白山 岩間噴泉塔の古道探索

浅瀬仇波
その他2人 - GPS
- 13:29
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 2,022m
- 下り
- 2,038m
コースタイム
| 天候 | 雨のち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
古道はうっすら踏み跡?のようなものはあるが、当然ながら不明瞭。ロープは必携です。 |
| その他周辺情報 | 中宮温泉で日帰り入浴です |
写真
装備
| 共同装備 |
補助ロープ15m✕2本
ヘッドランプ
GPS
ハーネス
ヘルメット
確保機
スリング
渓流シューズ
|
|---|
感想
昔、会の大先輩である川村さんからいただいた昭和47年頃の「山と高原地図-白山」には今は失われた登山道や山小屋が描かれている。
その一つに、「岩間噴泉塔~シナノキ小屋~霧晴峠~蛇谷~国見山」へと続く登山道が記載されていて、面白い!と思っていた所、I垣さんから、「岩間噴泉塔~シナノキ小屋の旧登山道に行きましょう」とお誘いをいただきました。面白そうです!
準備のため、昭和44年の国土地理院地形図も入手しました。
白山に向かう道中は雨…。お昼から上がる天気予報を信じよう。
4:50 中宮温泉の駐車場に車を駐め、小雨の中を出発。中宮道の急登を喘ぎながら登る。
しばらく登ると空は白みはじめ、ガスの中から景色も見え始める。紅葉にはまだしばらくかかりそう。
7:30 下降ポイントとなる、h=1172尾根のピーク(h=1410)に到着。ここから古登山道が続いていたらしい。
ハーネスとヘルメットを装着し、下降開始。
ブッシュの中にうっすら見える踏み跡?ケモノ道?という跡を探して進む。
8:20 尾根末端で沢に下り立つ。旧登山道は谷をわたりトラバース気味に尾根に上りあげている。
が、目の前の急斜面には登山道らしき痕跡は見つけられない。
「これは沢下降が正解でしょう」と沢靴に履き替えて沢を下降していく。
目指す分岐ポイントの手前で、地形図からは読み取れない大滝が現れる。
それならばと、枝尾根にとりつき、尾根上を目指して上る事にする。
急登をブッシュを掴みながら登っていく。ふ~、疲れます。
10:30 目指す尾根に到着すると、旧登山道跡に復帰。再度うっすら踏み跡を辿っていく。
地形図では広尾根としか読み取れない尾根は、実際には谷と尾根が複雑に分岐する地形。
いつの間にかケモノ道に入り込んだようで、このままでは崖に行き着いてしまう事に気づく。
「しかたないです。登り返しましょう」
と下降してきた尾根を登り返し。ひ~、疲れます~!
GPSと昭和44年の地形図とを見比べ、登山道の痕跡を探し、3人であーでもないこーでもない、と相談しながら進む。
急な下りを懸垂下降も交えながら下っていくと、かなり標高を落とした所でナタメや針金を見つけ、ようやく旧登山道である事を確信する。ホッ。
半分朽ちた鎖が残る旧登山道が谷をトラバースする箇所でロープを出し、最後は懸垂下降、
13:15 ようやく岩間噴泉塔の近くに降り立つ事ができた!
崖一面からシューと音を立てて吹き出す噴泉や、硫黄が固まった白い滝など、奇景を3人で堪能する。
帰路は、取水堰堤から林道へと上がる道がある筈、と見当をつけ中ノ川を下降する。
中ノ川には重機がドンと現れビックリ。取水堰堤の修復工事を行ってました。工事の方に一言お断りをして、取水堰堤脇のコンクリート階段に取り付き登っていく。
この階段もかなり傷んで荒れており下降には使いたくない、という代物。ちなみに工事現場の方が利用している形跡は無い、ヘリで送迎しているんでしょうかね?
15:50 岩間林道にようやく上がる。林道は荒れているが、人の通行の跡があります。
最後の林道崩落地は、ロープを頼りに崖をよじ登って、楽々新道の登山口に合流する。
あとは林道と、導水管脇の急階段を下り、真っ暗な中、中宮温泉に帰着(18:20)。
旧登山道(古道)という事は、人が歩きやすい所に道をつくっている筈、もしかしたら痕跡も残っているのでは?
という甘い目論見は見事に打ち砕かれ、古い「山と高原地図」ではコースタイム1時間30分と記載がある所を5時間45分かかって下降した事になる。
それでもかつては大勢(?)の人が行き交ったであろう旧登山道を歩く事ができ、満足なのです。
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