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Yamareco

記録ID: 8972842
全員に公開
ハイキング
中国山地西部

不明山 天皇原川右谷〜馬地観音の滝〜長澤集落跡〜仏峠

2025年11月22日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:36
距離
11.5km
登り
653m
下り
653m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:01
休憩
0:36
合計
5:37
距離 11.5km 登り 634m 下り 635m
9:37
12
三王原
9:49
38
三王原林道入口
10:27
10:37
60
馬地観音の滝
11:37
11:52
102
長澤集落跡
13:34
13:40
52
仏峠
14:32
14:37
37
太夫淵
15:14
三王原
天候 はれ
過去天気図(気象庁) 2025年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
県道77号久地伏谷線から、三王原で県道71号広島湯来線に曲がってすぐの、広い駐車帯に駐車。県道71号を歩き、天皇原川右谷沿いの林道三王原線に入る。
コース状況/
危険箇所等
林道三王原線は、入口から伐採が進行中の約半分まで普通車でも入れるが、後半部はダートとなる。歩行には問題がない。
林道三王原線に入る。林道が天皇原川右谷を横断するところから谷沿いの道に入るが堰堤で途切れる。
2025年11月22日 09:49撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
1
11/22 9:49
林道三王原線に入る。林道が天皇原川右谷を横断するところから谷沿いの道に入るが堰堤で途切れる。
二つ目の堰堤を左岸から越えると、いきなり現れた幅広の2条5mの滝に驚く。左岸より巻く。
2025年11月22日 10:02撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
2
11/22 10:02
二つ目の堰堤を左岸から越えると、いきなり現れた幅広の2条5mの滝に驚く。左岸より巻く。
上部は広いナメになっていた。
2025年11月22日 10:06撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 10:06
上部は広いナメになっていた。
ナメに続くトイ状滝。
2025年11月22日 10:08撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 10:08
ナメに続くトイ状滝。
その上には、6×10mのナメ状の斜滝。滑らないよう気を付けて左側を登った。
2025年11月22日 10:09撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 10:09
その上には、6×10mのナメ状の斜滝。滑らないよう気を付けて左側を登った。
これは美しい幅広の5m滝だ。左岸から巻く。これほど滝が続くとは予想もしなかった。
2025年11月22日 10:12撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 10:12
これは美しい幅広の5m滝だ。左岸から巻く。これほど滝が続くとは予想もしなかった。
2段3mの上には、
2025年11月22日 10:16撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 10:16
2段3mの上には、
狭いゴルジュを落ちるすばらしい8m滝だ。右のバンドを登ってみるが、最後のステップがなく、戻って左岸を大きく巻いた。
2025年11月22日 10:18撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 10:18
狭いゴルジュを落ちるすばらしい8m滝だ。右のバンドを登ってみるが、最後のステップがなく、戻って左岸を大きく巻いた。
巻き終えて、ゴルジュに戻ると突き当りに5m直瀑が落ちる。右岸には林道が見え、これが、馬地観音の滝と思われた。周囲は絶壁なので、降りてきた場所に戻って左岸を大きく高巻くと、良い山道に出た。
2025年11月22日 10:27撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 10:27
巻き終えて、ゴルジュに戻ると突き当りに5m直瀑が落ちる。右岸には林道が見え、これが、馬地観音の滝と思われた。周囲は絶壁なので、降りてきた場所に戻って左岸を大きく高巻くと、良い山道に出た。
山道をたどると滝の上に出た。滝の上は河原となり、左岸に平坦な場所があった。ここに、馬地観音があったと思われる。
2025年11月22日 10:41撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 10:41
山道をたどると滝の上に出た。滝の上は河原となり、左岸に平坦な場所があった。ここに、馬地観音があったと思われる。
渡渉して、林道にも上がれたが、左岸の良い道を辿る。この広さからして、昔の峠道と思われた。
2025年11月22日 10:44撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 10:44
渡渉して、林道にも上がれたが、左岸の良い道を辿る。この広さからして、昔の峠道と思われた。
竹林になった棚田跡で、道を失い、林道に逃れた。林道は、護岸された谷沿いに延びており、沢登りとしての興味は終わりだった。
2025年11月22日 10:51撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 10:51
竹林になった棚田跡で、道を失い、林道に逃れた。林道は、護岸された谷沿いに延びており、沢登りとしての興味は終わりだった。
林道わきの5m段滝。
2025年11月22日 11:02撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 11:02
林道わきの5m段滝。
林道は大きく迂回して行くので、谷を詰めた。植林帯の荒れた谷だった。
2025年11月22日 11:12撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 11:12
林道は大きく迂回して行くので、谷を詰めた。植林帯の荒れた谷だった。
再び林道に出て稜線を越えると、棚田や住居跡に植林された長澤集落跡に出る。石垣の他には、集落をしのばせるものはなかった。
2025年11月22日 11:37撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 11:37
再び林道に出て稜線を越えると、棚田や住居跡に植林された長澤集落跡に出る。石垣の他には、集落をしのばせるものはなかった。
神社があったと思われる小高い場所にも、苔むした平たい石以外には、笹に覆われて何もない。
2025年11月22日 11:44撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
11/22 11:44
神社があったと思われる小高い場所にも、苔むした平たい石以外には、笹に覆われて何もない。
林道の分岐までもどって仏峠を目指す。林道の「きゅうりはだ峠」からは、北に天狗石山方面が見えた。
2025年11月22日 12:07撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 12:07
林道の分岐までもどって仏峠を目指す。林道の「きゅうりはだ峠」からは、北に天狗石山方面が見えた。
尾根の上まで植林されてつまらないので、林道を歩いた。林道は尾根の北側を巻いていく。伐採跡は視界が開け、笹ヶ丸山、滝山、牛頭山が見えた。
2025年11月22日 12:22撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 12:22
尾根の上まで植林されてつまらないので、林道を歩いた。林道は尾根の北側を巻いていく。伐採跡は視界が開け、笹ヶ丸山、滝山、牛頭山が見えた。
698mの三角点は「大平」だが、「戸山ものがたり」では木藪山となっている。大平山付近より毛無山方面を望む。同書では、588m峰が大平山、712m峰が長薮山となっている。
2025年11月22日 12:28撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 12:28
698mの三角点は「大平」だが、「戸山ものがたり」では木藪山となっている。大平山付近より毛無山方面を望む。同書では、588m峰が大平山、712m峰が長薮山となっている。
伐採現場が終わると林道はダートとなり、ファミリアの商用車の廃車体が落ちていた。どうして、ここに捨てられてしまったのか。他にもボンゴも落ちていた。
2025年11月22日 12:48撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 12:48
伐採現場が終わると林道はダートとなり、ファミリアの商用車の廃車体が落ちていた。どうして、ここに捨てられてしまったのか。他にもボンゴも落ちていた。
林道歩きにも飽きて、尾根も明るくなってきたので、尾根筋を登った。林の切れ目から阿戸の村が見えた。
2025年11月22日 13:01撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 13:01
林道歩きにも飽きて、尾根も明るくなってきたので、尾根筋を登った。林の切れ目から阿戸の村が見えた。
登りは結構急で、大きな樅ノ木があった。
2025年11月22日 13:10撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 13:10
登りは結構急で、大きな樅ノ木があった。
尾根の北側は植林だが、南側は自然林で明るく、イワカガミの群落があった。
2025年11月22日 13:26撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 13:26
尾根の北側は植林だが、南側は自然林で明るく、イワカガミの群落があった。
南側の紅葉が明るくきれいだった。
2025年11月22日 13:29撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
11/22 13:29
南側の紅葉が明るくきれいだった。
尾根を下って、仏峠の地蔵尊の横に出た。高山方面の下り道は、判然としなかった。
2025年11月22日 13:35撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 13:35
尾根を下って、仏峠の地蔵尊の横に出た。高山方面の下り道は、判然としなかった。
仏峠から阿戸への下り道は、落枝で荒れてはいるが、幅の広い、歴史を感じさせる道だった。
2025年11月22日 13:43撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 13:43
仏峠から阿戸への下り道は、落枝で荒れてはいるが、幅の広い、歴史を感じさせる道だった。
道は谷を巻きながら、ジグザグに降りていく。最後は堰堤の脇を通って、集落の家横に出た。
2025年11月22日 13:57撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 13:57
道は谷を巻きながら、ジグザグに降りていく。最後は堰堤の脇を通って、集落の家横に出た。
県道を避けて吉山川沿いに歩いた。阿戸の散策ルートで紹介されている、昔、神主が猿猴に引き込まれたという太夫淵の看板の下流には川に降りる道があって、深い渕になっていた。
2025年11月22日 14:32撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 14:32
県道を避けて吉山川沿いに歩いた。阿戸の散策ルートで紹介されている、昔、神主が猿猴に引き込まれたという太夫淵の看板の下流には川に降りる道があって、深い渕になっていた。
岩鼻神社に参拝するには、少し山を登らないといけない。小春日和の山里を歩きながら、駐車地に戻った。
2025年11月22日 14:52撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/22 14:52
岩鼻神社に参拝するには、少し山を登らないといけない。小春日和の山里を歩きながら、駐車地に戻った。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 ポール

