津軽半島 平舘・袴腰岳


- GPS
- 10:00
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 775m
- 下り
- 766m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2003年11月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
夜明け前青森を発ってベイブリッジ経由で280号バイパスを一路上磯へ向かう。バイパスから先日の赤倉岳大倉岳の山並みが、その北奥に今日登る袴腰岳山塊が遠望される。次第に明るくなり朝日が登り素晴らしい朝の景色に今日の山歩きの成功が約束されているようだ。海面からは霧が立ち込めてその向こうに下北の山並みが浮かんで見える。穏やかな初冬の上磯の景色に見とれたいのを振り切って車を進める。途中トイレタイムを取り20分ほども早く着いていた山崎さんと落ち合う。最近出来た野田林道でなく、従来の湯ノ沢川林道に入り橋の前に駐車し、互いに天気に恵まれたことを喜び合う。
橋を渡り、水害で廃墟となり基礎だけが残っている温泉跡を林道下の川に見下ろす。オドシヤマハイキング道入り口の看板から入山する。以前夏冬何度か入山しているのでその記憶を辿り、落ち葉の上に積もった初雪を踏みしめながら登山道を息を凝らし登る。山崎さんは長靴ながらスタスタ登って行く。いつもながらの健脚はうらやましい限りだ。“赤松峠”に着き一休み。東北自然歩道の立派な標柱あり。登山道もきれいに刈り払いされて安心して気持ちよく歩ける。途中鳴川岳、丸屋形岳が木の間越に望まれた。ここからやせ尾根の急登が始まる。440Mまで急坂が数箇所あり休むタイミングを失い、とうとうここまで歩いてしまう。ブナにヒバが所々見られる。“尾上”を過ぎ立ち木のない見晴らしの良い“丸見”からは前方に袴腰岳、左に丸屋形岳、鳴川岳が手に取るように望まれる。看板が落ちてしまったのか、立っていなかったのは残念。やぶの中にはあるのだろうが。440Mを過ぎてからは地図で見るとおりゆったりした楽ーな歩きとなり、“タケの子平”、“猿ヶ森”へと続く。タケノコ平は“さい沼”への分岐である。猿ヶ森は手付かずの巨木の森となっていて深山の趣がある。看板はここも落ちてコケが付いてしまっていた。旧道はササで注意しないと分からない。我々も新道を伝い南方の丸屋形岳方面へ下る分岐からの尾根道を登る。刈り払われた急で手がかりがない道は登りづらい。途中今別方面からの分岐が合流して、最後の登りにあえいで南方に着く。看板が落ちている。先に北方に行き展望を楽しんでから南方に戻って大休憩とする。360度の展望だ。岩木山、八甲田連峰、夏泊半島、もちろん下北半島はすぐ向かいだ。風がなく、初冬の日差しも暖かくヤッケを着ることもなくたっぷりとお昼をする。お腹の中に入るものが入り足の疲れも取れると自然に腰が上がる。太陽も西へ傾きさらに下北の山々がはっきりと見て取れる。しかし縫道石山はとうとう見つけることはできなかった。くだりは雪がまだ残っているので滑りやすい。ササにつかまりながら慎重に下りる。今別への分岐の付近に旧道を見つけたのでそれを下ると猿ヶ森にはすぐに着いた。矢張りこの道を生かして欲しいものだ。下で休憩していたとき倒木でXにとうせんぼをしていたところが旧道であった。ユズリハ、シキミ、ツルシキミの実を観察しながら雪のとけかかった道をゆっくりと戻る。タケノコ平らからはさい沼へのルートをくだり林道へ下りる。源四郎沢へ下りる急坂は相変わらずで非常に足元が定まらず危険を感ずるほどである。一部丸太で階段が出来ていたが尾根まできちんとやってもらわなければ二度と下ろうとは思わないだろう。以前のままでなんら改善されていなかった。林道には、タケノコ平らへ1.0キロ、最沼へ3.2キロの看板あり。この林道は荒れ放題で堰堤工事用の分岐に来たところ通行禁止の看板が立っていた。崖からは何時岩が崩れてきてもおかしくない状態に侵食されている。山歩きでも利用しないほうが賢明である。途中風倒木にシイタケ一枚を収穫お土産とする。3時前無事に駐車地点に着き再会を期待して散会する。
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