【久々高所へ】 赤石山脈 早川尾根縦走(北沢峠-広河原)



- GPS
- 06:51
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,007m
- 下り
- 1,533m
コースタイム
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 6:41
天候 | 晴れ→曇り ほぼ無風で穏やか 冷え込みはひどくなく、むしろ湿度を感じ蒸し暑いくらい メリノの長袖シャツ1枚で行動しアウターは一度も着用せず |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
仙流荘Pを利用、南アルプス林道バスで北沢峠へ 往復2,680円 深夜11時半頃到着時、バス停に近いところはほぼ満車 ◆行きの南アルプス林道バス(仙流荘→北沢峠) 乗車時間45分ほど 始発は6:00だが、登山者多数のため、5:00前には切符販売開始 続々と臨時便が出発し、4台目に乗車 6:00過ぎ、北沢峠に到着 ◆帰りの南アルプス市営バス(広河原→北沢峠) 乗車時間20分あまり 広河原に13:00過ぎに下山 次の便は15:00だったが、13:30に臨時便が出発 ダメ元で切符売り場で聞いてみると、親切に臨時便の状況を教えてくれます ◆帰りの南アルプス林道バス(北沢峠→仙流荘) 乗車時間40分ほど 北沢峠到着後、次の便は16:00だったが、すぐに臨時便が出発 仙流荘Pに思いのほか早く帰還できました 待ち人がバス1台分の定員数に達すると、随時臨時便が出発します バス停横の小屋のベンチに順番に並びます(ザックを置いときます) |
コース状況/ 危険箇所等 |
●全般 ・道筋明瞭でごくごく普通の登山道 ・足がすくむような危険箇所はなし ●早川尾根 ・鬱蒼とした樹林帯を想像していたが、展望がよかった ・メジャールートと比べると・・・ 多少草木が茂っていて身体に当たるが、薮こぎというほどではない 標識やマーキングは少なく、開けた場所ではガス時に注意を要する ◆仙水峠→栗沢山 ・標高差500mほどの急登 ・栗沢山が近づくと岩場が始まる ◆栗沢山→アサヨ峰 ・岩礫帯、岩場を進む ◆アサヨ峰→早川尾根小屋 ・小刻みなアップダウンや急下りの後、緩やかな土道へ 徐々に歩きやすくなる ※早川尾根小屋 営業していないが中には入れる 人の手が入っていないためか、薄暗くジメッとした雰囲気 トイレは未確認(おそらく閉鎖か) 小屋下にテント場と水場、ホースから細々と水が出ている ◆早川尾根小屋→広河原峠 ・緩やかな樹林帯で歩きやすい ◆広河原峠→鳳凰方面 ・未踏 白鳳峠へは200mほど登り返すようで、急坂が待ち構えているのを横目に下山した ●広河原峠→南アルプス林道 ・山腹の急下りが延々と続く やがて沢沿いの緩やかな道になると、林道は近い ・道筋はほぼ明瞭だが、やや荒れていて歩きにくい 一部進路に迷う場所があった 倒木多し ・林道に出たら広河原は近い ※出会った人々 ・アサヨ峰まではそこそこの人数 ・アサヨ峰→広河原峠 スライド1人のみ 広河原峠→林道 追い抜き1人のみ |
その他周辺情報 | ●下山後の温泉・銭湯 ・最寄りは「仙流荘」 http://www.ina-city-kankou.co.jp/cms/modules/tinyd3/index.php?id=69 ・今回は寄り道後に松川町の「清流苑」を利用 500円 信州物見湯産手形割引で450円 http://www.seiryuen.jp/9yu.htm |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
このところ急に秋めいてきて、朝晩は涼しくなってきた。
平日に爽やかな晴天が続き、週末は台風かよ・・・とガッカリしていたが、
直前には思いのほか好天予報になってきた。
山歩きに繰り出そう。
2年くらい前から気になっていた早川尾根へ行ってみた。
ハイク自体は楽しかった。
今回は、学生時代から続く旧友1名と同行。
四半世紀を超える付き合いで、気心が知れている。
オッサンになった今も、昔と変わらぬノリで、毒舌トーク全開。
何を言っても言われても平気で笑い飛ばせる。
お互い昔の粗相を時系列でキッチリ記憶しているのが恐ろしい(笑)。
愛知県内の彼の家からは車を出してもらい、こちらは乗せてもらうだけ。
楽ちんな大名旅行だった。
自分のハイクのコンディションは全くダメダメだった。
スタート前は強気だった。
早川尾根を全縦走してから白鳳峠に戻って広河原に下ろうなんて、
今思えばアホなことを考えていたが、
そんなのは夢のまた夢のそのまた夢だった(笑)。
日帰りの軽荷装備なのに、身体が重くて思うように動かない。
出だしの仙水峠から栗沢山への急登でもうヘロヘロに。
登りでは太腿と脚の裏側が悲鳴をあげ、使い物にならない。
下りでは、太腿と足裏の押さえが効かずに滑りまくり。
帰りのバス時刻も気になったので、
結局、白鳳峠にも届かず、手前の広河原峠から下山することにした。
広河原峠からの急下りでは、もはや修行モードで、何度も尻餅をついて転がった。
本当にどうしちゃったんだろうといった感じだった。
標高2500mを越えるような高所は、昨年の10月以来。