感想

吉山から湯来へ越える不明峠(あけずたお)の北あたりを不明山といい、稜線を越えた湯来側には、かって長澤集落があった*。芸藩通志の佐伯郡和田村の絵図にも不明山と長澤村が記載されている**。阿戸の三王原から長澤を越えて水内や丹原へつづく峠路が天皇原川右谷に沿ってあり、その途中には滝の上に仏石の馬地観音があって、丹原、長澤、水内にむかう人々を見守っていたそうな(沼田風土記より)。今は、林道三王原線が通ってしまい、変わってしまっているだろうが、馬地観音の滝を探して、谷沿いを歩いてみた。堰堤を二つ越えると、意外や意外、岩盤の張った谷に、美しい滝が連続して現れた。最後は、狭いゴルジュとなり、細く美しい滝を巻いてのぼると、ゴルジュの突き当りに直瀑が落ちていた。その上には、お堂跡と思われる平地があり、これが馬地観音の滝と思われた。残念ながら、観音堂は失われてしまったようだが、左岸沿いには広い山道が続いて昔の峠路と思われた。平凡となった谷沿いを林道とショートカットの谷筋を交えて峠路を辿った。長澤集落跡は、棚田や住居跡に植林され、石垣以外に当時を偲ぶものはなく、神社跡も見つけられなかった。仏峠までは、林道歩きと尾根歩きを交えて歩いた。尾根まで植林された山は暗かったが、大平山698mの北側を巻く林道の伐採跡からは西中国山地の山並みがきれいに見えた。仏峠には、まだお地蔵さまがあり、くだり道は、荒れてはいたが、歴史を感じさせる広い道だった。最後は、太夫淵、岩鼻神社などの阿戸の史跡を散策しながら小春日和の山里を歩いた。長い周回ルートだったが、変化に富んだ面白い山行になった。
*https://ktgis.net/kjmapw/kjmapw.html?lat=34.499441&lng=132.345712&zoom=15&dataset=hiroshima&age=0&screen=2&scr1tile=k_cj4&scr2tile=k_cj4&scr3tile=k_cj4&scr4tile=k_cj4&mapOpacity=10&overGSItile=no&altitudeOpacity=2
**https://livedoor.blogimg.jp/tombosou/imgs/4/8/48e2d813.jpg

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