日光白根山


- GPS
- 09:06
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,184m
- 下り
- 1,173m
コースタイム
天候 | 朝のうち雲ひとつ無い快晴 午後からは雷雲が出てきました |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・金精峠から金精山 自分が前来た時より荒れていました。 ・金精峠から菅沼 倒木が多くルート上を塞いでいる所が数箇所。 深い森の中という感じで一人だと少し怖かったです。 |
写真
感想
日光白根山に行ってきました。
約40日振りの山。どこに行こうか迷いましたが、今シーズンはまだ登っていない登りたいということで決定です。
<天体観測>
今日は天気が良さそうなので夜中に天体観測をすることにしました。三本松まで車を走らせ駐車場に着くと星は良く見えるものの少し靄が掛かっていて写真を撮るには今一な感じ。そこで三本松は諦めて標高を上げた金精峠手前の路肩に車を停めます。車のライトを消すとそこは真っ暗闇で靄も出ていません。半月は浮かぶものの初心者の星空撮影には中々の条件だと思いました。それで悪戦苦闘しながらやっとこ撮った一枚がアップした写真です。中々思い通りの写真は撮れないですね。でも自分の目に焼き付けたということで、きりのいい所で諦めて就寝です。
<久し振りの日光白根>
4時30分、空が白み始めて目覚ましが鳴ります。一度起きたものの『まだ早い』と一言呟いて二度寝してしまいました。気づいたときには5時30分です。やっちまったと思い急いで仕度を済ませようと思いましたが朝ご飯はしっかりと食べました。シャリバテじゃ山に登れませんから。やっと準備を整えると6時30分になってしまいました。
40日のブランクはありましたが足の調子は上々で一気に弥陀ヶ池まで登ります。朝のうちは殆ど風が無く湖面がとても静でした。白根山には何度か登っていますが今日ほど綺麗に逆さ白根が見られたのは初めてでした。今日は天気も良いし逆さ白根も見れたので既に大満足です。写真を撮り終えて白根本丸へと向かいます。弥陀ヶ池より上は日差しが一気に強くなります。展望はとても良好で燧ケ岳の双耳峰もくっきりと見えました。駐車場から日光白根山頂まで1時間45分。天気が良いことと久々の登山でテンションが上がってしまい、ハイペースで登ってしまいました。
<ダブルストックでスキーのイメトレ>
山頂で休憩後、五色沼へ向かいます。下山の時に心配だったヒザの痛みは全く無くて気持ちよく降りれました。しかしヒザが大丈夫だと分かると、いつもの癖でダブルストックを使ってポンポンポンポンと走って降りてしまいました。これだけでは無いと思いますが後々のヒザ痛の原因に繋がったと思います。今シーズンの抱負として誓ったことを完全に忘れてしまいました。反省します。
でも、ダブルストックで走って下山するのは楽しいです。自分はスキーはやりませんがイメージとしては完全に滑ることを意識して走ってます。
ストックはあそこに置いて、ターンする時はリーンとリーンアウトを意識して、右足はその岩に置いたら、左足はあの岩、着地はここで、浮石を踏んだら軸を調整してヒザで衝撃吸収してバランスを保つなどなど。
これをその都度瞬時に判断しなければ即転倒に繋がるので、もの凄く不正地バーンの練習になるんです。と、勝手に思ってます。ただ混雑した山では迷惑極まりないのでやらないようにしています。また転倒のリスクが非常に高いのでお勧めはしません。でもスキーヤーの方ならこの楽しさは分かってもらえるかも。
<またまたヒザ痛・このネタはもう嫌です>
五色沼周辺で長い休憩と昼食を済ませ五色山へ向かいます。大腿四頭筋に疲労が溜まっている感じがしたので昼食後に軽くストレッチをしました。この時に金精峠方面へ向かうのを止める判断をするべきだったと思ってます。いや、その前に走らなければ良かったんですが。後悔先に立たずとはよく言ったものです。
五色山までは疲労以外に特に違和感を感じなかったので安心していました。しかし、国境平手前の熊笹エリアでヒザ痛再発。一度痛みが出てしまうと一歩踏み出すのも辛いです。取り合えず国境平までビッコ引きながら何とか降りました。ほんの一寸の距離なのにもの凄く遠く感じました。ここで腰を下ろして休憩します。さてどうしたものかと考えました。時刻は13時15分だから日没までは5時間はある。駐車場までの距離は4km、標高差およそ500m、金精山越えしなきゃいけない。
