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ルートID: r1130 ☃ 雪山 1泊2日 八ヶ岳・蓼科 2019年1月

赤岳 / 真教寺尾根
あかだけ / しんぎょうじおね

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
1月
2月
3月
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5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
冬の赤岳と言えば西面(美濃戸)からの入山が一般的。
入山者が少なく難易度がやや高い東面からの登山はトレースがないことが多く、自力で様々な事象に対処しながら山頂を目指すスタイルは、真の「脱初心者」に最適なルートでしょう。
※2019年01月01日更新
ルート長14.2km
登り標高差1420m
下り標高差1420m
行程概要: 美し森(1542m) → 羽衣池(1618m) → サンメドウズ清里パノラマリフト山頂駅(1880m) → 真教寺尾根登山口(1900m) → 大門沢方面分岐(1900m) → 牛首山(2280.1m) → 扇山(2356.5m) → 真教寺尾根分岐(2845m) → 竜頭峰(2860m) → 竜頭峰分岐(2870m) → 赤岳(2899.17m) → 赤岳頂上山荘(2899.2m) → 赤岳天望荘(2739m) → 赤岳頂上山荘(2899.2m) → 赤岳(2899.17m) → 竜頭峰分岐(2870m) → 竜頭峰(2860m) → 真教寺尾根分岐(2845m) → 扇山(2356.5m) → 牛首山(2280.1m) → 大門沢方面分岐(1900m) → 真教寺尾根登山口(1900m) → サンメドウズ清里パノラマリフト山頂駅(1880m) → 羽衣池(1618m) → 美し森(1542m)

