鈴鹿の稜線を繋げたい♪鎌ヶ岳〜入道ヶ岳(宮妻峡から周回)

- GPS
- 10:20
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,326m
- 下り
- 1,329m
コースタイム
- 山行
- 9:45
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 10:20
| 天候 | 晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
《宮妻峡⇒岳峠(カズラ谷)》 スタートからカズラ谷を渡り、左岸を沢沿いに歩いて、右岸に沢が分かれるカズラ滝の見える場所から尾根道になります。尾根道に入ると道も明瞭ですが、沢沿いの道は踏み跡が不明瞭で目印も殆どないので、カズラ滝を通り過ぎないように注意が必要だと思います。 《岳峠⇔鎌ヶ岳》 鎌ヶ岳の南側直下から山頂を往復する道です。山頂に向かって右側の鞍部に取り付きがあり、一部足元の悪い箇所もありますが、しっかりと安定して歩ける道で山頂に達します。 《岳峠⇒宮指路峠(鎌尾根)》 岳峠からカニの横ばいや衝立岩などの岩峰を越えて行く道です。滑りやすく脆い花崗岩の岩場は、常に滑落の危険があり、気が抜けない道が続きます。ザレた急斜面の水沢岳の登りや、水沢峠への急下りとハードでタフなルートでした。 《宮指路峠⇒入道ヶ岳(イワクラ尾根)》 やせ尾根に急なアップダウンが連続する道です。入道ヶ岳が近づくと笹道の平坦な道が多くなります。 《入道ヶ岳⇒宮妻峡(入道新道)》 通報ポイントの番号標示板が7番〜1番まであるので目安になります。山頂直下の展望のいい笹原から、傾斜の緩やかな歩き易い道が続き、通報ポイントの2番付近から、足元がガレた急な道が登山口まで続きます。登山口から沢を渡ると宮妻峡のキャンプ場です。 |
| その他周辺情報 | アクアイグニス 大人600円 https://aquaignis.jp/ |
写真
感想
4月の第3週から鈴鹿の主稜線を繋ぎたいと、御池岳から分割して歩くのも今回で7回目になりました。
先週の鎌ヶ岳の山頂から稜線を繋げるべく、宮妻峡からカズラ谷で鎌ヶ岳を目指し、そこから鎌尾根で水沢岳(宮越山)を経由して入道ヶ岳に至り、入道新道で宮妻峡に周回するルートを計画しました。
当日の土曜日の天気予報は晴れ間は午前中のみで、昼前から曇りマークの下り坂というものだったので、少しでも早く出発する為に、宮妻峡キャンプ場の大駐車場に車中泊しました。
朝起きると駐車場にお泊りの車がもう1台。朝5時前に、別のもう1台が到着して、ちょうど入れ違うように薄曇りのキャンプ場を出発しました。
舗装された道を少し歩いてから、鎌ヶ岳方面と書かれた案内板に導かれて、カズラ谷登山道に入っていきます。
最初にカズラ谷を渡渉して沢の左岸を歩きますが、谷筋なので早朝はまだ薄暗く、踏み跡が不明瞭な上に、鈴鹿では今まで助けられた目印のテープやリボンも殆どないので、方向以外は歩いている道が合っているのかどうかよく分かりません。
途中で堰堤が道を遮っていて、左岸の斜面に赤テープがあったのでよじ登ってみましたが、人が歩いた形跡のない道に見えます。
ここで相方が初めてGPSを確認すると、登山ルートは右岸から尾根に伸びていると言うので、仕方なく来た道を引き返しました。
すると右岸に沢が分岐する場所があり、事前に下調べした時に見たカズラ滝が見えたので、何故気が付かなかったんだろうと話しながら尾根に取り付きました。
カズラ滝からの尾根道はよく踏まれた明瞭な道で、鈴鹿ではもうお馴染みの青い案内板もあり安心感がありました。
やがて雲母峰からの尾根に合流して、30分ほど歩くと鎌ヶ岳直下の岳峠に着き、先週も立った鎌ヶ岳からの稜線を繋げる為に、ここから鎌ヶ岳山頂を往復します。
切り立った急峻な岩峰は厳めしく聳えて、下から眺めるとどう登ればいいのかと思いましたが、向かって右の鞍部から登り道があって、意外と楽に鎌ヶ岳(1,161m)山頂に到着です。
南北に細長い鎌ヶ岳の中央にある祠にお参りをして、北側の山頂碑からは薄曇りですが、先週歩いた雨乞岳から御在所岳の稜線がよく見えました。
ここからセブンマウンテン最後の入道ヶ岳へ向かって、稜線繋ぎの続きをスタートします。
これから歩く水沢岳へ向かう鎌尾根を確認しながら、登った道を下りて岳峠に戻りました。
岳峠からすぐに鎖の設置された岩峰を越えると、通称「カニの横ばい」と呼ばれる鎖場のトラバースを歩きます。
その後も鎌尾根らしい岩場が連続して、なるほど鈴鹿屈指の縦走路なんだなと納得しながら、とにかく目の前の難路をクリアしていきます。
そして恐らくは衝立岩と呼ばれる岩峰のピークから、どこを進んでも滑落しそうな道に進退窮まってしまい、相方がどう考えても登山道とは思えないと、歩いて来た道を引き返してみると、やっぱり手書きの小さな案内板があり分岐を間違えていました。