非常装備も再確認しました。
1.食料と水は
水残り約2リットル、食料はお菓子沢山、カロリーメイト、グレープフルーツ1つ。
何とか明日まではいけそうだな、燃料はガスと固形が有るし。
2.雨露を凌ぐには
テントは無いがレジャーシートとエマージェンシーシート、携帯の座布団。
着替えはTシャツ一枚にウィンドブレーカー、カッパ、手袋に軍手、タオル。
3.緊急装備は
その他ビニール袋に新聞紙、細引き5m、照明はヘッ電、手持ち、室内用が有るし、予備バッテリーも十分。
これらを確認したら、水と食料以外なら数日は持ちそうだし何とかなるだろと思って安心出来ました。それに金精山さえ越えれば避難小屋らしき物があるし車も見える。何だ全然余裕じゃないか。予備日も珍しく1日有るしビバークの練習でもしてみようかとも考えました。でもケイタイの電波が入らないので実家に連絡が出来ないのと何より夜が怖そうと思ってあっけなくビバークは頭の片隅に追いやります。それに怖いのは苦手です。熊の餌にもなりたくないし。
<どうやって下山するか>
取り合えず進むことにしますが、どうしようかと悩みました。
ふと、そういえば以前TVでやってたキリマンジャロ登山での最終キャンプから山頂までのアプローチを思い出しました。たしか5分登って1分休む(だったかな)。これをキッチリ守って登頂していました。状況は全然違いますがこれだと思いました。自分の場合は5分降りて1分腰を下ろして休んで大腿四頭筋のストレッチをする。これで行くしかないと思いました。
さっそく実践します。5分1分を5回ほど繰り返して金精山まで来ました。痛みは多少あったものの余りアップダウンが無かったせいかアッサリと到着してしまいました。また、5分でも以外と進めることに気付きました。山頂で少し大きめに休憩していると尾瀬方面から大きな雷鳴が一発響きました。まずいと思って、先に進むことにします。金精峠までさっきと同じように5分1分をずっと繰り返しているといつの間にかヒザが痛まなくなっていました。おお、これは5分1分効果に違いないと感激しました。でも多分、手を使って降りるところがあったので、単にヒザに負担が少ないコースだったからだとも思います。
しかし、この5分1分は中々良い作戦だと思いました。
なのでこの作戦をFIVE-ONE METHODと勝手に命名します。
金精峠でまた小休止して菅沼方面に下ります。ここからは思っていたよりも傾斜が緩くて5分歩いても全く問題ありませんでした。2,3回FIVE-ONEを繰り返してもう大丈夫だと分かり、残り1km程は普通に降りることが出来ました。あの国境平での痛みはどこに行ったのやらという感じです。
駐車場に着いて周囲に人が居たり、車が停めてあるのを見てホッとしました。よく考えると五色沼を出発してから誰一人会っていなかったので少し心細かったのもあります。それに駐車場からは自分が歩いてきた尾根が見えるので、あそこから降りれたことにホッとしたんだと思います。まあでも、よくこんなんでビバークしようなんて考えたなと思います。
<まとめ>
今回の山行では無事に下山してこその登山だと言うことを改めて思い知らされました。
今年の抱負である『た・の・し・む』の内、た(楽しむ)だけは毎度のこと申し分なく出来ていますが、のんびりは少ししたものの心に余裕は無く、失敗に学んでないし、無理をしたしで前回までの反省の色が全く無い山行でした。
いや、でも凄く楽しかった。なので今回のは良い失敗例ということに落ち着かせて、次に活かせればと思います。
本当なら休養すべきかも知れませんが体力と筋力を落としたくないし、何より山に行きたいので、簡単な所には行こうと思います。
なので次回からは標高差の少ないピークハントかハイキングだけになりそうですが楽し行こうと思います。
<Give My Climbについて>
Give My Climbについてですが
前回の山行分までで終わりにさせて頂きます。
義援金については次の給料日後に赤十字に送金します。
少ないですが被災地復興に活用していただければ幸いです。
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