島々から徳本峠越えで上高地 絶景の霞沢岳
長野県
goro
体力度について
- GPS
- 32:01
- 距離
- 33.5km
- 登り
- 2,827m
- 下り
- 2,042m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
20日 3：45徳本峠−4：38ジャンクションピーク−6：32K1−7：15霞沢岳7：45−8：20K1−10：09ジャンクションピーク−10：50徳本峠12：10−13：13明神−14：00河童橋
| 天候 | 二日とも快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
ややマイナーなルートだが、よく踏まれ、非常に整備されている。ただ、二俣からの南沢沿いで崩壊地に道がつけられているところは気をつけないといけない。徳本峠からの霞沢岳へのルートはアップダウンが続くが、危険はあまりない。 なお、徳本峠小屋そばの「てんぼう台」は歩いて45秒のところです。勘違いして先に進まないように。 昔は古風な小屋のある、歩く人は数少ないルートという感じだったが、最近の登山ブームもあり、小屋も新しくなり、普通に歩かれるようになったようだ。 |
写真
拍手
感想
30年位前から一度は歩いてみたいと口先だけで言ってきた、島々から上高地へのクラシックルートを歩いた。標高差1400mをやっつけるなかなかの道程だった。霞沢岳へも行き、絶景を堪能し、充実した山行となった。
7月19日
前夜にさいたま市の家を出て姨捨PAで仮眠。4時半頃起きて島々に向かう。島々の安曇支所の片隅に駐車させてもらい、6時20分にスタート。雲が厚いが切れ間から青空も見える。天気予報は晴だがどうなるか。
上高地まで20Kmの標識を見て、島々谷川沿いの林道を歩く。鮎釣り？をしている人もいていい感じの渓谷だ。右岸から発電所の辺りで左岸に渉る。大きなダム湖もあるのに驚く。
1時間半ほどで二俣に着く。ここで快晴となった。小休止する。二俣からは先は山道となる。南沢沿いの樹林につけられた道を、右岸と左岸を交互に、沢から高くなったり沢のすぐそばに近付いたりしながら歩く。マイナスイオン一杯感の森林浴をしているようで気持ちいい。橋など非常に整備されて歩きやすい。ただ、崖沿いを歩くので、崩壊地につけられた道もあり、滑落するとかなり落ちそうなところもあり、注意が必要だ。
二俣から2時間15分で岩魚留小屋に着いた。もう使われていない。営業しているうちに一度来てみたかった。ここで熟年パーティーを追い越す。この先も沢沿いを進む。一ヵ所、渡渉用の木を組んだ橋がおっかないところがあった。そういえば岩魚留小屋から先は整備の程度が落ちた感じだ。
さらに1時間40分ほど歩くと沢から離れて高度を上げる。けっこうな急登でなかなかきつい。最後の水場の「ちから水」で2L強を給水。ザックが2Kg以上重くなる。ここからも変わらぬ急登。目の前の山はまだまだ高い。何も考えず淡々と高度を上げる。道は整備され歩きやすいが。
途中何回か足が止まったが、ちから水から1時間歩いて、徳本峠小屋にトウチャコー。疲れた。出発から7時間だった。快晴で、着いた途端に目の前に西穂から奥穂、前穂、明神の大観。誰でも歓声を上げるだろう眺め。
古い小屋に並んで建てられた新しい小屋で受付を済ませてテントを設営。受付は若い女性だった。一昔前の徳本峠小屋とは大分雰囲気が違うようだ。設営後、東京や三重から来たオバサマたちと話をして過ごす。ここに来るようなオバサマたちの山行歴はすごい。霞沢岳から戻ってきたオバサマたちの話を聞くと往復で10時間半かかったと聞き、仰天。自分はそんなにかからないと思うが明朝は4時には出ようと思う。
17時頃にはガスがかかって山はみえなくなった。夕焼けは楽しめないようだ。夕食を済ませテントに潜る。19時に就寝し、22時頃に一度目が覚め、外を見たら、ガスの中だった。
7月20日
3時前に目が覚める。外を見ると素晴らしい星空。少しグダグダしたが、よし、と起きることにした。着替えて、テント内を整理し、簡単に食事。靴を履いて外に出る。頭上に季節外れのカシオペア座が輝く。3時45分に出発。
