白滝山〜夫婦滝〜比良岳〜烏谷山〜擂鉢山

mesner
その他1人 - GPS
- --:--
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,140m
- 下り
- 1,134m
コースタイム
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
◆ 白滝山 この山は面白い山なので、私は比良山の中でも武奈ヶ岳の次によく行く山ですが、以前から一般ルートと言ふよりも、バリルートだと思っています。 1)先ず伊藤新道ですが、谷沿いのワサビ大滝までの道が殆ど大雨で崩壊して、無くなっています。残った道も大変通り難くなっています。殆ど沢の中を登ってゆきます。 2)ワサビ大滝から滝の左側を高巻いて、滝の上に出ますが、これが急で歩き難いので、先日も落石で怪我をしたとヤマレコに出ていました。 3)ワサビ大滝の上へ出ると、これも大きい3段くらいになったワサビ天井滝があります。その沢を渡り西へ杉林の中をトラバースして、もう一つ小さな沢を渡ります。この沢は、ワサビ大滝の左側に小さい滝がありますが、その滝の上流の沢です。 間もなく道は左(東)に反転して、先程の小さい沢を再び渡り、直ぐに天井滝の上流の沢を渡ります。通過時刻表に「4回目の渡渉点」と書いているのがこの地点です。 3)ここから、道は対岸の杉林の中を、45度以上はある様な山腹にジグザグになった急坂を登って行きます。杉林が終わり自然林が出てくると、尾根に出て山頂は直ぐです。最初になだらかなマウンドがあるので、それが山頂のように思われるが、道は東に200m位少し下ってまた少し上り、林の中で私製の木札がなかったら山頂とは分からない様な所にあります。 4)音羽池は白滝山の南東300mにあります。従って山頂で道は右折(西)します。下って行くと少し広い感じの平地に出て猪のヌタ場があります。ヌタ場の向こう側が少し高くなっているので分かり難いのですが、道は其処から西にあります。すぐ池に着きます。 音羽池は丸い直径30m位の池で、付近の長池等の様に沼地全くがありません。木の葉で茶色くみえますが、水は澄んでいて美しい池です。6月にはモリアオガエルの卵が沢山見られます。 4)音羽池からは、真っ直ぐ南に行けば長池に出ますが、夫婦不動には左折して東に下ります。暫く踏み跡を辿ると小さな沢になります。後は沢に従って下って行けばいいのですが、ここも沢沿いの道が殆ど流されています。 5)牛コバからの道の、夫婦滝の上に夫婦滝不動があり、小さな祠になっています。今日は風冷えが酷いので此処で弁当にします。 ◆ 比良岳 比良岳は琵琶湖バレーの打見山から木戸峠を経て縦走路の最初のピークです。今日はその北西稜から登ります。登山地図には道は有りません。 夫婦滝不動から牛コバの方へ、白滝谷に架かる木橋を渡って少し戻ると、尾根に出て牛コバにはそれを越えて下ってゆきますが、比良岳の北西稜はその尾根を南東に上って行きます。踏み跡、テープは殆ど有りません。尾根を外さない様にブッシュの少ない所を選んで登って行きます。坂は急で足首が痛い。 高度差は約230mです。最初の半分程が急で、途中のピークの後は少し緩くなり、この辺りから山頂にかけてブナの林がとても綺麗です。縦走路の尾根上には、コヤマノ岳にある様な冬でも枯れ難い、葉が細長い草が今でも青く伸びています。 比良岳の道標がある縦走路は実際のピークより少し東にあります。 ◆ 烏谷山 烏谷山は比良岳の北東正面にほぼ同じ高さで聳えています。此処から直下の葛川越迄90m急坂を下り、120mを登り返さなければなりません。この縦走路の中で最もしんどい登りです。 比良岳と違って烏谷山の山頂は狭いですが、三角点があります。展望も良く琵琶湖が大変綺麗に見えました。 ◆ 擂鉢山 烏谷山から縦走路は東に下って行きますが、擂鉢山へは山頂から北西に伸びた尾根を辿ります。ここも踏み跡、テープ等殆どありません。登山地図に道も載ってません。 割と緩やかな尾根を外さない様に進みますが、尾根がそれ程大きくないので心配ありませんでしたが、擂鉢山の200m位手前で尾根が広くなり、2つに分かれた地点に出ます。