花崗岩の岩場はしっかりしているようでも、手で掴んだだけで崩れてしまう脆さがあるので、本当に気が抜けませんでした。
その後は暫く歩き易い稜線の尾根道が続きますが、鎌ヶ岳にも劣らない程の急峻な白くザレた斜面の水沢岳が目の前に現れました。
ここも特に目印もなく、歩くルートが分かりにくかったですが、ちょうど頂上から下りてこられる方が居たので、ルートをトレースさせて頂いて水沢岳(1,029m)に到着しました。
水沢岳の頂上は沢山の人が休憩中だったので、そのまま急な勾配を下って水沢峠まで下りてから小休憩しました。
宮妻峡から野洲川ダム方面へ抜ける道との分岐路にもなる水沢峠から、少し県境稜線を歩いて、宮指路峠の分岐からイワクラ尾根へ入ります。
イワクラ尾根からは入道ヶ岳への一本道なのですが、勝手に平坦な稜線をイメージしていた私たちは、鎌尾根にも負けないイワクラ尾根のハードさに苦しめられます。
尾根の名前の由来なのか、登山道上に鎮座した岩が多く、それを登ったり巻いたりと忙しい上に、足場の悪いやせ尾根は、常に登るか下るかのアップダウンの連続で楽ができません。
そんな中ハードな道に疲れていたのか、稜線の最低鞍部からの急登を登っている途中で、補助ロープのあるトラバース斜面でうっかりストックを落としてしまいました(泣)
取りにいける場所ではなかったので、ストックは諦めてその後はシングルストックで歩きました。
やがて道に笹が増えてくると入道ヶ岳はすぐそこです。
椿大神社の奥宮を参ってから、なだらかな草原の道を抜けて、今日最後のピークの入道ヶ岳(906m)に到着しました。
私たちの鈴鹿トレイル7回目にして、御池岳からの稜線が繋がると同時に、2度目のセブンマウンテン完登です♪
鳥居のある入道ヶ岳から、開放感のある山頂台地の草原を北の頭に移動して、少し遅めの昼食にしました。
以前、入道ヶ岳に来た時は、山頂で突然の雪のせいでお昼が取れなかったのでリベンジ成功です。
北の頭で30分ほどゆっくりしてから入道新道コースで下山開始しました。
入道新道コースは鎌尾根やイワクラ尾根とは違って、傾斜の緩やかな歩き易い道で、通報ポイントとしての番号標示板が目安になる優しい道でした。
今日歩いた道ですれ違う人は多かったのですが、同じコースを歩いている人は殆ど居なかったような気がするので、入道ヶ岳から先に周回する人が多いのかも知れません。
新道コースは高度を下げてくると、徐々にガレた急な道になりますが、それも僅かな間で登山口に着きました。
補助ロープのある幅の広い沢を渡って、宮妻峡のキャンプサイトから駐車場に戻って来ると、時間は15時を過ぎていましたが、朝は2台しかなかった車は10台ほどに増えていました。
北の御池岳からずっと鈴鹿を歩いて来ましたが、私には最後の今日のルートが1番ハードに感じました。
でも念願だった鈴鹿の稜線を繋げることができて大満足です。
鈴鹿はこれからヒルの季節にもなるので、とりあえず鈴鹿トレイルは終了しますが、まだ最北の霊仙山から鞍掛峠の稜線や南鈴鹿方面、今回歩けなかった鈴ヶ岳や日本コバやイブネ・クラシにも登ってみたいので、秋以降の鈴鹿を歩くことを楽しみにしたいと思います。
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camiiさん、はじめまして
短期間で稜線を繋ぎ2度目の
鈴鹿セブンマウンテン完登おめでとうございます。
これからもお二人で山登りを楽しんで下さい。
コメントありがとうございます
4月から5月とお天気の良い日が続いたので、思いのほか
短期間で稜線を繋げることができました
これから山登りのシーズンも本番になりますね
sumimaruさん、これからもどうぞよろしくお願いします
セブンマウンテンの、線つなぎ。コンプリート
おめでとうございます。
新緑の、鎌尾根、とても美しい写真ですが
いざ、歩くとなると、大変だったご様子。
進退窮まるとは。ご無事で何よりです。
秋以降の、線つなぎ、北側も南側も
セブンたちに比べますと
ぐっと静かな歩きになるかと
思いますが、北側の、カルスト台地の
紅葉、南側の、岩稜帯の、ツツジ系の
紅葉、それぞれ味わいがあります。
ぜひ、続編をお待ちしてます。
最初はヤマレコの自分のマップを見て、途切れた赤線を
繋げてみたいな〜って軽い気持ちでしたが、入道ヶ岳まで
の線繋ぎが出来て大満足です
komakiさんのコメントがとても励みになりました
ありがとうございました
鎌尾根は分岐を間違えて進んでしまい、本当に落ちるんじゃ
ないかと思う場所で怖かったです
今回のトレイルで鈴鹿にも少し詳しくなったので、秋の紅葉
も、冬の雪道を歩くのも楽しみになりました
これから夏の高山への遠征も増えていくと思いますが、私達
のホームグラウンドはやっぱり鈴鹿です
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