金剛山 イワゴノ谷ルート 左俣脱渓編

- GPS
- 07:06
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 930m
- 下り
- 938m
コースタイム
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ここがイワゴノ谷ルートの取り付きに一番近いのですが、残念なことにトイレ無しです。 少しだけ遠くなりますが、駐車するならトイレ付きで無料の八幡神社駐車場の方が良いでしょう。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
イワゴノ谷ルートは先ずは写真2の分岐で右へ曲がり林道を進んでいくと、写真3のゲートを開けて林道の終点(写真5)まで行きます。 そこからほんの少しだけ戻り右側にある沢へ入渓します。(写真6) 一番目の堰堤(写真8)と二番目の堰堤(写真11)は右から巻きます。 三番目の堰堤(写真24)だけ左から巻きます。 イワゴノ滝(写真13)は巻き道の入口(写真)からショートカットで巻きましたが、正しいルートは大きく高巻きするようです。 みそぎの滝(写真21)は巻き道がすぐに見つからなかったため滝すぐ近くの左側の激登りの泥壁を直登しましたが、正しいルートはどうも右側(左岸)から大きく高巻きするようです。 この泥壁は激登りでお助けロープも下までないため超危険なので登るのは止めた方がいいでしょう。 一応、この泥壁には上の方にだけ途中で切れた登り下りのためのワイヤーロープがあります。 CS滝(写真29)はイワゴノ滝とみそぎの滝と違い反対の左側(右岸)から大きく高巻きします。 この巻き道も分かりにくいので、道迷い、滑落に注意が必要です。 横見の滝(写真32)は見た目は難しそうですが、左側から登りテラスの所で右側へトラバースすると、楽に登れます。 ただし、滝の水で体がずぶ濡れになるので、濡れても体が冷たくならないような服装で登る必要があります。 僕の場合は滝の水が冷たそうなのでウェットスーツの上を着て登りました。 また、最後の核心(ラスボス)の滝(写真40)は右側に凹凸が余りなく滑りやすいので、最初は左側を登り少しオーバーハングした所を右側へ少しトラバースして登ると、何とか登れました。 最後の核心の滝を含めてその他の滝は危険な所もありましたが、ほとんどフリーソロで登れたような気がします。 ただし、少しでも危険を感じたら無理に直登せずに素直に巻きましょう。 写真42の所を越えると一旦は傾斜はなだらかになりますが、写真43の所に来るにつれて激登りになりダイヤモンドトレールが見えているのにもかかわらず、もうこれ以上は登攀は不可能になります。 そこから少し戻り写真44の所で脱渓し左尾根をしばらく薮漕ぎをすると、イワゴノ谷ルートの左俣は大阪府最高地点分岐の少し手前でダイヤモンドトレールと合流します。(写真45) イワゴノ谷ルート一番の危険箇所、難所は、イワゴノ滝(写真13)とみそぎの滝(写真21)と最後の核心(ラスボス)の滝(写真40)です。 横見の滝(写真32)は濡れることを気にしなければ意外と安全に登ることができます。 イワゴノ滝とみそぎの滝は高さが結構あるためフリーソロでは直登できないです。 そのためイワゴノ滝とみそぎの滝は大きく高巻きで登ります。 その巻き道は踏み跡が薄く分かりにくい上に道幅が狭いので、道迷いと滑落に注意が必要です。 いざという時は、安全確保のためロープを使って懸垂下降で下りましょう。 また、最後の核心の滝はフリーソロでも登れますが、危険なため登攀できる自信の無い人は無理に直登せずに左のザレ場から巻く方がいいかもしれないです。 僕みたいな無理な登攀はやめましょう。 さんざん危ない登攀をしている僕が言うのも何なんですか…。(笑) |
| その他周辺情報 | 下山後はどこにも行っていません。 |
写真
今日はここから登山を始めた時からの憧れのルートの1つであったイワゴノ谷ルートを初めて登ります。
果たして、無事安全に道を間違えずに最後まで登れるのか、わくわくです♪
写真には写っていないですが、右側奥に堰堤があります。
さて、どうしたものか?
Youtubeでは最初の堰堤は右側の沢へ入渓せずに堰堤左側のここから直接巻いている動画もありましたが、危険そうなので、へたれの僕はここから巻くのは止めておきます。
きれいな滝で本当にその飛沫が凄い!
