記録ID: 1992874
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ハイキング
東海
思った以上に厳しかった 唐塩山
2019年08月25日(日) [日帰り]
岐阜県
fujisky
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 879m
- 下り
- 880m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
中切集落の中の急な坂道を登って2kmほど行くと、1/25,000地図に・757と書かれた三叉路に着く。主たる舗装道路は左へ大きくカーブするが、ここは直進してダートの道へ進む。50mほど先に橋があり、この辺りに車を止めて、旧木曽越峠道を登っておられるヤマレコ記事もいくつかある。 ここから先は、谷に沿ってジグザグに登る林道もあるが、道がかなり荒れているので、南へ大きく迂回して2kmほど走ると旧木曽越道の通過地点に至る。この林道は終点部で今年9月30日まで林道工事をやっているようで、道は良く整備されており、幅も広くて走りやすい。道路排水のための盛り上げもあるが、スピードを落とせば腹を擦るようなことは無かった。 林道はほぼ直線で砂防ダムまで伸びているが、奥には適切な車回しが無いのでここが限度である。標高は約910mであり、唐塩山までの往復距離はおよそ13km、標高差700mほどである。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・砂防ダム先の渡渉点にある半割丸木橋は濡れていると登山靴でもものすごく滑る。飛び石で渡った方が安全と思われる。 ・渡渉点の先から取りつく急な山腹斜面のジグザグ道は、相当荒れてきている。トラロープが張ってあるので迷うようなことは無いが、疲れの来る降りでは注意したい。 ・唐塩山の南を迂回する岩場に架けた丸太橋も濡れていると良く滑るので注意したい。 ・唐塩山周辺は小さな虫がものすごく多かった。 |
写真
国道257号の信号を右折し、交番、加子母総合事務所を過ぎた木曽谷林道の入り口T字路。電柱脇に加子母村時代に立てた古い看板があるので、ここを左折する。
8/25 8:00
国道257号の信号を右折し、交番、加子母総合事務所を過ぎた木曽谷林道の入り口T字路。電柱脇に加子母村時代に立てた古い看板があるので、ここを左折する。
ここが1/25,000地図の・757地点である。道路標識には矢線で「左：小郷東、右：東万賀、下：中切」と記してある。ここは右（直進）のダート道へ進む。
8/25 8:12
ここが1/25,000地図の・757地点である。道路標識には矢線で「左：小郷東、右：東万賀、下：中切」と記してある。ここは右（直進）のダート道へ進む。
左はジグザグに登って行く林道であるが、かなり荒れた様子である。現在の木曽越峠道はこのジグザグ道を登って行く。ここは道の良い南へ迂回する。
8/25 8:14
左はジグザグに登って行く林道であるが、かなり荒れた様子である。現在の木曽越峠道はこのジグザグ道を登って行く。ここは道の良い南へ迂回する。
標高約910mの駐車地点である。主たる林道は右へ曲がって行くが、木曽越峠への道、登山道はこの林道を真っ直ぐ奥へ進む。
道路の脇にこのような案内板があるが、草を被っていて見えにくいかもしれない。100mほど進むと、右の斜面から水が湧きだす所がある。帰りには汗を流せる。
8/25 8:43
道路の脇にこのような案内板があるが、草を被っていて見えにくいかもしれない。100mほど進むと、右の斜面から水が湧きだす所がある。帰りには汗を流せる。
200mほど進むと大きな砂防ダムがある。右のジグザグ道を登ってダムを乗り越え、上流の川原へ降りる。乱れてはいるが、案内のトラロープが張ってある。
8/25 8:48
