記録ID: 476209
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無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
針ノ木岳(台風一過、360度の大パノラマ)
2014年07月12日(土) [日帰り]

- GPS
- --:--
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,443m
- 下り
- 1,431m
コースタイム
5:15針ノ木岳登山口ー6:05大沢小屋ー6:30−雪渓取付ー7:45針ノ木小屋ー8:50針ノ木岳山頂ー9:55針ノ木小屋発ー11:00雪渓取付ー11:30大沢小屋ー12:20扇沢登山口
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
従来は蝶ヶ岳、常念、燕、大天井岳、美ヶ原を中心に登山していましたが、今回は少し足を伸ばして日本3大雪渓の針ノ木岳にチャレンジ。5時15分針ノ木岳登山口スタート、途中4回ほど一般道と交差します。大沢小屋までは比較的フラットな登山道が続きます。大沢小屋を過ぎると岩の多い急登が続きます。 6時30分雪渓取り付き、ここで軽アイゼンを装着しながら休憩。最初は傾斜も緩やかですが、途中からかなりの急傾斜となります。ここから約1時間20分、雪渓をひたすら登ります。5月から6月初旬残雪期の常念、蝶、燕は10本爪アイゼンを使用していたため、それ程すべる感じはなかったのですが、本日の針ノ木大雪渓では軽アイゼン(6本爪)ほ、ほとんど使い物になりませんでした。とにかく急登とでは、悲惨で登りは何とかつま先を開くことで対応できましたが、雪の緩んだ下りでは私の技術不足もありますが、ほとんどかにの横ばい状態、真直ぐ歩くとはできませんでした。 7:45針ノ木小屋着、ここから見下ろす大雪渓と槍穂方面の眺めは最高でした。少し休憩した後、針ノ木岳頂上を目指して出発。結構な急登が続きます。頂上直下、いやらしいトラバースがあります。ここで、帰路大トラブル、九死に一生を得ました。8:50針ノ木岳頂上、台風一過360度の大パノラマに感動しました。特に立剣、黒部湖の眺めはここならでは。写真を取りまくりました。(但しヤマレコのアップは大幅カット) 頂上で少し休憩した後下山開始、ここで先ほど触れた大トラブル。夏道から残雪への分岐点で軽アイゼン、ピッケルを装着していたにもかかわらず滑り、100mほど滑落。着地点が草場だったため、九死に一生大事に至らず、軽い打撲と切りきずのみ。帽子、サングラス、時計が吹っ飛び、帽子、サングラス行方不明、時計ベルトが複雑骨折。但し、両足が引き攣り生気の登山道に戻るまで少し時間を要した。(これも軽アイゼンですべるため、キックステップを多用したためと思われる。) ちょうどいやらしいトラバースにステップを切りに来ていた、針ノ木小屋のスタッフ2名の誘導により、無事登山道に復帰。スタッフより、小屋で傷の消毒をしていってくださいという思いやりの言葉をかけられ、思わず感謝。好意に甘え、針ノ木小屋で傷口の消毒をしていただく。針ノ木小屋のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。まずは、取り急ぎこの場をお借りして御礼申し上げます。 当初の予定ではこの後蓮華だけの登る予定であったが、断念、そのまま下山。9時15分針ノ木小屋発、滑落しないよう慎重に下る。しかしながら、雪がクサって非常にすべりやすく、急傾斜ではとにかく不恰好ですが、かにの横ばい+ピッケルで何とか下りきりました。11:00雪渓取付、なんとかたどり着きました。 11:30大沢小屋、12:20針ノ木岳登山口、滑落にも負けず、無事帰還。扇沢有料駐車場冗談はほぼ満車、下段はまだかなりの余裕あり。私の停めた、無料駐車場はほぼ満車。帰路薬師の湯で、傷口と疲れを癒す。薬師の湯は、娘が小学生の頃爺ヶ岳、鹿島槍にスキーに行った帰り、ちょくちょく寄っていたのですが、今日はなんと15年ぶり懐かしさを感じました。 とにかく、初めの山では下調べが重要であること、私の技術では針ノ木大雪渓は軽アイゼンではスペック不足であることを痛感いたしました。軽アイゼンで登れるようなところは無しでもOK、逆にアイゼンが必要な雪道では10本爪以上が必要なことを痛感。何事も経験しないと、PC、本だけでは分かりません。冬靴用にはグリベルのセミワンタッチ12本爪を持っているのですが、夏靴用には従来スノーラインというメーカの10本爪アイゼンを使用していました。しかし、このアイゼン造りが、非常にお粗末で不安を感じていましたので、これを機に夏靴用アイゼンを新調することに決定。帰路モンベルあずみ野店で、カジタックス12本爪ストラップ式アイゼンを購入、軽アイゼン及びスノーラインアイゼンは封印することにしました。 7月上旬までの針ノ木大雪渓は、5月、6月前半残雪期の北アルプス登山と同じレベルです。軽アイゼンではなく、フル装備で臨みましょう。 |
写真
感想
今日は台風一過、最高の登山日和となるはずでしたが、思わぬ滑落という大アクシデント。これまでは、体力と勢いのみで山に登ってきましたが、改めて登山技術、下調べ、装備の重要性を痛感いたしました。本日のアクシデントを反省材料に、これからは安全かつ慎重登山を心がけたいと思います。
何はともあれ、お世話になった針ノ木小屋のスタッフの皆様本当にありがとうございました。おかげさまで、無事自宅にたどり着くことができました。心より、お礼と感謝申し上げます。
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yamayamayaさん、はじめまして
針ノ木雪渓きれいですね〜
行きたくなりました
滑落されたとのことですが、お体の方、ご無事で何よりです。
この時期、雪が緩んでくると前歯ですら役に立たなくなったりしますものね〜
ワタシも教訓にさせていただきます。
帽子とサングラスはまた調達されて、
次回のお一人様スナップも楽しみにしています…
コメントありがとうございます。私は天気の良いときしか登山しないので、どうしても松本近辺、日帰り可能な山に限られます。来週は天気がよければ、柏原新道ー爺ヶ岳ー鹿島槍ヶ岳にチャレンジしようと思っています。過去にもヤマレコで記載していますが、一ノ沢ー常念岳ー大天井岳、燕岳ー大天井岳はお勧めコースです。これから登山季節の本番、表銀座から槍を目指してください。
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