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Yamareco

記録ID: 9016611
全員に公開
ハイキング
中国山地西部

笹ヶ丸山 草谷~丹原~高山~中源峠 丹原越にいにしえを追う

2025年11月30日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:42
距離
11.1km
登り
786m
下り
785m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:33
休憩
0:10
合計
5:43
距離 11.1km 登り 790m 下り 789m
10:04
41
草谷橋
10:45
88
草谷林道終点
12:13
25
丹原越
12:38
52
丹原集落跡
13:30
13:35
14
高山分岐
13:49
47
高山集落跡
14:36
14:41
66
中源峠
15:47
草谷橋
天候 はれ
過去天気図(気象庁) 2025年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道433号から水内川を草谷橋で越え、東詰めの路肩に駐車。集落を抜け、林道草谷線を登る。
コース状況/
危険箇所等
草谷川右俣沿いの古道は荒廃している。丹原越から、丹原への道は最初は急下降で踏み跡もないが、谷まで降りると左岸に道がある。高山から中源峠までは良い道がある。中源峠から草谷林道までは、はっきりした道はない。
草谷集落から林道草谷線を登る。
2025年11月30日 10:11撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 10:11
草谷集落から林道草谷線を登る。
草谷林道から草谷の斜滝を見る。
2025年11月30日 10:23撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 10:23
草谷林道から草谷の斜滝を見る。
草谷川の左俣を過ぎた付近で林道の終点となる。ここから、右俣沿いの古道を探る。
2025年11月30日 10:45撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 10:45
草谷川の左俣を過ぎた付近で林道の終点となる。ここから、右俣沿いの古道を探る。
取りつきは、右岸沿いに、石垣で護岸された広い道が残っていた。
2025年11月30日 10:49撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 10:49
取りつきは、右岸沿いに、石垣で護岸された広い道が残っていた。
すぐに谷が狭まってゴルジュの上の右岸を巻くようになった。右俣本流には8mの滝がかかり、左岸の枝谷には3段20mの細い滝が落ちており、両門風の素晴らしい景色だった。
2025年11月30日 11:00撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 11:00
すぐに谷が狭まってゴルジュの上の右岸を巻くようになった。右俣本流には8mの滝がかかり、左岸の枝谷には3段20mの細い滝が落ちており、両門風の素晴らしい景色だった。
本流8mのアップ。
2025年11月30日 10:56撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 10:56
本流8mのアップ。
左岸枝谷の3段20mのアップ。
2025年11月30日 11:01撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 11:01
左岸枝谷の3段20mのアップ。
本流の上部には8m斜滝があり、滝の左を登る。
2025年11月30日 11:05撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 11:05
本流の上部には8m斜滝があり、滝の左を登る。
渡渉して左岸に移る。
2025年11月30日 11:07撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 11:07
渡渉して左岸に移る。
再び谷が狭まって、倒木や落石で道が荒れてきた。下流方向を見る。
2025年11月30日 11:15撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
11/30 11:15
再び谷が狭まって、倒木や落石で道が荒れてきた。下流方向を見る。
谷は広がりゴーロとなって、左岸に良い道が復活した。
2025年11月30日 11:25撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 11:25
谷は広がりゴーロとなって、左岸に良い道が復活した。
二俣は右の本流に進む。
2025年11月30日 11:34撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 11:34
二俣は右の本流に進む。
道は大岩の基部をトラバースしているようだが、崩れてしまっている。
2025年11月30日 11:41撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 11:41
道は大岩の基部をトラバースしているようだが、崩れてしまっている。
谷は、再び平坦で広くなり、石垣で護岸された道が残されていた。
2025年11月30日 11:52撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 11:52
谷は、再び平坦で広くなり、石垣で護岸された道が残されていた。
丹原越に向かって古道が続く。
2025年11月30日 12:01撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 12:01
丹原越に向かって古道が続く。
丹原越の稜線にはモミの大木があったが、陽が差して明るかった。
2025年11月30日 12:13撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 12:13
丹原越の稜線にはモミの大木があったが、陽が差して明るかった。
三叉路を左に進む。
2025年11月30日 12:16撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
11/30 12:16
三叉路を左に進む。
丹原に向かって、踏み跡の無い急傾斜の枝尾根を降りていく。
2025年11月30日 12:25撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 12:25
丹原に向かって、踏み跡の無い急傾斜の枝尾根を降りていく。
谷まで降りてくると、左岸に良い道を見つけた。
2025年11月30日 12:30撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 12:30
谷まで降りてくると、左岸に良い道を見つけた。
丹原集落の最奥の屋敷の跡に風呂釜が残されていた。棚田や、屋敷跡には植林されて薄暗く、廃村をさらに物悲しくしていた。
2025年11月30日 12:38撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 12:38
丹原集落の最奥の屋敷の跡に風呂釜が残されていた。棚田や、屋敷跡には植林されて薄暗く、廃村をさらに物悲しくしていた。
ここだけ明るかった棚田のあと。
2025年11月30日 12:42撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 12:42
ここだけ明るかった棚田のあと。
崩れかけた石垣と、〇田屋跡と読める札。記念碑の裏に中田屋の屋号があったので、中田屋か。
2025年11月30日 12:49撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 12:49
崩れかけた石垣と、〇田屋跡と読める札。記念碑の裏に中田屋の屋号があったので、中田屋か。
丹原集落の入口に立つ有馬一族の記念碑。約900年前、有馬中将千賀守が隠れ住んだのが始まりという。集落入口の谷は狭く、まさに隠れ里だ。
2025年11月30日 12:56撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 12:56
丹原集落の入口に立つ有馬一族の記念碑。約900年前、有馬中将千賀守が隠れ住んだのが始まりという。集落入口の谷は狭く、まさに隠れ里だ。
美しい丹波の滝(権現滝)10mは、市道から悪い踏み跡を辿って滝つぼに降りることができる。
2025年11月30日 13:05撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 13:05
美しい丹波の滝(権現滝)10mは、市道から悪い踏み跡を辿って滝つぼに降りることができる。
橋から見た丹原の谷は良い雰囲気だったが、高山分岐までは遠かった。
2025年11月30日 13:17撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 13:17
橋から見た丹原の谷は良い雰囲気だったが、高山分岐までは遠かった。
市道の丹原・高山分岐を高山へたどった。
2025年11月30日 13:30撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 13:30
市道の丹原・高山分岐を高山へたどった。
高山川は岩盤が張ってナメ滝が多く、きれいだった。
2025年11月30日 13:41撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 13:41
高山川は岩盤が張ってナメ滝が多く、きれいだった。
高山集落跡に残る貴重な、藁葺屋根の民家。
2025年11月30日 13:49撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 13:49
高山集落跡に残る貴重な、藁葺屋根の民家。
高原小学校の跡地。
2025年11月30日 13:54撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 13:54
高原小学校の跡地。
のどかな山里の風景が広がる。
2025年11月30日 13:56撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
11/30 13:56
のどかな山里の風景が広がる。
鉾の峠へむかう道から、左に曲がり、中源峠を目指す。はたして良い道は残っているのだろうか。
2025年11月30日 14:04撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 14:04
鉾の峠へむかう道から、左に曲がり、中源峠を目指す。はたして良い道は残っているのだろうか。
神社跡を過ぎる。
2025年11月30日 14:06撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 14:06
神社跡を過ぎる。
最後の廃屋をすぎると、広い道が、
2025年11月30日 14:10撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 14:10
最後の廃屋をすぎると、広い道が、
棚田跡の植林地に延びていた。
2025年11月30日 14:19撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 14:19
棚田跡の植林地に延びていた。
源頭に近づくにつれて、谷が狭まり、道も少し荒れてきたが、
2025年11月30日 14:22撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 14:22
源頭に近づくにつれて、谷が狭まり、道も少し荒れてきたが、
無事に、中源峠に立った。
2025年11月30日 14:36撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 14:36
無事に、中源峠に立った。
草谷川左俣の源頭を、地形図の破線路に従って、降りていく。明治の地図では、古道は右岸の尾根を巻いていたようだ。
2025年11月30日 14:47撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 14:47
草谷川左俣の源頭を、地形図の破線路に従って、降りていく。明治の地図では、古道は右岸の尾根を巻いていたようだ。
谷はV字状になって悪くなってきた。右岸の踏み跡らしきものを辿っていたが、
2025年11月30日 14:52撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 14:52
谷はV字状になって悪くなってきた。右岸の踏み跡らしきものを辿っていたが、
結局、谷の中を歩いた。3×7mのナメ滝は左岸を降りた。
2025年11月30日 15:15撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 15:15
結局、谷の中を歩いた。3×7mのナメ滝は左岸を降りた。
草谷林道を戻ってきた。草谷集落の通矢橋から、水内川の美しい流れを見る。
2025年11月30日 15:41撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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11/30 15:41
草谷林道を戻ってきた。草谷集落の通矢橋から、水内川の美しい流れを見る。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 ポール