しかも、滝の岩肌も適度に凹凸がありゴツゴツしています。
遠くから見ると滝のすぐ右側から登れそうな感じです。
しかし、すぐそばまで行くと高さが結構ありました。
滑落したらもう一巻の終わり、直登は止めておきます、というか僕の今のレベルでは無理です。(泣)
もしかしてここを行くのか?
行ってみると、巻き道が崩れたのか、もうそこから先がありません。
(後から気づいたのですが、ここで右上へ曲がるという意味の赤テープだったかも。)
もはや下へはロープなしで無傷で下りられません。(泣)
とりあえず、ロープで安全を確保して懸垂下降で下りてみます。
次回はこの木を使って懸垂下降してからトップロープソロで登ろうかな?
でも、登りやすそうなのは反対の右側(左岸)なので、たぶん無理だと思います。
この滝も凄くきれいな滝で、もううっとりです♪
本当に凄い飛沫です。
あまりにも飛沫が凄いので、離れて写真を取りました。
また、みそぎの滝の巻き道が右側(左岸)にあるそうですが、はっきりとした巻き道が見つかりませんでした。
そのため滝すぐ下の左側(右岸)の泥壁から強引に登りました。
この泥壁は下までお助けロープはなく激登りのため実は何度か滑落しかけました。(汗)
なぜか泥壁の上部にだけ途中で切れた意味のないワイヤーロープがあります。
そこまで攀じ登るのが本当に大変。(泣)
安全に登るには沢バイル、あるいはピッケルが必要です。
登るのに必死で泥壁の写真を撮り忘れました。
みそぎの滝左側(右岸)の泥壁を登るのは危険なため止めた方がいいでしょう。
流れが二条になっており中々きれいな滝です♪
ここは最初は左側から登り上部のテラスの所で右へトラバースするとずぶ濡れになりますが、楽に登れます。
また、ここはずぶ濡れになることが必須なので、濡れても体を冷やさない服装が必要です。
滝の表面にあまり凹凸がないため直登するのは難しそうです。(汗)
最初は左側から登りから上部の少しオーバーハングした所で右へ少しトラバースすると、何とか登れました。
結構危なかったので、登攀できる自信のない人は巻き道を探して巻く方がいいと思います。
やっとイワゴノ谷ルートの終了間近です。
この先は激登りの蟻地獄になっているため、もはや登攀は不可能です。
少し戻って脱渓地点を探してみます。
ここから左の尾根に登りダイヤモンドトレールに出るまでひたすら薮漕ぎをします。
まあ、これが薮でほとんど前が見えないのと激登りのため本当に大変。(泣)
一応、尾根になっていそうな所を登りました。
いやぁ〜、ここがイワゴノ谷ルート左俣の下り口だとは普通誰も分からないと思います。
いずれにせよ、ついにイワゴノ谷ルート、少しミスルート気味ですが、一応完登、いや脱出です。(笑)
とりあえずやったーです♪
ダイヤモンドトレールのここでは休憩できないので、右へ(画像では左へ)曲がり大阪府最高地点へ行きます。
ここで栄養補給も兼ねて一旦休憩します。
Dabayasiさんのパクりで『ダイトレcafe 大阪府最高地点店』開店です。
森林香が切れたせいか、これでは虫がいっぱい寄ってきてゆっくりとcafeどころじゃありません。
確か森林香の予備があるはず…、あれっない。(汗)
しまったぁ〜!(泣)
というわけで、『ダイトレcafe 大阪府最高地点店』すぐに閉店です。(笑)
本当はもっとゆっくり休憩したかったなあ。
次回からは森林香の予備を必ず持って開店します。(笑)
ゆっくりできなかったですが、イワゴノ谷ルートの左俣脱渓完登のご褒美の景色です。
おそらく写真43の所から登攀不可能でなければ、直接ここまで登れたような気がします。
この後、まだ時間があるので山頂広場に寄ってから帰ります。
しかし、この判断が誤りだったことを後に思い知らされます。(泣)
せっかく復路の安全を願ってお参りしたのにこの後左脚が攣り始めてきました。
これはお寺の仏様だけにまさに「知らぬが仏」を決め込まれました。(笑)
相当ピンチです。(汗)
とりあえず、応急処置で攣り止めの薬を飲みます。
左脚が攣ってきたので、一旦ここで休憩し復路の安全を再度願いました。
まさに困った時の神頼みです。(笑)
参拝したのと休憩したおかげで左脚の攣りは少し治まりましたが、今度は右脚が攣り始めました。
うーん、これでは御利益が有るのか無いのかよく分かりません。(汗)
とりあえず、攣り防止にEAA(必須アミノ酸)も飲んでおきます。
こんな激下りの右奥から左(画像では右)へ巻いて登って来たんだなと思うと思うと、感慨深いです!
