不動岳・六呂場山周回


- GPS
- 56:00
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 2,168m
- 下り
- 2,161m
コースタイム
戸中川林道ゲート 16:40 - 17:25 ゲートから4Km地点の作業小屋
11月21日
作業小屋 6:30 - 6:54 不動岳登山口 - 10:25 鎌崩岳 - 11:00 鹿の平 11:30 - 12:15 不動岳 12:30 - 13:00 鹿の平
11月22日
鹿の平 6:30 - 8:05 六呂場山 - 9:20 矢筈尾根分岐 - 10:40 南矢筈山 - 12:00 ゲート
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鎌崩あたりから 不動岳、 鹿の平から 六呂場山の途中まで笹が多い。 六呂場の尾根は比較的細尾根が多い。 矢筈尾根は道はない。 |
写真
感想
2・3年前に二度ほど 六呂場山へ登ろうと出かけたが戸中川林道の不通で撤退し、 そのほかにも一度矢筈尾根に取り付いたことがあったが 夏場であまりの暑さに這う這うの体で逃げ帰ったことがあり どうもあまり相性の良くない山だった。 不動岳には数年前の残雪の頃に一度登ったが あいにくの天気で もう一度やり直そうと決めていた。
今回は この不動岳と六呂場山を周回で登り矢筈尾根を降りる計画とした。
地形図で見ると矢筈尾根はほとんど平らでどんな所か 期待が膨らんだ。
11月20日、 午前中で仕事を切り上げ 13:00前に家を出発し 途中川林道入り口に16:30到着。 本当はもう少し早く出発して16:00前に到着し 登山口まで入ってテント泊をしたかったが ・・・ とりあえず16:30 過ぎに出発したが 17:00少しすぎにはもう暗くなり 半月が煌々と照り しばらくは良かったが 山陰に入ったり樹木が茂ってくると真っ暗になりヘッデンを点けて歩いた。 しかし 暗い中を歩くのは嫌いなので 4Km地点でギブアップし山の作業小屋に潜り込んだ。
21日 朝6:00頃 小屋を出発し 約50分かけて不動岳登山口へ。 7:00に山腹に取り付くが相変わらずの急登で1,400mと1,800mあたりで一時的に急登りが緩み 一息つける。多分P1863と思うが あまり覚えのない三山展望平なるところがあり 丸盆・黒法師・バラ谷が良く見える。10:25に鎌崩の頭(鎌崩岳?)に到着。 のんびり登ってきた所為か意外に疲れなかった。 ここまで来れば 鹿の平まですぐだ。 ただ、 ここから笹が増えるので少々滑る。 1・2回こけてしまった。 11:00かっきりに鹿の平に到着し テント設営。とりあえず一番乗りで 誰もいなかったが テント設営しお昼を始めようとしたら 地元の水窪からというソロハイカーがやって見えた。
11:30頃不動岳に向け 空荷で出発し のんびり歩いて12:20に山頂着。 今日は前回と違って 景色は抜群で嬉しい。 すこし先へ進むと山頂にうっすら冠雪した富士山も見えた。
しばし 景色を楽しんでテントへ帰還。 途中、 水場は・・・?とみてみたが それと思しき谷筋まで行ってみたが 笹が深いのですぐに引き返した。 下から持ち上げた2リットルの水でやりくりすることにした。(行動用はスポーツドリンク500ccを2本用意してきた。)
朝食はラーメンの予定であったが、 水を消費するので 焼餅に変更して水をセーブしたが汗っかきなので 少々つらかった。
結局この日はテントが全部で5張りと、 この山域としては大賑わいで 人気の高さがうかがえた。(1パーティのみ 二人で あとはすべてソロ)。 最後に到着された方は池口岳から来られて鶏冠、中の尾根、黒沢山と歩いてここが2泊目とのこと、 いやはやすごい人がいたもんです。 この方は到着されてすぐに水を採りに行かれたが、 氏曰く、”(六呂場の水と同じく)ここの水はまずくて飲めたものではない”とのことでした。深い笹薮の中にあるので笹が腐敗してまずいのかも・・?
