記録ID: 9048117
全員に公開
ハイキング
赤城・榛名・荒船
天神山は初冬の装い・アフターは東国の石舞台
2025年12月09日(火) [日帰り]
群馬県
yamaonse
体力度
1
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 01:51
- 距離
- 5.7km
- 登り
- 149m
- 下り
- 155m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 1:41
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 2:02
距離 5.7km
登り 149m
下り 155m
13:34
28分
天神山自然の森駐車場
14:25
11分
天神山自然の森駐車場
15:36
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
（八幡古墳群）高崎市観音塚古墳考古資料館に車を置き、資料館を見学。観音塚古墳、平塚古墳、八幡二子塚古墳を見て回った後、八幡八幡宮まで歩いて参拝、資料館に戻りました。（資料館は入場料100円、9時から16時までで月曜定休） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
天神山は地元の方が手入れしてくれているようですが、木橋などが老朽化しています。熊はいてもおかしくな場所なので、熊鈴等の対策はしておいたほうがいいと思います。里山低山の割にカエデが多く、地元新聞には天空の回廊として紹介されましたが、カエデの紅葉はほぼ終わっています。コナラなどの落葉樹はいい感じでした。 |
| その他周辺情報 | 今回は時間がないため天神山と古墳群は車で繫ぎましたが、ふたつは徒歩圏内です。JR信越線安中駅や群馬八幡駅からも歩ける距離なので、公共交通機関で訪れてもいいかと思います。（安中駅→板鼻宿→天神山→観音塚→八幡宮→群馬八幡駅だと一日楽しめそうです） |
写真
平日の昼下がり、誰も居ないだろうと思ってやって来た天神山自然の森には5台ほど先客あり、駐車場の柵に括り付けられた空き缶から手作り地図をもらって散策開始です
14
12/9 13:37
平日の昼下がり、誰も居ないだろうと思ってやって来た天神山自然の森には5台ほど先客あり、駐車場の柵に括り付けられた空き缶から手作り地図をもらって散策開始です
地元新聞に紹介された天空の回廊、すっかり落葉していますが京都二尊院の紅葉の馬場を彷彿とさせます
こちらの展望台からは高崎市街地が一望できます（右上の白い建物が高崎市役所、左上の低山は熊騒動で話題の太田金山、その右手には筑波山もうっすらと）
25
12/9 13:48
こちらの展望台からは高崎市街地が一望できます（右上の白い建物が高崎市役所、左上の低山は熊騒動で話題の太田金山、その右手には筑波山もうっすらと）
木々の間から妙義山、山の折り重なる谷側が白っぽく霞んでいるように見えました
北東側には赤城山が意外と近くに見えてビックリ、一段上に飛び出して見える主峰、黒檜山は真っ白です
西側には足尾山地の末端部分、左のポッコリが鳴神山、中央に仙人ヶ岳、右のオニギリが石尊山、さらに右手には足利から佐野あたりの低山が続きます
20
12/9 14:02
西側には足尾山地の末端部分、左のポッコリが鳴神山、中央に仙人ヶ岳、右のオニギリが石尊山、さらに右手には足利から佐野あたりの低山が続きます
南西側には中央奥に筑波山、手前右の市街地は県下一の商業都市、高崎です
三角点かと思ったら東鑛三角点、東京鉱山監督局が設置した初期の三角点なんだとか
ということで標高323メートル、歩き出しの標高がそこそこ高いのでほぼ横移動で到達できます
広々とした駐車場にはまだ自分以外2台の車あり、山のなかには誰も居なかったしサボリーマンしてるのかしら
ところ変わって高崎市観音塚古墳考古資料館、企画展「渡来人も暮らした古墳時代のムラ」を見学、古墳時代には多くの渡来人がこの八幡台地で暮らしていたことを知ります
22
12/9 14:38
ところ変わって高崎市観音塚古墳考古資料館、企画展「渡来人も暮らした古墳時代のムラ」を見学、古墳時代には多くの渡来人がこの八幡台地で暮らしていたことを知ります
これから向かう観音塚古墳で発掘された金銅製心葉形透彫杏葉、人に着ける装飾具かと思いきや馬具とのこと
鉄でできた馬の引き手なども、割れたり欠損したりすることなく完全品で今に残されているのは奇跡としか思えません
障泥吊金具も馬具のひとつ、豪華な飾りがなされた馬の姿が目に浮かびます
全国で4例しかない銀鶏冠頭柄頭も現物が展示、発掘場所が壱岐、広島、千葉という脈絡のなさも素敵過ぎます
普通の（といっても見慣れたのよりは小振りの）銅鏡のほかに、超ミニサイズの銅鏡もあり、4センチくらいしか大きさがありません
15
12/9 14:43
普通の（といっても見慣れたのよりは小振りの）銅鏡のほかに、超ミニサイズの銅鏡もあり、4センチくらいしか大きさがありません