真っ暗な中、ヘッデンが頼りだが、道は明瞭なので迷うことはない。すぐに早出のオバサン軍団を追い越す。ここから本日の先頭となった。少し上がると穂高のシルエットが黒く浮かんで見えた。4時過ぎには奥秩父の方だろうか、真っ赤に雲が燃えるのが見えた。山の朝は素晴らしい。もうヘッデンがなくても大丈夫だ。
淡々と高度を上げ、50分ちょっとでジャンクションピーク。小休止し、ヘッデンをしまい、軽く食事。この先歩くにつれて、浅間山から奥秩父、乗鞍から御嶽といった山々が見えてきた。
風もなく今日の好天が約束されているようだ。今頃、中部山岳の彼方此方で歓声が上がっているだろう。ルートは登ったり、下ったりの繰り返しだが、昨日のことを思えば空身同然なので楽だ。好天の中、右手に穂高を見ながら、気持ちのいい登山道を歩けることが嬉しい。途中、木にP2とP4の表示があった。
目の前にK1への急登路が立ちはだかる。淡々とこなして、6時半にK1頂上に立つ。絶景だった。もちろん穂高は目の前、西穂から奥穂、前穂の稜線が素晴らしい。あそこを縦走したのも3年前、また歩いてみたい。岳沢小屋、西穂山荘の赤い屋根もよく見える。その後ろに笠が岳。眼下に上高地。焼岳も間近。蝶から常念、大天井。浅間山、奥秩父、中央アルプス、南アルプス、とにかく360度の眺め。目の前のK2を越えて、霞沢岳はもうすぐだ。
いったん下って登り返し、K2に到着。頂上にはK2の表示はなかったようだ。K1から霞沢岳の間は、ハイマツの中を行く、北アルプスらしい縦走路だ。
K2からもいったん下って、登り返し、今回のルート上で唯一見た残雪から少し上がったところが霞沢岳頂上だった。7時15分、丁度3時間半で到着。いいペースだった。頂上はハイマツに囲まれた狭い空間だ。やたらにハエが多い。眺めは言う事なしだが、K1と比べると、乗鞍が見えることくらいが改善点か。白山はまだけっこう白い。甲斐駒の横から富士山が頭だけ見せている。au携帯は3本立ってビンビン。家に電話して無事を知らせる。梅雨はまだ明けていないようだが絶好のタイミングをとらえられたと感謝。ハエが五月蠅いが、30分ほどゆっくりした。
いつまでもいたい山頂だが、そうもいかず、7時45分に下山開始。来た道を戻るのみ。K1手前で男性とすれ違う。その後は少しずつ小屋に泊まった人たちとすれ違うようになる。スタート直後に追い越したオバサンパーティーとすれ違ったのはK1への急登よりもまだ小屋寄りのところだった。
帰路も登り下りを淡々とこなし、徳本峠に着いたのが、10時50分、3時間5分で戻ってきた。
天気のいい土曜日で、小屋前には今日来た人たちがけっこういた。ほとんどが上高地から上ってきた人だが、島々から軽装で上ってきてそのまま上高地に向かう人もいる。今日も穂高の眺めが素晴らしく、到着した人は皆、写真撮影に熱心だ。持ってきたフルーツ缶詰を食べて休憩した後、テントを撤収し、12時前に上高地に向かってスタート。ここでデジカメのバッテリーが切れた。以降は携帯で撮影したが、一泊の山行でよかった。
上高地までは下り一方だが、上高地まで歩くのが今回の山行のテーマのひとつなので大事に歩く。しばらくすると黒沢沿いに下るようになる。目の前の明神がだんだん高くなる。最後、不思議なくらい平坦な林間の静かな道を歩いて、13時13分に明神−徳沢を結ぶ上高地のメインルートに合流。島々谷からのクラシックルートは前半しんどかったが、静かないい道だった。秋に歩けば素晴らしい紅葉を楽しめそうだ。今度は一気に歩いてみよう。
明神を過ぎ、河童橋までは観光客も多い。河童橋はけっこうな人出。ここから見る梓川と穂高の眺めはいつ見ても美しいが、トットとバスターミナルに向かい、一番早いアルピコバスに乗る。島々の安曇支所前で下車し、クルマを回収。5月の槍ヶ岳スキー山行以来となる竜島温泉で汗を流す。158号沿いはスイカシーズンでいつものところでスイカとリンゴジュースを買う。上信越道、関越道も空いていて、順調に帰宅した。
http://youtu.be/FyeTpsxpPao
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
関連する山／近くの山
霞沢岳の最新記録
ジャンクションピークの最新記録
Ｋ１ピークの最新記録
show696 さん
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する