鹿の平の雰囲気はとても良いが 私の主観としては丸盆岳のカモシカ平の方がうんと好きだ。
22日、 6:30頃鹿の平を出発し 六呂場山へ向かう。 鹿の平のガレの縁を歩いて行ったところ間違った急坂を降り始めたが下れないほどになってきたので間違いに気づいた。もっと右(北)寄りに行って尾根を降りないといけなかった。すぐに気が付いて事なきを得た。 ネットでもよく出てくる険悪なドーム状の岩にすぐに突き当たるが右に巻いて気を付ければ問題ない。 この後も細い尾根が頻繁に現れる。細尾根は当然ふみ跡がはっきりしているが 広い尾根はみんな好きなところを歩くせいか はっきりしない。
8:10には 六呂場山到着。 例の有名な看板も確認。KUMOは見当たらなかった。 景色もないのですぐに歩き始め下降して鞍部の六呂場峠に到着。 破れてかわり果てたテントが打ち捨てられていた。 ここから矢筈尾根の分岐までおよそ130-140mの登り返しで下りに馴れた体にこれがちょっとしんどい。
矢筈尾根は最初は大木の倒木が沢山あり先が思いやられると思ったが徐々に水平になり1,500mまで下るとほとんど上り下りがなくなり 倒木も少なく水平で広い尾根がおよそ1Kmも続き雰囲気は抜群にいい。矢筈尾根に入ってから笹も下草も全く無い。 途中からぶなの大木なども出現し 陽の光を浴びてのんびり歩いているといつまでも歩いていたい気分になる。(ただし 急いでいる時や 登りの時だと 延々と続くので嫌になるかも・・) 私は時間もたっぷりあるので 鼻歌交じりでぶらぶらと歩いて 至福のひと時が過ごせた。
矢筈山は知らぬ間に通り過ぎ、 南矢筈山(P1412)に到着、 ここから険しい下りになるので 一休み。 腰を下ろしてふとパンツの裾をみると およそ5mmもあるマダニが這っていた。慌てて振り落とし ひょっとして・・・と思って パンツを下げ 腰回りなど食いつかれていないことを確認。 ・・・一安心。
矢筈尾根には踏み込まれた道は一切ないが ほぼ西南西にすすめば問題ない。、南矢筈山の下りは 同様に踏み跡はなく きわめて急で歩きにくく 赤布も少なく尾根もはっきりしないので要注意だ。下りも嫌だが 登りも嫌な感じだ。(ただし 登りの場合はルートの問題はないと思う) 林道に降りる少し手前で黒い樹脂パイプのつながっている取水口まで来ると そこからは道があり すぐに林道に降り立つ。 少し歩けばすぐに戸中川林道のゲートに着く。 南矢筈山よりの下りに時間がかかり ゲートに着いたのはちょうど12:00だった。
ルート達成お疲れさまです。鹿ノ平で朝にかまって頂いた、不動岳の水場に行った者です。
いや〜ijikemusiさんのレコは実はエスケープルートを組み立てる際に検索で引っかかり参考にさせて頂いておりました。深南部というエリアを把握するのに地形図と山レコの経路を見比べてず〜っとルートの妄想にふけっていた時もあります
こういう水場も標識がなくコンパスをここまで多様する山はマニアックな冒険的な要素が強く情報に乏しくいつも苦労します。貴重な情報いつもありがとうございます。
無事下山されていてよかったです。
私の方も鎌崩に手を焼き少々時間ロスをしましたが、無事巻きながら通過。丸盆岳を踏む事ができ計画通り寸又峡まで縦走完了できました。天候には恵まれませんでしたが自分が今まで経験した事のない要素が盛り沢山なとてもボリュームの詰まった大満足な冒険でした。
最後に1つお聞きしたい事があります。
あの後、笹薮の中で靴の中の浸水は大丈夫でしたか?私は初日ですでにビショビショ。隙間は塞いでいるはずですが靴が悪いのでしょうか?何か防ぐ手立てとかあればご教授頂きたいなと。。
kaisei1027さん コメありがとうございます。 貴レコ 拝見しました。
kaisei1027さんも 長い縦走を完結され おめでとうございます、そしてお疲れさまでした。
