かみつけの里の「イノシシの考古学」展と井野川の水田遺跡巡り
群馬県
hirokok510
体力度について
- GPS
- 06:07
- 距離
- 29.0km
- 登り
- 36m
- 下り
- 28m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:07
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:07
| 過去天気図（気象庁） | 2015年03月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
利用交通機関：
電車
自転車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
水田遺構は日高遺跡のみが史跡公園として残されるらしく、前橋・高崎周辺では他は残らないようだ。後は渋川の黒井峰遺跡（主として畑）などか？ |
| その他周辺情報 | 井出町西バス停付近のパスタ屋は閉店らしく、ラーメン屋のみが開店していた（時間がないのでパス） |
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感想
かみつけの里博物館で「イノシシの考古学」展と古墳に関する講演会（かみつけ塾）があり、でかけてみた。大宮駅では北陸新幹線を見た。実は乗ってみたかったが、時間帯が悪く、指定席オンリーだった。今回は弥生時代などの水田遺跡も探してみようと、前橋駅でレンタサイクルをゲットし、井野川沿いの自転車道などを走ってみた。前橋駅のレンタサイクルは三回目、最初はかみつけの里往復、二回目は渋川方面の博物館と埋蔵文化財調査事業団へ、今回は井野川沿いの遺跡を探す。今日は晴れのはずだが雲・ガスが多く、遠くはほとんど見えず。
まず利根川、染谷川を渡り、石倉町1丁目信号を左折し、新前橋駅前を通過して、日高町信号を通過、少し先に見える関越自動車道の手前で右折する。日高遺跡は1977年頃、この高速道路工事で発見された遺跡でこのあたりにあるはずだ。地図からはどの道のそばにあるのかよくわからない。一度高速の一つ手前の道に入り、それから高速沿いの道を進む。途中、日高遺跡の石碑があった。しかし石碑ひとつだけで、あとは更地で建設会社の工事の看板がある。どうやら史跡公園化の造成作業が行われているらしいーー。そこで少し先にある病院をぐるっと回って、向こう側を走ると別の石碑があり、造成中の大きな史跡公園が見えた。立ち入り禁止だが、ロープが落ちているところがあったので、中に入って少し見学、看板、解説板などはまだカバーがかかったままだった。日高遺跡は榛名山南麓から派生する河川の扇状地の末端での緩斜面の低湿地で、谷地水田、自然の傾斜を利用して水を水田に回していた。弥生時代と平安時代の水田遺構や方形周溝墓などが発見されたようだ。講演は間もなく開園の運びになりそうだった。−−結構時間が押しているので先に進む。高速のバイパスに入り、井野川に出る。井野川沿いには自転車道があり、そこを進む。その先の工業団地の中に芦田貝戸遺跡があるはずだが、ぐるぐる回って探したが看板1枚見つからなかった。あきらめて浜川運動公園に向かう。ここでも公園造成前に御布呂遺跡が発見されたが、中を回っても看板一枚発見できなかった。看板や解説板くらいあってもよいのに――。あきらめて、井野川に戻り、少し先の高崎北高校に向かう。この学校からは「同道遺跡」が出てきたはずだが、あっても校舎の中なので、断って入るのは面倒だ。時間がすでに12時をかなり過ぎていたので、いったんかみつけの里まで行き、遺跡のことがわかったら戻ることにした。井出町西バス停近くにパスタ屋とラーメン屋があるが、パスタ屋は閉店したらしい。ここには入らずー途中、伝箕輪城主の墓があるので、立ち寄り、その向こうの二子山古墳前でコンビニ弁当を食べる。古墳の向こう側にはかすかに榛名山や鼻曲山から妙義の稜線がかすかに見えている。
かみつけの里博物館に入り、午後の講演会・かみつけ塾に登録し、椅子を確保する。塾最終回なので、人がいっぱいだ。展示室に向かい、イノシシの考古学展を見る。入口には昔白戸三平の漫画で見たようなイノシシの絵のあるポスターがかかっている。イノシシの列島渡来ルート、起源は良く分かっていない面があるそうだが、一応40数万年前、東日本を中心とするグループ（体重60〜100�圓搬膩拭砲�大陸。朝鮮半島から渡ってきたらしい。もっと古くは150万年前ころ、南からリュウキュウ・イノシシがやってきており、こちらは40�圓半�柄だ。旧石器時代では初期にはナウマンゾウ、ヤベオオツノジカ、バイソンなどの大型動物が残っていたが、旧石器末〜縄文時代のころには、大型動物は姿をけし、シカやイノシシなどの中・小型動物が狩猟対象だった。骨がたくさん出ているだけでなく、土器その他に多くのイノシシ様の絵画や造形があり、その子孫の豚同様多産で子孫繁栄のシンボルにもなっていたいようだ。またイノシシを埋葬したと思われるような骨や墓があることから、イノシシが飼育されていた可能性もある。その後の食肉用の豚は、こうした古い時代の野生のイノシシから日本で家畜化されたものでなく、豚として家畜化されたものが大陸・半島からもたらされたというのが、現在の理解らしく、たまたま野生のものが何らかの理由で飼育され、ペット化されていたと考えられるのだろうかーー？？またシカやイノシシの骨は占いなどの祭祀にも使われていたようだ。
講演は太田市生まれの梅澤重昭氏の太田天神山から保渡田古墳群などに至る古墳時代の毛野の歴史で、古墳の設計図などから、それぞれの時代・場所の古墳とその被葬者集団の関係、ヤマト政権との関係、その後の上野国へとつながる豪族集団とその連合の歴史を語る。これまで何度か聞いた話でもある。
講演の時間が延び、友の会の皆勤賞の表彰などがあるので、一足先に会場を出て、自転車でゆるい上り坂を疾走して前橋駅に戻った。
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