武平峠から鎌ヶ岳往復
- GPS
- 02:19
- 距離
- 3.2km
- 登り
- 362m
- 下り
- 359m
コースタイム
- 山行
- 1:53
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 2:19
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく踏まれた登山道 |
その他周辺情報 | 大河原にライダーズハウス(西側)、湯の山温泉(東側) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
|
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感想
この週末はシルバーウィークで、遠くの山を目指す人も多かろう。ただ、土日は曇りから雨という予報である。月曜日は好天の予想も出ているものの、翌日から仕事ということになる。ちょうどasakinuは「夏季特別休暇」の残り一日を金曜日に取得していた。天気もいい見込である。それなら金曜日に行こうじゃないかと急遽、山行を決める。Kinuasaは一昨日あたりから咳き込むようになって軽めの山行を希望していることから、先週に続いて車で稜線まで行ける場所にする。鋭く天を突く威容に従来から気になっていた鈴鹿の鎌ヶ岳はどうだろう。最短路を選ぶなら、鈴鹿スカイラインの武平峠(正確にはその下を貫くトンネルの西入り口)からとなり、3時間かからずに往復が可能な筈だ。先週は鈴鹿の竜ヶ岳に石榑峠から往復した帰りに、ほぼ車で太神山に「登頂」したが、今回も同じパターンでもう一座、帰路に車ベースで立ち寄るというのはどうか。ちょっと物色してみると、太神山の近くに鷲峯山(じゅうぶざん)なる山が近畿百名山にリストされているのだった。全くノーマークの山だったが、今回の抱き合わせプランにはもってこいの相棒に見えた。これで決まりだ。
阪神高速、名神、新名神とつないで車を走らせる。時間的に短く、山間部の運転も楽なのは、一旦三重県の菰野ICに行ってから西に折り返す感じで武平峠に達するルートだが、今日は平日で休日割が利かないから、滋賀県側からきついヘアピンで峠まで上がるか、いや「朝夕割」というのが使えるなら、楽なルートがいいか、などと調べているうちに、そもそもシルバーウィークは休日割対象外になっていることを察知。なあんだ、それなら平日の今日も料金は同じだからと、なぜか気が大きくなって、菰野ルートを選択する。菰野ICから正面に聳える鎌ヶ岳と御在所岳は、いつ見てもかっこいい。Kinuasaはその雄姿をフロントガラス越しにカメラに収めている。週末にはいつも満車になってスペースの確保に苦労するスカイライン沿いの駐車場が、今日はどこも1,2台しか停まっていない。連休前の今日は、皆さん真面目にお仕事なんでしょうか。武平峠のトンネルを越えた左手の駐車場に初めて入る(いつもいっぱいだったので)が、油断をしてしまって入口の路面にむき出しになった大岩を踏んでガツンと衝撃をくらう。ここのところ、三連続パンク騒動に見舞われているのヒヤッとしたが、幸いにもタイヤは何ともなかった。
この鈴鹿の中心地にあって、何だか不思議な感じの静寂の中、武平峠に向かって歩き始めた。空は見事に晴れ渡っている。灌木に覆われた登山道は直射日光が遮られ、木々の間を風が吹き抜けて久々に涼しさの感じられる山行となる。頭上を覆う木々の主力はヤシロツツジである。花の季節には見事なことであろう。鎌ヶ岳は春先の花も多いと聞いているが、今この時期、花はほとんどない。かろうじてアザミ(種名は?)、ママコナ、アキノキリンソウを見るに過ぎない。
てんくら予想では、明日は強風のせいで軒並み「C」となっていたから、今日登ったのは大正解というところだ。各所にある花崗岩の風化できた白いザレ地を通り、岩の重なりを越えて進むにつれ、行く手の鎌ヶ岳がぐいぐいと大きく迫ってくる。振り返れば右手に御在所岳が露岩の鎧をまとってせりあがっている。昨夏、あの尾根を登ったんだな。奇岩とキレットの楽しい稜線だった。左に目を向けると、東雨乞岳と雨乞岳が高さを競っている。この二山はむしろゆったりと寝そべるように大きな山容を誇っている。昨年の秋訪れた時には見事な紅葉を満喫したのだったが、同時に印象的だったのは、東雨乞岳からの下りで正面にのぞまれるドーム型をした鎌ヶ岳の個性的な姿だった。さぞ険しい登りが待っているに違いない、と思わせるその山容に、スリルを期待するのは自然であろう。だがいざこうして登ってみると、特段危険を感ずるところもない鎌ヶ岳なのだった。
鎌ヶ岳の山頂がいよいよ迫ってくると道は西側を巻くようになり、ロープ補助のある岩の斜面を登って南側の眺望の開けた地点に出る。足元の谷を覗くと、大山の甲ヶ山を想起させる急な岩の斜面がずっと下まで伸びている。ここはもう山頂直下で、今日初めて出会った登山者と会話をかわす。東からの登山道を合して平坦地にでると小さな祠が建っている。まずはお参り。そして誰もいない山頂に着くと、ほぼ360度の眺望が広がっていた。山頂の北側は花崗岩の累積した斜面となり、御在所から雨乞岳へと続く稜線が正面に眺められる。南東方向に目を向ければ、伊勢湾も視界に入ってくる。眺めを満喫したら、下山開始である。数人の登山者とすれ違って往路を戻れば、あっという間に武平峠下の駐車場に降り立った。まだ11時前。これなら予定通り、二座目、鷲峯山も十分こなせそうだ。
鷲峯山へは鈴鹿スカイラインを西に向かって下り、一般道のみで向かうことにする。スカイラインを抜けて大河原の集落に入ると、ジビエ料理、ライダーハウスかんべ、という小さな看板が目に入った。山間部では食堂は貴重な存在。ライダーハウスかんべで昼食をとることにして、メニューから選んだのは、猪鹿丼と猪鹿カレー。店主と雑談を楽しんだ後、鷲峯山へのドライブを再開する。
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