蛭ヶ岳山腹に眠る爆撃機「銀河」を訪ねて

- GPS
- 11:20
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 1,994m
- 下り
- 1,994m
コースタイム
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 11:20
| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
靴
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
|
|---|---|
| 共同装備 |
ロープ(ダブル30m)
|
感想
蛭ヶ岳の東側斜面に眠る旧日本軍の爆撃機「銀河」。昭和56年6月21日に地元愛川町の猟師により36年の年月を経て発見された。夏の猛暑も収まりヤマビルも姿を消した頃合いを見て、バリ好きの仲間と二人で訪ねてみた。
塩水橋の駐車スペースに車を停めて6:15に出発。塩水橋へは、県道70号線が土砂の流出で青宇治橋付近で通行止めとなっていて、宮ケ瀬方面からは入れずヤビツ峠経由で入った。丁度見頃なのか、塩水林道から見える山並みの紅葉がきれいだ。
丹沢山には9:45頃着いた。予定のコースタイムよりも15分早く、「銀河」の探索に少し余裕が出来そうだ。まだ時間が早いのか登山者はまばらだ。蛭ヶ岳方面に向かい、不動ノ峰休憩所でバリ装備を整えて鬼ヶ岩を目指す。だんだんと登山者やトレイルランナーが多くなってきた。何人かに追い抜かれた。鬼ヶ岩から蛭ヶ岳の東側斜面を見下ろす。この視界の右下あたりに「銀河」が眠っているはずだ。
中ノ沢乗越まで下る。登山道の両脇は笹に覆われているが、よく見るとかすかに踏み跡がある。笹原を下ると直ぐにガレに変わる。緑の苔に覆われた石は足を載せると崩れ、枯れたアザミの棘が足に刺さりチクチクと痛い。トラロープがあった。どうやらルートは合っているいるようだ。どの位の年数が経っているのかロープには所々に苔が生えている。一本のロープが終わると次のロープが現れた。ロープに沿って下って行くと、目標の標高に近づいてきた。丹沢バリの先輩たちのレコやログを参考に、私なりに「銀河」の位置を特定しヤマレコのルートに入れてある。その位置に辿り着いた。私の予想では右手の斜面にあるはずだ。
立ち止まって、ブナの立ち木を1本1本確認して行くと約10m程離れた右手前方のブナの木の根元に黒い塊のようなものが見えた。レコの写真にあったタイヤだ。案外すんなりと辿り着いた。写真で見たタイヤよりも苔の範囲が広がっているように見える。木の根元にはカップ酒が3つ供えてある。横には車輪を支える軸なのか大きな筒状の鉄の部品がある。先人たちのレコで見たギヤやエンジンは見つからなかった。
あらためて辺りを見渡すと一面は厚いスギゴケに覆われ雑木や草も少なく、他の場所とは違った庭園ような雰囲気がある。墜落してから誰にも発見されなかった36年の歳月を思う。丹沢が優しく「銀河」を見守ってくれていたのか、それとも、亡くなったパイロット達の魂が宿ったのか、ここに立っていると心が安らぐ。立ち去りがたいが、戻らなければならない時間になった。
iwako
terra











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