1泊2日尾瀬歩き 〜クマちゃん(仮)を添えて〜



- GPS
- 14:04
- 距離
- 27.5km
- 登り
- 667m
- 下り
- 881m
コースタイム
- 山行
- 7:19
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 8:26
- 山行
- 5:02
- 休憩
- 6:19
- 合計
- 11:21
天候 | ◆6/6 曇り時々晴れ。午前中は晴れていたが昼前くらいから曇りになった ◆6/7 快晴。暑すぎて草。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
御池ロッジP(24h入場可。1000円/1回) ◆シャトルバス 御池ロッジ→沼山峠(800円/大人1名。今年から値上がりしたらしい。ぴえん) 6:30が始発で、以降毎時30分発車。 片道約20分。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆沼山峠の登山口 登山ポストがあると聞いていったが、見つけられなかった。 探しにくい場所にあったのか、あるいは私の目が節穴だったのか…… ◆沼山峠〜見晴、尾瀬沼周辺 全体に残雪が多く、シャーベット状になっていて少し歩きにくかった。 靴底に残雪が噛んだままと木道でびっくりするほど滑るし、残雪の下を雪解け水が流れているので油断すると踏み抜いてしまう。なかなかヒヤヒヤした。 特に沼尻〜白砂峠間はそこそこの傾斜の道が雪に覆われかつ岩が露出しているところは雪解け水でちょっとした川になっており、自分たちは登りだったからよかったけど下り(白砂峠→沼尻)の人は怖いだろうなって感じ 現に尻もち着いて全身ずぶ濡れになったお姉さんとかいた。 軽アイゼンがあると心強かったはず。けどそれはそれで着脱がめんどいだろうなぁ…… ◆平滑の滝〜三条の滝 残雪はないけどぬかるみでグチャグチャ 足がどろんこ祭りになった ◆兎田代あたり〜御池田代あたり 残雪カムバック |
その他周辺情報 | ◆東電小屋 1泊2食で大人13000円。今シーズン初の満員とのこと メインルートからは外れているので静かでよかった。 ごはんもおいしい! ◆燧の湯 檜枝岐村村営の温泉。大人1000円 東電小屋の管理人さん一押し お湯はかなり熱め(特に内湯)。渓流が見える露天風呂もあって気持ちいい まあブヨにはやられましたが…… ◆まる家 檜枝岐村にある老舗の裁ちそば屋 うまかった! そばはもちろん美味しいし、天丼もボリュームたっぷりで良心的 郷土料理「はっとう」は定食とセットにすれば2個〜注文できるので、チャレンジしてみたが、なるほど確かにこれは美味い、昔の役人が平民にはもったいないと「御法度」にしただけはある…… |
写真
ここからヒジキみたいなオタマジャクシがわらわら出てきて、水たまり一面が動くヒジキを敷き詰めたみたいになってしまうんだよな。ちょっとキモくて大好き
雪害対策として鎖を
脱しますので暮々も
御注意下さいます様
御願い申上げます。
環境省、福島県」
「御」の字といい「脱(はず)す」「暮々(くれぐれ)も」って表記といい、見たこと無さ過ぎて、何て書いてあるのかしばらく立ち止まって考え込んでしまった
装備
個人装備 |
ザック(20L)
飲料
行動食
スマホ
充電器
レスキューシート
化繊ダウン
レインウェア(上下)
ヘッドランプ
予備電池
靴下の替え
地図
計画書
タオル
保険証
サングラス
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共同装備 |
ファーストエイドキット
|
感想
夜中の1:30に小屋を出てヨッピ吊り橋の手前まで行ったのだが、もうすぐ橋につくというところで正面に2つの小さい輝きが二対――その高さから見て、おそらくは中型以上の哺乳類の眼――ヘッドライトを向けると、一対は藪の中に入っていったが、もう一対はじっとこちらを見つめて動こうとしない。
見えるのは光る眼だけで、あとは身体の形すら見えないから、もしかしたらシカか何かかもしれない。しかし、ヨッピ吊り橋でこの前ツキノワグマが出たと小屋に掲示されていたのを思い出す。シカ相手にしっぽを巻いて帰るのは別に悪いことじゃない、だが、もしもシカじゃない奴だった場合は……
相手をおどかさないよう刺激しないよう、ゆっくり静かに立ち去ることにした。すると右側でガサガサ、という音がする……さっき藪の中に入っていったやつだ。ついてきている……気づけばアウトドアナイフ(ジョジョ3部のマニッシュボーイ風に言えば「オレのチンチンより小さいナイフ」)を握りしめていた。北海道の消防士さんが山登り中にヒグマに襲われ、ナイフで応戦して返り討ちにした話を思い出す。大丈夫ヒグマは本州にはいない。もし襲われたらあの消防士さんがインタビューで答えていたように立ち向かって……とか考えて気を奮い立たせる。大きい声を出して会話をするとやがてガサガサという音も、ついてくる気配もなくなったが、そこで初めてじわじわと恐怖が込み上げてきた。
本来ツキノワグマは昼行性だというから、あれはもちろん、ただのカモシカやニホンジカだったのかもしれない。しかし人のよく訪れる土地(尾瀬は間違いなくそうだろう)ではツキノワグマは夜に動くようになるという。現に目撃情報もある。何より、シカが付かず離れずでこちらの動きについてくることがあるのだろうか……? そう考えると小屋に戻ってからも10分くらい眠れなかった。
10分で寝たんかい!!!
ともかく、今回の山行は反省点がいつも以上に多かった。最初は燧ケ岳に登るつもりだったのが、残雪が多いからやめておけと忠告され、尾瀬歩きに変更になり。当初の目的のひとつだったサンカヨウの開花状況をネイチャーセンターで訊ねたら、まだ芽も出てないと言われ(今考えたら雪の影響もあったのかも)。尾瀬を歩いてても残雪が多くてペースが上がらず、山ノ鼻や研究見本園には行けずじまい。未練たらたらで、ついでに日の出と朝もやの中の尾瀬も見れるかしら、などと真夜中の湿原をほっつき歩いていたらクマちゃん(?)に遭遇してしまい……自分の脇の甘さが招いた事態が多かったので、もし「なにか」あったら笑いものではすまなさそう。
ただ、天気が良かったのできれいな風景が見れたし、ミズバショウは満開だったし(三年分ぐらい見た。しばらく見なくてもいいかもしれない)、それ以外の動植物もいろいろ目にすることができた。シマヘビちゃんもアズマヒキガエルくんも、何より平地ではまず会えないヤマナメクジちゃんもいた。何より怪我無く下山したのでまあヨシ!👉 ということにしておきましょう。
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