鉢伏山

- GPS
- 07:55
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,280m
- 下り
- 1,278m
コースタイム
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 7:55
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
沢コースは急傾斜や滑りやすい部分があり、疲れた脚で下るのは危険。周回するなら登りにするのが良い。尾根コースは歩きやすいが、重要なポイントも含めて道標が無く、登山者には不親切だ。ナビの使用が望ましい。 |
写真
感想
牛伏寺登山口駐車場5:58〜ブナの木権現8:27/8:40〜鉢伏山9:55/11:00〜牛伏寺13:20〜駐車場13:43
牛伏寺(ごふくじ)に向かい走っていくと、左に老人保健施設とお茶屋を過ぎ、右側に川に沿った細長い草地が続いている。これが登山者用の駐車スペースだが、登山者用とも駐車場とさえ標示がなく、一旦通り過ぎてしまった。戻って一番上に車を停める。
しばらく舗装道路を歩き、沢コースへと右に分かれる。この辺は公園になっており、石積みの流れと桜の紅葉を眺めながら進んで行く。舗装道から落ち葉の積もった山道になり、山らしくなってくるが、かなり奥まで沢の流れが石を敷き詰めて人工的に作ってあることに驚かされた。道は沢沿い斜面のトラバースから、ジグザグとなり、丸太を斜めに組んだ妙な階段を急傾斜で登っていく。ここは苦しい所だった。樹の種類は変わっていくが、名残りの黄葉の風情が慰めだ。足元の落葉の形も樹の種類につれて変わっていく。沢筋を離れると落葉で道形が分かりにくく、赤テープを探しながら慎重に行く。ようやく尾根に乗り、しばらく登ると左トラバースになる。途中の小平地から北アルプスの乗鞍から燕岳までが雲の上に新雪の鮮やかな姿を見せていた。間もなく、尾根コースと合流し、ブナの木権現に着いた。立派な幹回りで高さ2mくらいで大きく枝分かれしており、人手が加わっているのかもしれない。ここからカラマツと針葉樹の人工林の間を緩く登っていくと、ほどなく車道との合流点に飛び出した。
蛇行する車道と交差しながら、なるべく左側の尾根上に着いている旧道の踏み跡を拾って登る。笹ヤブの葉の霜が融けて靴を濡らすが仕方ない。車道の部分からは南アルプスや中央アルプスが望めるが、上空の薄雲の下で山は藍色にくすんで冴えなかった。目指す鉢伏山の丸い姿が大きくなると、林内立ち入り禁止となり、車道を歩くしかない。谷を回り込むと、向かいの笹斜面の上に、こちらは陽が当たる北アルプスの乗鞍から蓮華岳あたりまで青空を背景に白く輝いて美しい。鉢伏山荘を通り過ぎ、突き当たりの交差点からは美ヶ原から三峰山へと続く山稜の大きさが圧倒的だ。頂上への最後の砂利道はなだらかなのだが、ここまでの疲れが出たのか脚は重く心臓は苦しく、労苦の末に、枯草原の中の三角点に着いた。
前方には早速、お約束の鹿の群れがこちらを眺めている。冷たい風が吹き抜け落ち着かない。東側が樹林で展望が効かないので、南へ100mほどの展望台へ行ってみると八ヶ岳や南アルプス方面も開け、風当たりも弱いのでここでコーヒータイムとした。北アルプスは爺ヶ岳まで何とか雲の上に頭をのぞかせたが、その先はとうとう晴れなかった。一帯には、東向きと西向きの二つの石の社があり、後者は四本の御柱を備えた立派なものだ。
1時間も滞在し、初めて他人の姿も現れ始めたので下山にかかる。山荘前の駐車場には3台ほどが停まっていたが、さいわい車道を下りている最中には車とすれ違わずに済んだ。休日ではそうはいかないのだろう。分岐から下りは尾根コースに入る。沢コースとは段違いの歩きやすい良い道だ。しばらくすると両側に紅葉、黄葉が目に付くようになり、白樺の白い肌も青空に映えてついつい足が止まってしまう。下るにつれ黄葉がいよいよ鮮やかになり秋彩とも言いたいような景色を楽しみながらのんびりと歩いていくのは実に味わい深い。
さて、堂平の標識を過ぎ、尾根コースとの分岐をヤマレコナビで確認しながら歩くが、どこかはっきり判らない(道標もない)うちに、牛伏寺に下るコースに乗ってしまった。しばらく尾根上を下り、右に折れて斜面に入ると防鹿柵の扉を通る。(登るときは、柵沿いに左に行かず、直進すること。)再び頼りない踏み跡を辿っていくと下方にお寺の黒い屋根が見えてきてホッとする。このコースはあまり歩かれていないようだ。お寺の奥の鐘楼の後ろに降り立った。(登るときは、鐘楼の裏の写真61の石像の左から取り付く。写真60の道標が地面!に置かれている。) 山中に似つかわしくない立派な寺だが人の気配はない。再び舗装道を辿って駐車場に帰り着いた。
期待に違わない展望と期待以上の紅葉黄葉を楽しむことができ、歩いて登る価値は十分にある山だった。
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