国重文指定の副葬品にうっとりしたらいよいよ観音塚古墳へ、恐ろしいことに外郭は道路で切り通しにされ、高いところは後世の石碑が堂々と鎮座しています
14
12/9 14:49
国重文指定の副葬品にうっとりしたらいよいよ観音塚古墳へ、恐ろしいことに外郭は道路で切り通しにされ、高いところは後世の石碑が堂々と鎮座しています
ここの石室の天井石は55トン、本場飛鳥の石舞台77トンには及びませんが、広い石室内は天井も高く圧巻です
資料館に展示されていたものも保存状態は良好だったし、この巨大な石室が盗掘などから副葬品を守ってきたんだろうな
登れる古墳もグンマー帝国のいいところ、こちらのコナラも真っ赤です
葺石も多く残る前方部、石室のある後円部よりも高さが1mくらい高く、くびれもほぼ消滅した後期の前方後円墳の特徴をよく現しています
13
12/9 14:57
葺石も多く残る前方部、石室のある後円部よりも高さが1mくらい高く、くびれもほぼ消滅した後期の前方後円墳の特徴をよく現しています
こちらからも赤城山は意外と近く、上毛三山を望む好立地に集落があったのが分かります
お次は古墳群で初期に造られた平塚古墳、ですが竹林に囲まれ回り込んで山頂まで行ってみましたが墓地と化していて、古墳の面影はほとんどありません
14
12/9 15:03
お次は古墳群で初期に造られた平塚古墳、ですが竹林に囲まれ回り込んで山頂まで行ってみましたが墓地と化していて、古墳の面影はほとんどありません
最後は3つのなかで2番目に造られた八幡二子塚古墳、こちらは周囲もほぼ完全に残されていますが、遊歩道などみえなかったので遠巻きにパシャリ
22
12/9 15:13
最後は3つのなかで2番目に造られた八幡二子塚古墳、こちらは周囲もほぼ完全に残されていますが、遊歩道などみえなかったので遠巻きにパシャリ
せっかくなので八幡八幡宮まで足を伸ばしました（河内源氏初代棟梁、源頼信が勧進した八幡宮で鎌倉の鶴岡八幡宮よりも早い創建です）
18
12/9 15:20
せっかくなので八幡八幡宮まで足を伸ばしました（河内源氏初代棟梁、源頼信が勧進した八幡宮で鎌倉の鶴岡八幡宮よりも早い創建です）
こちらは新田氏の祖、源義重の騎馬像、尾道や四国遍路のお寺みたいな高台好立地に古刹があるのが分かります
撮影機器：
感想
富士山が火を噴き大河や低湿地が障壁となり東海道からみちのくへの道が一般的でなかった東山道の時代。東国への玄関口にあって真っ先に渡来系の人たちが住み着いた群馬県の西部には甘楽、神流川、鏑川、烏川などカラの地名が多く残されています。
そんな渡来系の人たちが生業としたのが馬の生産、火山活動で緩斜面が多かった群馬の地は馬の放牧に適していました。多くの馬が居たから群馬県、古代人たちの墳墓からは馬に関わる貴重な副葬品が完全な姿で発掘され、国宝になったものもあります。
今回歩いた八幡台地は渡来人の古代集落があった場所。今でも好立地な高台は住宅地として姿形を変えてしまってはいるけれど、民家やアパートに埋もれるように古墳群あり。飛鳥の石舞台のような巨大な天井石を持つ、観音塚古墳の石室は圧巻でした。
八幡の地は個人的にも父方の親戚が多く住む地、戦後に引き揚げてきた祖父が先に住み着いた兄弟を頼ってやって来た場所です。八幡のおじさんや天神山のおばさんはみんな鬼籍に入ってしまったけれど、なぜか心安らぐ場所。祖父母の墓所も近くです。
そんなおばさんが近くに住んでいた天神山も今回は久しぶりに歩いてきました。こんなにきれいだったっけと目を疑うような天空の回廊が地元新聞に掲載されましたが時すでに遅し、それでも落葉で赤くなった遊歩道から、初冬の眺望も満喫できました。
山頂近くからは谷間が白く霞んだ妙義山の姿。昨日の山火事は未だ鎮火しておらず、北東北では大地震でその後を警戒する情報も発令されています。せっかく取った9連休の真っ只中ですが、結局家事三昧。毎日自炊をして新レシピを開拓する日々です。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数：173人
拍手
コメント
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山登りをみんなが安全・安心に楽しむために、あなたの貴重な情報が役立ちます。
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
天神山の最新記録
落葉を踏みしめ！晩秋の天神山散歩！
2025年12月03日 (日帰り) [B]
天神山 イロハモミジの紅葉、コナラの黄葉
2025年11月30日 (日帰り) [A]
紅葉狩り最終章�掬型聖魁⊇�に高崎観音山
2025年11月29日 (日帰り) [B]
🍁最終章・心燃ゆる天神山🍁
2025年11月28日 (日帰り) [S]
朝活で市内里山🍁天神山散策
2025年11月23日 (日帰り) [C]
ご安全に！
て、天神山！！！🤩
ありがとうございました。
妙義山火災、青森震災 なかなか日本も落ち着きませんね。。。平穏を願うばかりです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する