【八ヶ岳南部】赤岳 / 真教寺尾根の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 山頂からの大展望
  • 技術的にやや高度なルートからの登頂
  • 厳冬期でも営業している山小屋に宿泊
  • 日本百名山
モデルプラン
1日目
歩行時間:9時間
美し森駐車場〜美し森〜羽衣池〜牛首山〜上部岩壁〜真教寺尾根分岐〜赤岳〜赤岳天望荘
2日目
歩行時間:7時間
往路下山〜美し森駐車場
※積雪の状態により大きく異なる。
山と高原地図 《ヤマプラ》
http://yamare.co/jwATxM
コース概要 美し森駐車場から登山を開始する。
遊歩道を登り美し森を越えると防火帯の道となる。緩やかに登り樹林帯を進めば賽の河原を通過する。
ここから牛首山までは長く苦しい登りが続く。
特に雪が多くラッセルになると4時間以上掛かることもあり、そうなると同日中に山頂へ向かうことは不可能になる。
牛首山を越えて緩やかに下り、再度登り返すとダケカンバの疎林帯になる。
やや急な雪稜を登れば下部岩壁に到着する。
雪が多ければ埋まることが多いが、通常であれば途中の灌木に中間支点を取って登りたい。
下部岩壁を越え、急雪壁を登ると上部岩壁の取付きだ。
登攀具を整えて登っていくが、上部はやや厳しい登りとなる。
なお、2番手以降はプルージックまたはマッシャーでユマーリングすると早く通過できるだろう。
ここを抜けると左手にトラバースし、ナイフリッジから雪の少ないミックス壁を登れば主稜線上に飛び出す。
あとは岩稜をたどれば赤岳山頂だが、龍頭峰周辺や山頂直下での滑落は致命的なので十分に注意したい。
山頂から急な斜面を下れば赤岳天望荘に到着する。
翌日は往路を戻るが、真教寺尾根の上部は積極的にロープを使って万全を期したい。
計画書提出先 山梨県警察本部または北杜警察署地域課
※美し森駐車場に登山ポストあり。
宿泊 赤岳天望荘 / 0266-74-2728
※詳細は下記にて確認のこと。
http://www.yatsugatake.gr.jp/
交通 JR小海線清里駅よりタクシーまたは徒歩にて登山口へ。
※タクシーの場合はたかね荘入口まで入ることが可能。
※清里駅より登山口まで徒歩約1時間。
駐車場 美し森駐車場に県営無料駐車場あり。
アドバイス サンメドウズ 清里スキー場のリフトが使用できるが営業時間が遅いので小屋泊まりの場合はおすすめできない。
真教寺尾根は積雪の状態によってコースタイムや難易度が大きく異なるので事前に状況を確認しておくこと。
降雪直後の入山は厳しいものになる。山頂までたどり着けないこともあるので緊急露営用具を持参のこと。
上部岩壁用にロープと登攀具を持参したい。
赤岳の寒気と風の強さは想像を絶する。防寒に対する装備を怠らないこと。
ラッセルを想定してわかんを持参のこと。スノーシューでは急斜面で役に立たない。
幕営の場合は牛首山から扇山周辺が適地となる。
サブコース 特になし。
エスケープルート 特になし。
入浴 《甲斐大泉温泉》
登山口から近く便利。 周辺では数少ない日帰り入浴施設だ。
http://panoramanoyu-izumiso.com/
おすすめ周辺情報 《レストラン141》
和牛で作られるハンバーグが評判のレストラン。メニューが豊富でどれを食べても美味しい。
https://www.restaurant141.com/
《Irish Pub Bull&Bear》
国内で一番美味しいギネスビールが飲めると言われているアイリッシュスタイルのパブだ。メニューも豊富で食事も大変美味しい。
http://www.pub-bullbear.com/
《高原食堂》
清里周辺では珍しい定食メインの店。ボリューム満点の定食類は満足度が高い。
https://goo.gl/maps/rGRTxsgt1Bn
《清里寮ジャージーハット》
ここのソフトクリームはジャージー牛から絞りとった牛乳で作られる贅沢な一品。
http://www.keep.or.jp/restraunt_shop/jerseyhut/
1
【1日目】
美し森駐車場から歩き始めるが初日の行程は長く厳しい。
できれば午前3時頃には出発したい。
2
美し森から防火帯を進む。
この辺りはまだ積雪も少なく降雪直後以外は快適に歩くことができる。
3
雪の多い年は賽の河原に出る以前にわかんを使用することになるだろう。
4
サンメドウ清里スキー場の上部をかすめて賽の河原を通過する。
5
賽の河原から牛首山までは長く苦しい登りが続く。
雪が深い場合にはこの辺りで初日の行程判断を下す必要がある。
6
牛首山に到着。
積雪の状況にもよるが賽の河原から4時間以上掛かると当日中に山頂へ到達することは不可能だろう。
7
後方に牛首山を望みながら真教寺尾根を登高する。
8
ダケカンバの疎林帯になると間もなく下部岩壁だ。
この辺りで登攀具の用意をしておきたい。
9
下部岩壁を通過する。
雪が多い年は埋まることもあり難易度は下がる。
10
通常であれば灌木に中間支点を取りながら登りたいところだ。
11
下部岩壁を抜けると上部岩壁への急雪壁を登る。
12
上部岩壁は30mほどの登攀となる。
鎖が埋まっていればロープで確実に確保して登りたい。2番手以降はプルージックやマッシャーなどで固定しユマーリングで登るとよい。
13
急雪壁に突き当たると左方向へのトラバースとなる。
ここでの滑落は致命的なので慎重な行動を期したいところだ。
14
トラバースを終えると短いが高度感あるナイフリッジを進む。
15
ナイフリッジを終えると主稜線が上方に見えてくる。
ここはやや左手に登っていくが積雪の状況によっては雪崩に注意したい。
16
主稜線の直下は雪が風で飛ばされていることが多い。
アイゼンを岩に引っ掛けないよう注意しよう。
17
主稜線を赤岳に向けて進む。
龍頭峰直下の鎖場は滑落事故の多い箇所なので要注意だ。
18
やがて文三郎道からのルートと合流する。
ここから山頂までの間は下山する登山者とのすれ違いになる。鎖にセルフビレイを取って慎重に行動したい。
19
赤岳への登りも岩場と鎖場の連続だ。
20
最後の岩場を登り右手から回りこめば赤岳の山頂に到着する。
21
山頂から赤岳展望荘までは急な下りが続く。
ここも滑落は致命的なので細心の注意を払って下りたい。
22
登山口から9-11時間ほどで赤岳天望荘に到着する。
積雪や天候の状況によりここまでたどり着けないこともある。緊急露営用具は必ず持参すること。
23
赤岳天望荘の冬期営業期間は2018年12月28日から2019年2月23日となっている。
食事はバイキング形式でいただける。
24
【2日目】
2日目は朝食後に出発だ。
この日は下山となるが時間に余裕をもって早めに小屋を出たい。
25
真教寺尾根の上部トラバースとナイフリッジ部分は滑落に要注意。
26
上部岩壁と下部岩壁はロープを使用して確実に下りたい。
場合によっては懸垂下降で下ったほうが早く安全だ。
27
【入浴】
「甲斐大泉温泉」は登山口からも近く便利だ。
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【おすすめ周辺情報】
「レストラン141」は和牛で作られるハンバーグが評判のレストラン。
メニューが豊富でどれを食べても美味しい。
29
「Irish Pub Bull&Bear」は国内で一番美味しいギネスビールが飲めると言われているアイリッシュスタイルのパブだ。メニューも豊富で食事も大変美味しい。
30
【おすすめ周辺情報】
「高原食堂」は清里周辺では珍しい定食メインの店。
ボリューム満点の定食類は満足度が高い。
31
「清里寮ジャージーハット」のソフトクリームはジャージー牛から絞りとった牛乳で作られる贅沢な一品。
※上記の情報は記事更新日(2019年01月01日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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