あれから ヘリポート跡で一泊されて寸又峡まで行かれたんですね。健脚の方が羨ましいです。 私なんかは もう何年もこの辺りを歩いていますが いまだに歩いたところがあちらこちらで繋がっていません。 特にヘリポート跡から前黒法師岳の間の尾根筋には巨木地帯もあると聞いており 一度歩いてみたいと思っていますが ゆっくりしようと思うと2泊しないといけないのでなかなか行けないです。 最近(また仕事についてしまいましたが アルバイト程度ですので)時間もとれるようになってきましたので 来春あたりゆっくり歩いてみようかなと思っています。 黒沢山は遠慮しときますけどね・・・(-.-;)。
矢筈尾根はなかなかいいところでした。 バラ谷山から房子山をつなげてまた是非歩いてみてください。
靴の中の濡れ防止ですが、 特に何もしていません。(もちろん靴はゴアの防水ですけど・・・。それにミドル-ハイカットの靴しか はかないですけどね。) 今回はズボンが濡れた程度で何ともありませんでした。 夏に行った稲又山では雨露でアンダーパンツまでびしょびしょでしたが 靴の中まではほとんど濡れませんでした。 一つだけ普通の人と違うことをしているのは スパッツを付けるときは カッパの下に着けます。カッパの上ですと カッパが靴の足首より上までずれると カッパを伝った水が(スパッツの中を通り)靴下を濡らし結果的に靴の中に入ってしまいますので・・・。
ijikemusiさん、早速の返信ありがとうございます。
三連休のあの後から一気に冷え込み急激に冬山モードになりましたね。実はレインウェアとアイゼン以外は冬山装備を持っていったのですが、むしろあの時期にしては暖かく全く使いませんでした。
さてさて今回のコース去年同じ様なコースで水が確保出来なかったのと尾根間違いから気力を失い無念のリタイアしております。今回はリベンジ山行でしたので慎重に慎重を重ね、前回の失敗を活かしバリエーション度の軽い山行を今年何回か行いやっとこさ再緒戦できた感じです。ijikemusiさんのオススメの矢筈尾根という言葉、今回の山旅で何回耳にしたことでしょう。苦しい事も綺麗な景色も含め魅力ある尾根ルートなのでしょうね。次回はこれを絡めた山域を旅してみたいと思います。
バラ谷山から先は、実は今回天候と体調で相談してもしかしたらいく予定ではいたのですが、残念ながら初日の笹薮での靴の中への浸水で軽く足が屑靴ずれしてしまい、後は天候も十分ではなく次回の6月頃夏山前に挑戦したいと思っています。
問題の靴擦れですが、私もスパッツはカッパIN派です。こうしておくと水は防げますし天候が回復してきたらズボンの装着も楽ですし。それでも何故かつま先の方だけ濡れて足首は大丈夫的な濡れ方を、靴を変えてもなってしまいます。長年の悩みなのです
この山域はもの好きな方向けな山だと思いますので、これからも貴重なレコ是非参考にさせて下さいね!
こちらこそ…です。
シラビソ峠から・・・のレコも拝見し とても興味深く読まさせていただきました。
私はかれこれ40年ぐらい昔と思いますが 大沢岳から大沢山荘に降り 大沢山荘に泊まって (シラビソ峠に上がったのではなく)北又沢を歩いて本谷口(木沢梨元)まで行ってバスに乗り帰った記憶があります。(北又沢にはかって林道がありました。)
林道歩きでは 大量のアブに纏わりつかれて逃げ帰った思い出があります。
大沢山荘は 当時もこのルートを歩く人はほとんど無く 建物はまだとても立派でしたが 中はテーブルや椅子が高積みされていたりして埃だらけでほとんど泊まる人はなく、 とてももったいないな〜と思っておりました。 ここのルートの記録はほとんど見ることもなく (当時私はカメラを持ち歩いていなかったので)貴写真を本当に懐かしく拝見しました。 ありがとうございました。
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