20250426-27 石転び沢雪渓(倉手山経由)


- GPS
- 19:54
- 距離
- 31.6km
- 登り
- 3,321m
- 下り
- 3,320m
コースタイム
- 山行
- 6:38
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 7:01
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
<日 程>令和7年4月26日(土)〜27日(日)
<山 名>石転び沢雪渓(倉手山経由)
<目 的>残雪期登山
<コースタイム>
(DAY1)
10:46 梅花皮荘 →11:12 倉手山登山口 →13:01 倉手山山頂 →15:30 温身平 →15:50 梅花皮沢第4号砂防堰堤 →17:45 宿泊地(石転びの出合より数百メートル手前の地点)
(DAY2)
5:06 宿泊地 →5:17 石転びの出合 →8:11 梅花皮小屋 →12:07 梅花皮沢第4号砂防堰堤 →12:26 温身平 →16:28 倉手山山頂 →17:34 倉手山登山口 →17:57 梅花皮荘
<概 要>
今回の目的は、昨年から行きたかった残雪期の石転び沢雪渓の登攀と、倉手越えルートの探索。
倉手越えルートは、梅花皮荘から温身平までの道路が冬季閉鎖の間、雪崩の危険を避けるため使われるとの話で、国土地理院地図には表示がないものの、ヤマレコの足跡機能では尾根を辿った記録を確認することができる。結論から書くと、藪が途切れることなく続く痩せ尾根で、途中、崩れやすい岩場もある難路だった。
なお山行後、ヤマレコの経由地に「梅花皮ヒュッテ」という見覚えのない場所が表示されていたのでネットで調べてみたところ、652m鞍部の少し先にあったようで、「倉手越え」のルートが、昔は地図にも記載された立派な登山道であったことが確認できた(現在は廃道)。
<報 告>
(DAY1:入山日 天候:晴)
朝、準備を整え福島の自宅を出発。GW初日だったが、特に渋滞に捕まることなく、10時半前、梅花皮荘の駐車場に到着。
初日は、石転びの出合まで行き、テント泊の予定。
倉手山の登山口までは道路歩き。一部、デブリが道路を覆っており、乗り越えていく。
山頂までに10人以上の登山者とすれ違う。上部を中心に雪が残っているが、トレースはしっかりしている。夏道も、よく歩かれているようで、歩きやすい。ヤマレコ標準タイム比で約0.8のペース。
南東側から893mピーク方面の尾根に入るとすぐ藪漕ぎが始まる。尾根沿いで道ははっきりしているが、飯豊山脈から吹き付ける強風の影響か、灌木が、行く手を遮るように斜めに生えている。以降、それが652mの鞍部、温身平への下降点まで続く。また、893mピーク直後には切り立った崩れやすい岩場もあった。所要時間は、距離と標高差から計算し、藪漕ぎの可能性も考慮して見込んでいたが、その1.5倍の2時間半を要した。
この日の行動は、石転びの出合の少し手前の地点で打切り。雪渓に下りる地点で多少、迷ったが、雪が締まっており歩きやすく、今回も結局、ワカンの出番はなかった(今季3回目)。
テント設営では、敷地を入念に平坦にすることで快適性を向上させた。また、雪がそれなりに締まっていたので、周囲にたくさん落ちていた太めの木をペグ代わりに利用した。翌日はときおり強風が吹きつける状況だったが、アタックを終えて戻るまで、テントを十分、支えてくれた。
持参した水分は、OS1で1L、水で0.5L(計画6時間行動、250ml/h計算)。行動中に、1.2Lほどを消費した。この時期は、7掛けぐらいでよいようだ。翌日用には、OS1を1L、水を1.5L、融雪して準備したが、朝食、行動中に飲んで、ちょうどよいぐらいの量だった。
夕食は、アルファ米一合(翌朝食分含む)とレトルトのドライカレー。酒はなし。
午後9時50分ごろ、就寝。ウトウトして過ごす。
(DAY2:アタック日、下山日 天候:晴のち曇)
午前4時起床。
朝食は、アルファ米のお茶漬け。薬は、芍薬甘草湯一包を予防服用。なんとなくブリーズライトも貼ってみる。
石転び沢雪渓では、ところどころ側壁からのデブリや、土交じりの雪崩の跡が見られたが、石はそれほど落ちていない。落雪、落石は、これからというところだろうか。
雪渓の角度が徐々に上がっていく。最上部はクラストしており、キックステップで登るのは不可能、また、アイゼンを効かせるにも斜面が急すぎて困難な状況だが、積雪期につけられたと思しきトレースがしっかり残っており、それをありがたく使わせていただいた。
ときおり強風が吹きつけるなか、何とか梅花皮小屋に到着。小屋内で小休止する。
下降は、突風もあったので、最悪、クライムダウンかと思ったが、案外、大丈夫だった。クラストした箇所を抜けると、締まった雪面をやや滑らせながら大胆に下りることができ、よいペースとなった(計画比約0.9、標準タイム比約0.6)。快調すぎて、デポしておいたクマスプレーを、うっかり通り過ぎてしまう。
一時間ほどでテントほかの撤収を終えると、おおむね計画どおりの時刻に温身平に到着。
ここから倉手山の山頂までは、往路の想定が甘かったので前日の晩に再検討し、3時間40分ほどを見込んでいた。実際には、橋のたもと付近から652mの尾根鞍部をできるだけまっすぐ目指したところ雪が繋がっておらず、その処理にも時間がかかって、4時間程度を要した。
18時ごろ、梅花皮荘に到着。計画から2時間ほど遅れたものの、日没前に到着できて一安心だった。
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