この辺りまでなだらかな下りであったので両脚の攣りはほぼ治りました。
やはり神頼みと薬が効いたのかな?(笑)
で、ヤマレコの地図では真っすぐ右奥が伏見峠ですが、復路は少し手前のここで左へ曲り伏見道に入ります。
右真っすぐの道は伏見道ではなく念仏坂、百が辻方面へ行く伏見林道です。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ウェットスーツ(上下)
靴下
グローブ(軍手)
日よけ帽子
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
ヘルメット
沢靴
クライミングシューズ
ハーネス
スリングロープ120cm×2
スリングロープ180cm×2
カラビナ×6
下降器
登高器
懸垂ロープ20m
引込線ロープ20m
|
|---|
感想
登山を始めた時からの憧れのルートの1つであった金剛山最難関ルート、イワゴノ谷ルートの沢登りに初めて挑戦してみました。
途中にあるイワゴノ滝(写真13)とみそぎの滝(写真21)は高さが結構あり飛沫が凄い本当に雄大できれいな滝でした。
もう、うっとりです♪
が、しかしとても僕のフリーソロで登られるような滝ではありませんでした。
トップロープソロはもちろんのこと、懸垂下降もできるかなって感じでロープを使っても直登、下降ともに怖そうです。(泣)
でも、いつかイワゴノ滝とみそぎの滝はトップロープソロで登ってやります。
あと、横見の滝(写真32)も水の流れが二条になっていて本当にきれいな滝です。
そしてこの滝の良い所は、登攀するのにシャワークライミングができることです。
寒くなって水が冷たくなったらできないけれど、もうこれが最高です♪
夏期や暑い時に本当にお薦めです。
あと、最後の核心(ラスボス)の滝(写真40)も疲れた僕にとっては厳しかったですが、無事にフリーソロで登攀できたので気分はもうルンルンです♪
今まで良かった点を書きましたが、悪かった点、つまり反省点とこれからの展望も書いておきます。
前回に僕の悪い所の膿は全部出したつもりでしたが、途中でどこかに当たったのかTypeCケーブルの端子が曲がって壊れてしまい全く充電できなくなるというトラブルに出くわしました。(泣)
そもそもモバイルバッテリーで充電しながらヤマレコを使うこと自体が間違っているのですが、本当に沢登りのトラブルメーカーです。(笑)
幸いにもスマホ2台持ちなのでもう一つのスマホでヤマレコを継続できました。
これからは充電ケーブルも2本持ちにするかTypeC端子一体型のケーブルレスバッテリーにしようと思います。
あと、良かった点でも書いているのですが、最後の核心の滝(写真40)をロープを持っているのにもかかわらずロープ無しの無茶なフリーソロで登ってしまったことです。
後から冷静になって考えると、ソロなので滑落したら大怪我して遭難する所でした。
危ないことは頭では分かっているんですけど、悪い癖、つまり脳内麻薬か何かが出てくるのかワクワク感と使命感が出て来てついついフリーソロで登ろうとしてしまいます。
これ、何か止めるいい方法がないのかな?
それから脱渓する際、最後の俣を間違って左俣の尾根で登ってしまいました。
マメゾウムシさん山行記録のトレースやイワゴノ谷地形図の等高線から考えると、イワゴノ谷の正しいルートはどうも大阪府最高地点の方へ行く左俣ではなく湧出岳の方へ行く右俣が正しいみたいです。
それからまた下りにもかかわらず復路の転法輪寺から伏見峠ぐらいまで無理に山頂広場まで登った疲労のためか脚がまたもや攣ってしまいました。
そのためその区間は休憩を度々挟み騙し騙し下山しました。
やはり、極度の体力不足で、もし同行者がいたら毎度のトラブルメーカーです。
これは大いに反省しなければならないてす。(泣)
次回はイワゴノ谷ルートをイワゴノ滝とみそぎの滝を正しく高巻きして最後は右俣で正しく脱渓して最後までルートを間違えずに完登したいと思います。
それか次回は体力作りのためダイトレチャレンジ初級コースに行こうかなとも考えています。
さあ、次回はどちらにしようか、楽しみです♪
コメント
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まーちゃん












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