鳥屋待沢左俣と大山三峰
神奈川県
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体力度について
- GPS
- 07:12
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 1,088m
- 下り
- 1,090m
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| 天候 | 晴れ 季節外れの暖かさ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自転車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
鳥屋待沢は2級下です。 フェルト靴着用。 左俣の2段15m滝は苔でヌルヌルしており滑りやすいので注意。 脱渓はその滝の上部と5mCS滝の間で90度にカーブしているところから左岸尾根に取りつきました。急登です。バイル・チェーンスパイク着用。ッそのまま登り切ると三峰山山頂へたどり着きます。 宝尾根は下山の際は777m圏峰まで滑りやすいので注意です。チェーンスパイクがあると安心感が違います。 蛭とは遭遇せず。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 最後に、2020年2月28日に鳥屋待沢左俣の幕岩付近と思われる場所で行方不明になられた方がいらっしゃいました。 昨年11月にお骨が見つかり警察での鑑定の結果、ご本人様で間違いないと確認されたとご連絡をいただきました。 鳥屋待沢周辺へ行く・行った方の目にとまってもらえたら、と長い間更新され続けていました。 https://www.yamareco.com/modules/diary/744317-detail-293763 |
写真
左に映るチェーンスパイク。ナイフリッヂ状ではあるもののロープを出してバイルにひっかけて回収成功。今日いちばんの真剣度。この日は左右両方で計10回くらい外れる。ゴム（シリコン）のところが伸びちゃったんだな。工夫しないと。
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この日は左右両方で計10回くらい外れる。ゴム（シリコン）のところが伸びちゃったんだな。工夫しないと。
出発して跳ねあげ式サングラスをおろし・・・ない・・・。さっきのチェーンスパイクを落としたところまで戻るもののやっぱりない。登り返しって気分がブルーでも1回目より早い不思議。
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感想
この時期としては珍しいくらいの暖かさになるとのことなので、これは沢に行くしかないと鳥屋待沢へ行って来ました。久しぶりに沢靴を履いて濡れながら、時に太もも（不覚にも胸下まで）を沢に浸して歩く気持ちよさを味わえてよかったです。
以下長文になります。
11月に鳥屋待沢を遡行した際にお骨を見つけたので警察に通報したところ、（2020年2月に）遭難された方のものと鑑定されましたとご家族の方からご連絡をいただきました。ちなみに警察に通報した山行等についてはアップしておりませんのでご理解願います。
私が鳥屋待沢をはじめて遡行したのは2023年4月の終わりで、その1年前に隣の不動沢を遡行して帰りに鳥屋待沢の大滝下まで尾根伝いに降りてきたことがあり、この沢の難しいと言われている上部をいつか遡行できるようになりたいと思いを巡らせたのが始まりです。
そして遡行した際、左俣へ進み2段15m滝の手前で脱渓、急な左岸尾根から大山三峰へと登り詰めることができて満足のいく山行でした。帰宅後に検索をかけたところ遭難された方のご家族がヤマレコの日記をあげていらしたこと、そのリンク先のブログの方のその後含めて数回の記事で事情を知れたこと、また丹沢の隅々まで知り尽くされた方のブログで、先月に幕岩付近でその方の荷物を回収されていたことを知りました。なので鳥屋待沢に目立つものは落ちていなかったのですが、2段15m滝手前の脱渓ポイントに水色のジャケットが岩に挟まっていたことを思い出し、連絡を取ったことから私なりのお手伝いがスタートしました。
お手伝いと書いたのは、ボランティアと言えるほどのことはできない（沢を歩いて堆積した落葉などをみて長丁場になることはすぐに分かった）ので、私が沢を遡行した際になにか落ちていたり気になることがあればお知らせすることくらいならできるかなと思ったからでした。独りでぶらぶらと丹沢を歩くことが好きな私にできるラインでもありました。
遭難された方と面識があったわけではないのですが、丹沢ソロハイクが好きな方であったようなので他人事ではなく思えたことと、ヤマレコの遭難についての過去レコなどにも目を通していたことも大きかったと思います。また昔、亡き父が何かの時に「乗り掛かった舟だ」と言っていたこともふと思い出したりして。でも一番は鳥屋待沢が自分のレベルに合っていて、なんど遡行しても飽きない沢だったからだと思います。
警察に数回通報しましたが、その際に骨が見つかった地形や場所は聞かれるので可能であればGPSの座標はメモしておいた方がよいことと、その時に撮った画像があればその画像を警察官のカメラで撮られる（作業が必要）、動物の骨かもしれなくても後日現地へ回収しに行くので案内を求められることでしょうか。ちょうど入院の日程と重なったときはさすがに見逃してもらえました。
沢は季節の替わり目や大雨が降った後に訪れると動いているのを実感します。動いたと言ってわずかな違いに過ぎないけれど、少しづつ変化していく。なので継続して足を運んだことが発見につながったと思います。
今回、こういう記録をヤマレコにアップすることに葛藤がありましたが、私の過去の山行記録から気にされておられる方もいるかもしれないと思い、一つのけじめとして載せることにしました。私が始めた頃には、すでに山岳会や山行記録、ブログやYOUTUBEなどで多くの方が沢で見かけた情報をネット上に公開されており、そのような道標があったからこそ続けられたと思っています。
亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
また辛抱強く待ち続けられ、日記を更新されていたご家族の方にも敬意を表したいと思います。つらい日々だったと思います。
乱文・雑文にて失礼しました。
戻ることができて山の神様・仏さまに感謝です。
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