エサオマントッタベツ岳


- GPS
- 22:37
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 1,562m
- 下り
- 1,556m
コースタイム
- 山行
- 10:32
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 11:46
- 山行
- 11:05
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 11:37
天候 | 曇り後晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
林道、砂防工事現場から先は両脇の草が垂れ下がり、車のボディを容赦なく擦ります。凸凹は少ないかな。 びれい橋の少し先の駐車帯に駐車。 8台くらいは停められそう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
廃道藪漕→沢歩き→滑滝遡行→カール→急登→ハイマツ漕ぎ 山スキー沢で出会いを超えると、少しづつ沢の斜度が増す。大きな石と倒木が増えて登りづらい。 Co.1245で滝。右岸に巻き道。ロープあり。滝の上から一枚岩の滑滝が始まる。フェルト沢靴でフリクション効きました。 そのままカールまで。 カールは水取り放題。 稜線までの急登は浮石多い。間違えて右に逸れないように。 稜線から札内ジャンクションピークまではハイマツ漕い。 そこから先は一部濃いけど気にはならないかな。 行程の7割は沢歩き。登山靴を背負って歩くので、稜線をつなぐのでなければ重登山靴ではなく軽い靴でも良いのかも。 距離と標高差から想像するよりは時間もかかるしキツイと思います。危険箇所も結構あります。 北東カールには整地された綺麗なテン場がありますが、方角的に夕方はいち早く山陰になり寒くなりそう。逆に、カールバンドの朝焼けは綺麗な、と思う。 ※ピンテはほとんどありません。 |
その他周辺情報 | 11日は更別村で商工会青年部主催のビアガーデンがあり、更別村クラフトビール「SARABETSU FULLALE」を飲むことが出来た。来年も行きたい。 |
写真
テン場周辺をホイホイ声を出しながらうろうろしていたらブッシュがいきなりガサガサ動いて熊スプレー構える。音は次第に遠くなっていったので安心したが、きっとこの熊だったのでしょう。
カールにテントを張る予定だったけど、頑張って稜線まで上げてみよう。今日のテン泊登山者は1名だと思うので、テントはどこかで張れるだろう。他の山からの縦走者がいたら、どうしようだけど。
この後、灌木の急斜面に突入するけど、枝がザックに絡んでつらい。
なんとか登り切って稜線に出た!と思っても札内JPまでのハイマツにげんなりする。
奥には先月登った戸蔦別岳。
キンバイやキンポウゲが沢山咲いていたけど、写真を撮る余裕が無かった。
水が流れている箇所もあり。昨日は中央部の岩の向かって右手を上ってしまい、水が流れる岩をトラバースする羽目に。結構怖かった。
感想
日高源流エサオマン(5.13b)
北海道を代表するといってもいい岩場である赤岩青巌峡(占冠村)にあるどっかぶりの高難度ロッククライミングルート。
青巌峡でのクライミングにはまっていた10数年ほど前から、エサオマンというキーワードが気になって頭から離れない。
昨年秋から日高山脈の山を少しづつ登り、遠目にその姿を見るにつれて、登ってみたい、稜線でテン泊をしてみたいなと。
ちょうど天気と休みが合いそうだったので、日帰幌尻岳登山者で賑わうであろうチロロ林道入口を横目に日勝峠を超えて十勝平野へ。
結果、日高山脈主稜線での初テン泊ということもあり、記憶に残る山旅となりました。
長く美しい沢を重い荷物を背負ってゆっくりゆっくり遡行。長くて少し斜度のある一枚岩の滑滝を気をつけながら登りきったその先に広がる北東カールは、まさに日高山脈源流域の秘境感たっぷりでした。
もう少し頑張って稜線まで担ぎ上げる。カールからは分からなかったエサオマントッタベツ岳の尖り具合がかっこいい。氷食尖峰?
何とか稜線のテン場でテント設営。登ってる途中に出てきたガスがだんだん抜けてきて、夕焼けのマジックアワーを稜線から堪能することができました。
初稜線泊でこの景色は本当にプライスレス。
翌朝も早起きして、朝焼けのなか、エサオマントッタベツ岳ピークへ。
日高山脈主稜線の眺めに感動です。
帰路も焦らず亀さん歩きで無事下山。
2日間で出会った人は5人(テン泊1人。日帰4人)。奥深い静かな山を堪能しました。
余談。このあたりの山越えルートは十勝地方と日高地方を結ぶ古いルートとして、アイヌの交易に使われていたという話もあります。
※日高源流エサオマン
野口啓代(東京オリンピック スポーツクライミング銅メダリスト)が日高源流エサオマンオンをオンサイトでクライミングしている動画もあるよ。
https://youtu.be/ORFbi9JsbKE?si=cDwoGrVriVE61kNW
1日目、道が不明瞭な場所があり、何度か軽くコースアウト。今シーズン初のテン泊装備で、あまりペースも上げられず、コンスタントに休憩を取りながら、沢を登り始めて5時間位すると、私の太腿の調子が悪くなり、takaにテントと登山靴を担いでもらうことに、、結局沢に8時間近くかかってしまった。
当初、カールにテントを張ろうか考えたけど、熊もいるし、景色も見たいので稜線に担ぎ上げることにした。
稜線までの急登は浮石多く落石多数。荷物も重くて大変だった。そして、やっと稜線に出ると今度は密なハイマツに苦労する。
テン場は限られていて、この日はJPに一張りだけ。何度か来ているというソロの方が親切に色々教えてくれた。
丁度、JPとエサオマンの中間位に、二張り分のスペースがある(JPから30分位)テン場は無風でテントも容易に張れてホッとした。
忙しく設営してると、いつの間にか大雲海に!
ガスで景色は見れないかも、、と思っていたので
大ラッキーだった。
ご飯を食べながら、絶景に興奮しながら、夕映えが変化する度に歓声が上がる。周りに人がいないので騒ぎ放題だ。熊避けになったかな?日没まで写真を撮りまくり大忙しだった。
2日目、朝焼けの中、エサオマンを登頂。ここの道もハイマツがうるさくて簡単ではなかった。
下山も時間が掛かりそうだったのですぐに出発。JPからのハイマツ地帯は登りより少し楽に通過出来た。
カールに降りるのも、石がゴロゴロの不安定な急斜面に苦労する。そしてまた昨日の熊が一頭、遠くに見えた。
心配してたナメ滝も何とかクリアして、ひたすら下降を繰り返す。何度も滑って転んだけど、下山だからもういいや。
最後の林道手前のフキ地帯でまた少し迷子になった。ここ、分かりづらいです。
今シーズン、お花が沢山の大雪を封印して日高に挑戦中。私には敷居が高いのかもしれない、1人じゃ到底無理。でも、見てみたいと思う景色がある。
コメント
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ちなみにカールって地形は天然の円形劇場だとAiに教えてもらいました。
お二人ともガチ登山者だったんですねっ!
滝を下るのが怖そう…
お疲れ様でした。
「天然の円形劇場」って、素晴らしい表現ですね♪今度使わせてもらいます笑。
滝の下りは、私は全然下手クソで大変でした〜
なんちゃって登山部ですが、ゆっくり冒険ですね、、初老なんで😅
ゴロさんの雪渓を攻める動画、楽しみにしています♪
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