高山病の自覚症状は特になかったが、
身体が思うように動かなかったのは、この辺りも原因なのかもしれない。
例年なら7月、8月はたっぷり山を歩いてきて、
この時期は既に山向けの身体が出来上がっているのに対し、
今年はほとんど山を歩けていない。
それでも、ランニング、自転車、補強トレは続けていたので、
もう少しやれるかと思っていた。
でも現実は・・・
実働6時間も歩いていないのに、まるで12時間歩いたかのようにクタクタだ。
これが衰えというものなのか・・・
年代的にも、この先は”維持していくこと”も大変になってくるのかもしれない。
未踏ルートのロング縦走ばかり念頭にあって、すっかり”大物狙い”になっていたが、
この夏の不安定な天気で、目標エリアの好天が続かずどれも回避。
やめるとなると山行自体をやめてしまっていた。
1泊2日程度でも、なかなか天気と自分の都合が揃うときがなかった。
もちろん単発で天気が良かった日はあった。
自分の場合、山歩き向けの体力は、やはり山歩きでつけていくことが必要らしい。
せめて日帰りハイクには出かけて、”山を”歩いておくべきだったのだ。
今日は10時台までは展望が良くて、周りの山々の勇姿や雲海は最高だった。
とてもいいコースで、久々アルプスの稜線歩きを満喫できた。
この先も休日は天気が良くなり、山歩きに出かけられるといいな。
でも今現在の自分の体力もよく分かった。
この先、日が短く寒くもなるので、ハードなチャレンジはやめとこう(と思う)。
コメント
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3120mさん、こんにちは
早朝、バス待ちでニアミスしてますね。
私は1台目に乗りました。仙流荘Pには朝4時に着きましたけど。
それにしても、早川尾根、バス乗り継いで広河原いけるんですね。
ちょっと参考に計画してみようと思いました。
栗沢山からの甲斐駒は大迫力でしたね。
お疲れさまでした。
higurasiさん、こんばんは
ありがとうございます。
higurasiさんの仙丈ヶ岳レコを見つけ、僕も今晩にでもコメント入れさせていただこうと思っていました。
好天予報のせいか、早朝の仙流荘はなかなかの人出でしたね。
朝4時過ぎにトイレに行ったら、早くも人が動き出していてびっくり。
一緒に行った友人がのんびり屋なもので、もたもたしていたら、結局4台目になってしまいました。
早川尾根は初めてでしたが、一級国道とは違ってとてもナチュラルな感じで良かったです。
周りの山々の見え方も新鮮な角度でした。
でも、仙丈ヶ岳もとてもきれいに見え、こちらもありだったかな〜と思っていました。
北沢峠〜広河原のバスも仙流荘〜北沢峠と同じように山深い林道を走りますが、20分余りで着いてしまい、そんなに距離はなさそうです。
以前、komakiさんがこのバスを利用されて北岳・仙塩尾根方面を周回されていたのを見たことがあり、覚えていました。
東海や関西から、芦安や奈良田へアクセスしようと思うと、くるりと回り込むのでかなり運転距離が伸びますので、ケースによっては使えるかなと思います。
鈴鹿などの奥地で道を開拓されてるhigurasiさんが、アルプスのメジャールートを行かれるのは、なんだか新鮮ですね。
僕も、もうしばらく秋の高所を楽しめたらと思っています。
3120さん、こんにちは
いやいやはやはや、こんなバスの乗り方があるんですね。
しかも、早川尾根、素敵な稜線で景色もバツグンじゃないですか!
私も甲斐駒仙丈の前にコッチか?!って思っちゃいました
とはいえ、3120さんが下山で尻餅何回も?
山のトレーニングは山で、同感です。
3120さんが先日行ってた加藤文太郎さんも
六甲のお山でトレーニングしてたんですよね。
高山を制するものは低山を制する(笑)
また、北信州の低山にリンゴ目当てに如何ですか?
自転車があると、また違った楽しみ方もできますよ
negimaさん、こんばんは
ありがとうございます
とにかくこの日は、身体の動きが鈍くてダメダメでした。
久々高所に行き、きっと体内の酸素飽和度もよくなかったんだと思います。
やはり日帰りでも、もっとコンスタントに山に入るべきですね。
今回で少し刺激が入っていればいいんですが・・・
次回標高が高いところに行ったらどうなることやらと、楽しみと心配が50/50です。
早川尾根はメジャールートと違って、人とほとんど会わず静かでしたよ。
稜線は要所要所でちゃんと展望がありますし、針葉樹の自然林も素敵です。
2年ほど前から気になってました。
まだ全部歩けてないですが、行ってみて良かったです。
林道バスの早朝ラッシュがちょっと大変でした。
バスの乗り継ぎは、以前あのkomakiさんのレコで拝見し、ずっと頭に残っていました。
関東方面の方が、芦安→広河原→北沢峠のパターンで入山されるのはポピュラーですが、中部・関西からのその逆パターンはあまり見かけないですよね。
帰りに松川で果物を買っていて、そろそろ秋の味覚の時期が始まるなと実感しました。
上半期はなかなか遠征できなかったので、この秋もどこかのタイミングで北信にも行きたいと思ってます。
黒姫、高妻、高社、苗場、信越トレイル(たとえ一部でも)・・・
どれか一つでも歩きたいですね。
月曜の朝だったかな?