木も疎らで見通しもいいのですが、肝心の擂鉢山のピークブナ林に遮られて見えません。 地形図で確かめると尾根が右手(北北東)に曲がった地点を右に入らずに、真っ直ぐ北に行くべきだと分かりました。落ち葉でよく分かりませんが、微かな道のような踏み跡があり、尾根の形もはっきりしてきました。 すると直ぐ山頂に着きました。山頂はブナが一杯生えた、平らな所です。 擂鉢山までで最も注意すべき所は此処だと思っていましたが、矢張り思った以上に解かり辛い所でした。初めから意識してないときっと右の北東に伸びた尾根に自然と入り込む事間違いないと思いました。 右の北東の尾根は杉林です。その尾根に入らない事。正しい北への尾根は自然林です。 ◆ 大橋からの奥の深谷左岸道迄 擂鉢山からは北西方向に尾根が伸びていますが、約300m行くと3つに尾根が分かれていますが、一番左の尾根に入らねばなりません。その地点は幅が広くなっていて、その斜面を左にトラバース気味に進むと尾根がはっきりしてきます。 この左折する地点には小さな木の幹に、小さな黄色いテープに左へと、小さな消えかかった文字が書かれていました。助かります。 ここからははっきりした尾根ですが、倒木やブッシュでそう簡単には進めません。 奥の深谷左岸道が近付くと尾根は広くなりますが、尾根の右端を下りて行かねばなりません。 ◆ 牛コバ迄 大橋からの左岸道に出ると後は道ははっきりして、もうルートの心配は有りませんが、かなりの急坂をジグザグにうんざりする程長々と下って行きます。 沢の音が聞こえるとやっと牛コバかと、ほっとしますがなかなか着きません。いつもこの道は嫌なものです。 |
感想
◆ 今日は moto さんに聞いたら、ここは何うですかと提案され、私も来春あたりに行ってみようと思っていたコースであったが、この日没が最も早い時期に行けるか、時間が心配であった。そこで計算してみたら9時に出発しても(色んな事情があり、朝が弱い)、何とか4時までには下山できると思ったので行く事にした。
moto さんは心配して、も少し早く出発したいようだったが、道路事情等もあり、はっきり約束できなかった。申し訳ありません。
◆ 今日の行程のポイントは 1)白滝山、2)比良岳北西稜、3)烏谷山北西稜と擂鉢山。
2と3は、私は初めてだ。ヤマレコの記事でこのルートを知った。時期的には日暮れが早いのは良くないが、ブッシュに葉っぱがないのは今か早春だ。
◆ 今日は風冷えの一日で、最低気温1度、最高気温8度の予報。
完全な冬装備で、雪が少し有り凍結の恐れがありアイゼン、私の山行としては一時間ほど長いコースなので H・ランプを持参する。計算が狂うかも知れないから。
◆ 伊藤新道の荒れ具合は想像はしていたが、思った以上に荒れていた。初めての人は入らない方が良い。
ワサビ大滝から上は、4回の渡渉があるが、特にワサビ大滝の右側の小さな滝の上流の沢の崩壊が酷かった。
その上は殆ど変化はなく、状態は良かった。
◆ 夫婦滝不動への音羽池からの下りも、沢沿いの道が殆ど崩壊している。
普通は、私はここで弁当にしたら、白滝谷を下るのだが、今日はこれからが本番だ。
◆ 比良岳北西稜は思った以上に良い尾根だった。特に上半分のブナの森が素晴らしい。下の方は急な坂で足首が痛かった。尾根も真っ直ぐな一本の尾根で、迷う心配も無いと思う。
◆ 比良岳に出ると縦走路に出るが、縦走路は以前に何回か通った事がある。が、次の目標の烏谷山が深く切れ込んだ葛川越の向こうに高く聳えているのを見た時、こんなに急な切れ込んだ坂だったかとビックリした。
元気の時の記憶は大した登りではないが、今日は今比良岳の急な尾根を喘ぎ喘ぎ、47分もかかりやっとこさ登って来たばかりだ。やっと縦走路にでたら、もうきつい坂は無いと自分を慰めていたのに、これをまた登らねばならない。
◆ 稜線では風が強い。乾いた詰めたい風だ。風冷えとはよく言ったものだ。道は昨日の時雨の雪が少し残っていて、カチカチに凍っている。しかし、ヌルヌル滑るよりもうんと良い。霜柱もある。昼食の時の気温が0度だったので、今は恐らく零下には間違いない。
