武甲山 ナイトハイク


- GPS
- 08:06
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,852m
- 下り
- 1,855m
コースタイム
天候 | 晴れ ・・・肝心な時に曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
池袋から終電(22:20)に乗って23:50に横瀬到着。 帰路は秩父鉄道浦山口駅から乗車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
台風の影響か、登山道全域に青々とした新しい杉の枝が散乱していました。 また、沢の水量は多いように思いました。 登山ポストは一の鳥居、浦山口にそれぞれあります。 |
写真
感想
中野純氏著、「闇を歩く」にあった武甲山ナイトハイクコースをそっくりそのまま歩いてみました。
西武秩父線の終電は、駅を過ぎるごとに寒くなる一方。
秋を飛び越えて冬がきたような。
人っ子ひとりいない横瀬駅から、登山口に向かいます。
登山口までは石灰石加工工場がずらりと。
土曜日の夜中でも稼働してます。
明るければなんでもないんでしょうが、真っ暗な中では
「ぷしゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
って聞こえるたびにびくり!
駅から一時間半歩いて一の鳥居。
「闇を歩く」にあったように、ここで景気づけのために闇弁。
スゴイ星空。
そして突然聞こえた「ぴぃーーーーーーーーーーーーーーーー」
という闇を切り裂く鹿の声。
西行法師は鹿の声で秋の寂しさを感じたようですが、おいらたちはただビビるのみ。
ヘッドランプを頼りに登ります。
順調に登るものの、46丁目と47丁目の間でもやが激しくなり、ヘッドランプの光が乱反射。先が見えん!
ルート間違ったか?と引き返して、また戻るとガスが一瞬晴れて正しかったことを確認。
きっと昼間だったら何でもないんだろーな。
安心した矢先に、踏んだ枝が目の前に飛んできて「ギャーーーーーーーー」
今回、一番の自己完結型恐怖体験。
頂上はお約束通りのガス・・・
御来光もダメでした。
明るくなって見ると、大冒険だった武甲山も、あんまりたいしたことなく感じてしまう。
っていうか、かなり破壊されてしまった山ですね。
石灰石の掘りすぎで標高が変わってしまったぐらいですからねー。
ちょっと悲しい。
駅も近くなり、電車の時刻表を携帯でチェックすると、頑張ればうまくレッドアローに乗れる?ってことでダッシュ、ダッシュ。徹夜明けにはこたえました。
西武秩父駅で、早朝にもかかわらず、人がうじゃうじゃ。
しかも、長蛇の列をなしているところも・・・
あとで気づいた、アニメ「あの花」の聖地巡礼だった!
すごいなあ。。。。。
乗り継ぎがよかったおかげで、秩父の奥地から都内までものの二時間で帰ってきてしまいました。
正直言って、武甲山はちょっと悲しくなってしまうような山容でしたが、中野純氏が言っていたように、「低い山でも深夜なら大冒険」でした。
たまには夜歩きするかなあ。
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「闇を歩く」おすすめです!
横瀬駅で下車して、お初の駅で「おーー」「わぁ」なんていいながら、いつものごとくhibaの激写でのらくらホームを歩いていると
横目でチラーチラーと視線を送りながらホーム点検の駅員さん。そうでした、私達の乗ったのは西武秩父行最終列車。
もうお店じまいですよねー、さっさと改札行かんとねー、すみません。って施錠されたトイレも開けていただきました。
重ね重ねすみません。。
まずは約2時間の車道歩き。夜中でもダンプがブンブン走ってると思いきや殆ど車は通らず。ライトアップされた工場ばかりが目に入ります。
「でっかいもの恐怖症」のkame。「ありえない」連呼! 擬人化工場君が襲ってくる妄想に苦しめられます。
約半分過ぎると今度は本当に真っ暗です。だーれもいません。富士山ご来光登山も初日の出高尾-陣馬縦走も塩見岳ご来光登山とも
全然違う、まさに「闇」を歩きます。
登山口の駐車場でお夜食をいただいていると「ぴぃーー」鹿のおでましです。鹿さんは好奇心旺盛のようで真ん丸く光る瞳に道中
何度となく見つめられました。
56丁目まである石柱に導かれ、視野が近いせいか、あまり高度を感じません。あまり早く登頂してもご来光まで寒いので
「ゆっくり、ゆっくり」と注意しながら歩きます。たまに「なにか」が聴こえた気がしてビビったこと言っても
「別に怖くないじゃん」と言っていたhibaが後ろで「ぎゃーーー」と叫んだ時がクライマックス! 勝手にビビッて、人まで巻き添えにしました。
その上、自分も「なにか聞こえたっ」って言って、急にクマ鈴を手に持ち替えずーっと鳴らし続ける始末。
すごいです、「闇」、本性暴露しまくりです。
ご来光も両神山もなかったけれど、朝ご飯を作りながら、「闇」が消えていくのを感じました。
まるで魔法が解けたみたいに、頂上直下で通った神社横も明るくて怖いことなんてなんにもありません。
「闇」もすごいけれど「光」もすごいですね。いつもと違った視点で山を観ることが出来て満足な山行でした。
やっぱり自然ってすごいなぁ。
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