猪群山 ≪九州百名山≫
大分県
山キチどん
体力度について
- GPS
- 03:14
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 572m
- 下り
- 606m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
終点：臼野バス停 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
国東半島ロングトレイルの一部でよく整備されている |
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いっぷく望は展望が良い
国東半島ロングトレイルは左に進み飯牟禮神社を目指す
感想
豊後高田市の真玉温泉に宿泊し、真ん前にある猪群山を目指した。真玉川に沿って少し下ると川端観音の石仏が立っていた。山側には重野石窟仏あり石窟の中に何体もの仏像が祀られていた。国東半島は、古くから神仏混淆の歴史が長く熊野摩崖仏を始め信仰の遺跡も多い。六郷満山寺院群の僧侶たちが約10年に一度行う「峯入業」のコースをもとに“国東半島ロングトレイル”として整備され、熊野摩崖仏から始まり国東半島を巡る総延長134�劼�10コースがあり今日はT-4コースの前半部分を歩く。「T-4猪群山入口」の標識に従って石垣の脇の道に入った。丸石の石畳の道で昨日まで続いた雨で滑りやすい。左手に飛び出した石段を上がると山神社の祠があり参拝して脇に抜けるともう少し歩き易い道に出た。
登山道の右側に続く鳥居の列は稲荷社で立ち寄った。稲荷社の入口から直ぐに車道に合流し登っていくと登山口に達した。広い駐車場が3箇所ありトイレも備わる。登山口に山田山荘という小さな小屋があった。登山道は指導標が頻繁にあり迷うことはない。苔むした谷筋の道で所々ロープが張られているが、補助に使う必要もない。標高300mで立石に到着、高さ5m余りの岩が立っており「力尽石」の別名もあったが由来の案内はなかった。昨日中止した津波戸山(529m)が展望できたが台風が運んだ水蒸気をたっぷり含んだ大気は遠望を阻めていた。猪群山の山麓をトラバースするように進み尾根の先端に飛び出したピークに達すると“いっぷく望”(410m')でピーク性があるので山としてカウントした。展望は素晴らしく3年前に中山仙境の序でに登ったハジカミ山(570m)と尻付山(587m)が存在感を以て迫っていた。真玉川の谷間を見ると昨日の宿、真玉温泉山翠荘が俯瞰できた。
北へと折り返すように進み猪群山(いのむれさん458m)山頂に達すると2等三角点「猪群山」があり東屋も建てられていた。西方面が僅かに開け豊後高田の街が望めた。荷物をデポして東にあるストーンサークルに足を伸ばした。猪群山東峰と云うべき存在のピークで大岩が点在し明らか人の手で並べられた石でサークルを為していた。中心の大岩は神体石で注連縄が張られていた。案内板に依ると神体石を中心に東西33m、南北42mの楕円状に巨石が並び外側には直径70mに配された石が巨石信仰の遺跡ではないかとされている。昭和30年頃まで旱魃の際は干把焚（せんばたき）と云われる雨乞の儀式行われたと云う。
猪群山に戻り臼野コースを下山する。丸太階段が整備され険しい処はない。男性が一人登ってきた。登山口に達すると男性のものと思しき大分ナンバーの車が路駐されていた。臼野コース登山口には駐車場はないようだ。国東半島ロングトレイルは林道を右手に進み飯牟礼神社を目指しているが海岸線を目指して左手方向に進んだ。送電線の処までは予定通りの道だったが、明瞭な道を歩いていると真玉への分岐を見落とし臼野への道に出てしまい、そのまま臼野川に沿って海岸線へと進んだ。国道213号線に出る直前に臼野神明社があり登山の無事を報告した。バスの時刻まで30分余りあるので臼野川の河口に当たる臼野港に行ってみた。振り返るとハジカミ山や尻付山、そして今日登ったストーンサークル(443m')や猪群山(458m)を望むことができた。予定より1時間40分も早いバスに乗ることができ宇佐駅へと向かった。
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