池と湿原を通り、源流の沢沿いの道を朝通った金糞峠に向います。この道も木の橋を7回も渡ります。殆ど日陰で気持ちいいです。
一般的に楽なのは坊村から西南稜経由、高島町のガリバー村からの八池谷コース(谷と滝)はよく遭難事件が発生します。昨年は大阪の若者2人の内1人が滑落して死にました。また、京都の高校のワンダーフォーゲル部の女子生徒が逸れて3日目に救助されました。
武奈ヶ岳の付近は尾根と谷が入り組んでいて、地形が複雑で面白いのですが、遭難も多く発生する所です。
最初は登った事のある人と一緒がいいかなと思います。
詳しく教えて頂きありがとうございます。
確かに変化があって飽きない、そんな感じですね。
mesnerさんの文章からヒシヒシ伝わってきました。
ブナの森には前から魅力を感じていました。
杉の森には慣れているんですけどね
京都からそんなに遠くない滋賀の山ですが
随分植生や風土が異なっているものですね。
益々行ってみたくなりました。
しばらくは、皆さんのレコでイメージトレーニング、ですね。
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