感想

明治時代の地形図を見ると、湯来下村の草谷川の右俣にそって、一車線の道が丹原越へ延び、さらに長澤集落を通って、沼田郡の阿戸に通じていたようである*。草谷川右俣は、地形図では、稜線まで、おおむね緩やかな流れであるが、二俣付近のみ谷幅が狭くなっている。古道は、ここをどう越えていたのだろうか?一車線の道幅があったのだから、道が残っているのではないだろうかと、古道を探索して、丹原越に出、丹原集落跡に下って、高山集落跡から中源峠へ登り返す周回ルートを辿ってみた。草谷川二俣の先で草谷林道は終わり、その先には、石垣で護岸された1mほどの幅の広い道が残っていた!例の谷が狭い部分は、ゴルジュとなって、右俣本流には8m、左岸枝谷には3段20mの滝が両門風にかかっていたが、古道は右岸を巻いていた。谷の狭い部分では、倒木や落石で荒れていたが、谷が広がると、石垣の広い道が復活し、丹原越まで続いていた。明治の地図では、丹原への広い道は、616m峰と623m峰の中間鞍部から降りているが、ショートカットして丹原越から地形図の急傾斜の破線を降りた。最初は踏み跡はなかったが、谷まで降りると左岸に古道の続きとみられる広い道があり、丹原集落跡に続いていた。丹原から高山分岐までは遠く、丹原は阿戸村に属していたことが納得できた。高山から中源峠までは、幸いにも良い道が残っており、冬の陽が落ちる前に中源峠に立ち、草谷まで戻ることができた。
*https://ktgis.net/kjmapw/kjmapw.html?lat=34.513180&lng=132.343544&zoom=15&dataset=hiroshima&age=0&screen=2&scr1tile=k_cj4&scr2tile=k_cj4&scr3tile=k_cj4&scr4tile=k_cj4&mapOpacity=10&overGSItile=no&altitudeOpacity=2

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