通勤電車の中でスマホでせっせとコメント作成していて消えてしまったのは。。。
山に入り、想定を下回る自分のハイクパフォーマンスに落胆、、、
ワタクシもそういう経験が何度もあり、とてもシンパシーを感じました。
記憶の残るところでは、つい先日のカシヤリ山頂直下での両腿の攣り。
5月のヘロヘロ鳳凰三山、2月の久々のトレラン34km。
そして、昨夏の七倉〜不動〜烏帽子〜ノグゴロ。
自分の不甲斐無さに辛酸舐めナメ。。。
一応、自分なりに分析し、原因を特定しているつもりですが、
多分に自分への慰めも含まれてますでしょうか。。。
自分の場合、結論的には、昨夏のノグゴロを除いて(これは睡眠不足で確実)
「食事」「エネルギー補給」が原因でした。
ロングハイクや30kmオーバーのトレランを恐る恐る始めた頃、
パフォーマンスを発揮出来る様、
前夜は酒を控えたりカーボローディングっぽい食事にしてみたり、
睡眠をきちんととり、行動時のエネルギー補給としてのパワージェル系や
攣り対策に芍薬甘草湯など必携してました。
が、慣れてくるにつれ、まぁ大丈夫だよね、と、
それらを随分とないがしろにする事が多くなってきました。
ワタクシの場合、思い返すとローパフォーマンスだった時は、
これら思い当たる節が随分とあり、
やはりエネルギー摂取とフィジカル的な準備(睡眠と食事)
というのが大事だと改めて感じています。
それと「気負い過ぎないこと」でしょうか。。。
今年の燕にて、2時間掛からず到着したのですが、
この日、全く気負っていませんでした。
ゆっくり疲れずを意識し、随分とのんびり歩いたものです。
結果、一昨年気負って登った時より速く、疲れずで、
パフォーマンスはこちらの方が良かったです。
(前夜23時過ぎにP到着、炭水化物を摂り、しっかり寝ました)
大変長文になってしまって恐縮ですが、きっと3120mさんにも
山から離れていた事の他にも何か要因があるかもしれませんので、
少しでもご参考になればと思い、コメントさせていただきました。
そして「そんな日もあるさ!」というのが纏めでしょうか。。。
拙い長文で大変失礼致しました。
messiahさん、こんばんは
こちらにまでご丁寧にありがとうございます。
こちらこそ恐縮です。
そうなんです。
先日の不甲斐なさ・・・
トレラン大会出る人のようなアスリート魂はなくて、楽しく快調に歩ければそれでいいんですが、やはり、過去の自分ができたことができないというのは、いくら楽しみでやっている趣味とは言え、ちょっとした危機感のようなものを感じますね。
たぶん今は何日もテント泊縦走するのはとても厳しそうで、10kg程度の軽量テント泊装備でも重く感じるかもしれません(笑)。
あのnikoさんのような食材を背負ってのデカザック縦走など間違ってもムリですね(笑)。
年齢のせいばかりにしてはいけませんが、やはり、ロードのランニングのタイム、山での実タイムに対する疲労度などを考えると、衰えているのは事実。
元に戻そうと思うと、以前よりもキツイトレーニングが必要になってきました。
この先維持していくには、休息も含めて工夫が必要だと感じています。
体力が落ちると気力も落ち、だんだんと悪循環に陥ってしまいますから、うまくやっていきたいですね。
さて、この趣味も7年目となり、さすがに初期の頃のような感動の仕方はなくなり、やや不感症的になりつつあるとは思います。
敢えて3年目くらいまでを思い出すと、不思議なことに今よりも重装備、重い靴でもそれなりのタイムで歩いたようです。
山と高原地図でのCT15hをワンデイで危なげなく歩きるのが一つのバロメーターでした。
そして、生活習慣、トレーニング、準備、補給、安全面・・・全てにおいてもっと丁寧にやっていましたね。
知らず知らずのうちに雑になっていたのは確かです。
どうやらこの辺にもヒントがありそうです。
仰るように、当時は前半はちゃんと抑えていて、後半尻上がりに調子が上がっていた気がします。
最近は気持先行型になりすぎて、かなり力んでいましたね。
年数がたつにつれ、私事、雑用につかまることも増え、なかなか長い日程のハイクができないのもあるのですが、日帰りや短い日程で行けて、且つ今行きたいと思う場所が減ってきたのも事実。
結果、限られた時間で欲張ろうと、ムリな行程を発想しがちになっていましたね。
なんだか纏まりがなくなってきてしまいました。
まずは、大物狙いは一旦置いといて、日帰りハイクをいくつかこなし、調子を戻してみたいと思っています。
タイムリーで貴重なお話です。
ホンマに、ありがとうございます!
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