◆ moto さんを待たしてやっと烏谷山に着く。これでもう登りは無い。後は下るだけだ。しかし道の無い尾根は、登りより下りが難しい。ぼんやりしてるとすぐ違う尾根や谷に入ってしまう。
そして間違ったと分かった時、登りだと下ればよいが、下りの時は今来た道を登って行かねばならない。こらは体力的にも負担になるが、それより心理的に大きなダメージを受けることになる。最悪のパターンはこれで諦めて谷へ下る事だ。
下り始める前に、私の行程予定との誤差を確認したら10分の遅れだった。これなら何とか明るい内に下りれるだろうと、安心する。
◆ これから擂鉢山までに注意すべきところは、途中で尾根が二つに分かれる地点だ。案の定、左の尾根を真っ直ぐ進むべき所を、つい右に曲がろうとした。予め注意していなかったら分からない様に、尾根は自然と右に向っている。
◆ もう一つ下りで注意が要る所は、擂鉢山から下ると直ぐに尾根は3つに分かれているが、一番左の尾根を下らねばならない。ここは小さいテープもあり、問題なく通過できた。これで後は奥の深谷左岸道に出るだけだ。
◆ moto さんには時間的に心配かけたと思うが、何とか計算通り4時前に駐車場に着くことができた。
大変寒く風は冷たかったが、天気は良かった。琵琶湖の眺めも素晴らしかった。
moto さん、有難うございました。また宜しくお願いします。
誘って貰ったお陰で初めてのコースを歩くことができて、楽しい一日でした。
コメント
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mesnerさん、おはようございます。
先日はご苦労様でした。
ところで、詳しい記録と感想は、皆さんの貴重な山情報となりますね。何時も感心しています。
擂鉢山への途中で間違え右の尾根へ入ってしまった時、間違えた元の地点まで戻ってとの適切なアドバイスを頂き、また、事前に区間毎の時間を表にしてチェックして下さいとメールを貰いましたが、私は、今迄そんな記録を取った事が無い。。終わってみれば、ほとんど時間通りで帰ってくることが出来ました。あらためて、高校、大学と山岳部であった人は違うなーと認識を新たにしました。
mesnerさん、今回はちょっとハードだとおっしゃっていましたが、お年を感じさせない歩き振りには何時も感心しています。また、ご一緒して下さいね。。
先日はお疲れさんでした。有難うございました。
色々お世話かけました。「芍薬甘草湯」の効き目にはビックリしました。飲んでる途中から直ってしまう感じでしたね。
私は今迄エアーサロンパスと塩をなめていました。夏は薄着ですからいいですが、冬はズボン下をはいていますから大変です。しかも直ぐに直ると言っても2〜3分はかかりますから、その間痛さを我慢しなければならないし、寒いし、大変です。
日の短いこの時期、時計を見る回数も増えたんではないでしょうか?
私はヘッドランプを持参していても、やっぱり日没前には下山したいと思い時間は気になります。
タイムテーブルを熟考するのも、楽しいと言えば楽しいですが・・
気を付けてお楽しみください。
お疲れ様でした。
コメント有難うございます。
冬至と言ふのは、昼間の時間が最も短い日なんですが、日没は12月の初めが最も早くなっています。
それでも関西は関東に比べ、30分は遅くなっています。学生の頃気が付きましたが、ビックリした記憶があります。
このコースは最低7時間はかかると思っていましたので、来春でも行こうと思っていましたが、誘われたので行きました。2人だと気分的に気丈夫になります。
時期的には、今は汗をかきませんし、ブッシュが枯れて、葉っぱも落ちて、見通しはいいですから、ルートを探すには楽な時期です。
昔は、月が出て、それが琵琶湖に映って輝いてるような時間によく下りたものですが、今はさすがにそんな元気はありません。
だから、事前によく計算しないといけません。
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