200mほど進むと大きな砂防ダムがある。右のジグザグ道を登ってダムを乗り越え、上流の川原へ降りる。乱れてはいるが、案内のトラロープが張ってある。
渡渉地点の半割丸木橋。高時山へ登った時、ものすごく滑って怖い目にあったので、多少水量は多いが、飛び石で対岸へ渡る。
急斜面を登って少し進むとベンチが置かれている。ベンチの支柱が少々朽ちているので注意！折れると斜面を転げ落ちることになるかも。
ベンチを過ぎて階段道を一登りすると中間地点の林道に出る。ここは林道を右に進む。200mほど歩くと林道脇に仮設トイレが置かれている。使えないことは無い。
8/25 9:35
ベンチを過ぎて階段道を一登りすると中間地点の林道に出る。ここは林道を右に進む。200mほど歩くと林道脇に仮設トイレが置かれている。使えないことは無い。
林道が東へ折れて100mほど進むと「古道木曽越峠」の案内板があり、脇にヤカンがぶら下がっている。案内に沿って、ここから左の山道へ入る。
8/25 9:47
林道が東へ折れて100mほど進むと「古道木曽越峠」の案内板があり、脇にヤカンがぶら下がっている。案内に沿って、ここから左の山道へ入る。
山道に入ると、踏み跡の判りにくい急斜面になる。ここはちょっと迷いやすいが、危険な場所ではない。一登りすると、峠を越える「木曽越林道」に出る。
8/25 10:06
山道に入ると、踏み跡の判りにくい急斜面になる。ここはちょっと迷いやすいが、危険な場所ではない。一登りすると、峠を越える「木曽越林道」に出る。
峠からは御嶽山が見えるが、残念ながら中央に高木があって視界を遮っている。
峠に並ぶ、時代を感じる二体の観音？さま。峠を越える旅人の安全を願って、ここまで担ぎ上げたか、あるいは、何日もかけてここで刻まれたのかもしれない。
8/25 10:07
峠に並ぶ、時代を感じる二体の観音？さま。峠を越える旅人の安全を願って、ここまで担ぎ上げたか、あるいは、何日もかけてここで刻まれたのかもしれない。
唐塩山へ向かう登山道は、観音像のすぐ脇から笹が刈り払われて、歩き易くなっている。
峠にはこのような看板も取り付けられていた。色々な趣味の人がおられる。「木曽越峠 自転車で道を走ってみる会」と書かれている。
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8/25 10:09
峠にはこのような看板も取り付けられていた。色々な趣味の人がおられる。「木曽越峠 自転車で道を走ってみる会」と書かれている。
笹薮は刈り払われてから、何年もは経っていないように見える。いずれにしても、整備してくださっている人に感謝・感謝である。
バランスよく枝を張った大木。風雪に耐えて厳しい自然界を生き抜くためにはバランスが肝要のようである。
枯れた風倒木についていた40�僂魃曚┐襯蓮璽鳩舛離汽襯離灰轡�ケ？がん治療に効用があるという説もあるらしい。
尾根道からはすぐ下に、林道が見えるところもある。眼下に見える街並みは、舞台峠あたりの集落のようであるが定かでない。
木曽越林道でここまで登って来て、ここから唐塩山に向かわれる人たちが車を置かれるという土砂置場の辺りが見えてきた。
笹薮の中に「登山口」と「赤い矢線」を書いた立派な看板があったので持ち出して、尾根先端部の登り口に設置しておいた。
尾根の先端部から取り付く登山道は、林道の切土斜面頂部に沿って登って行く。林道を150mほど回り込んだ所にも道があったので、帰りはそちらの道を降った。
8/25 11:15
尾根の先端部から取り付く登山道は、林道の切土斜面頂部に沿って登って行く。林道を150mほど回り込んだ所にも道があったので、帰りはそちらの道を降った。
風に押されて傾いたカラマツは、根っこの半分を持ち上げられて浮いているが、その先を地中に伸ばして水分や養分を吸い上げ、頑張って生きている。
8/25 11:43
風に押されて傾いたカラマツは、根っこの半分を持ち上げられて浮いているが、その先を地中に伸ばして水分や養分を吸い上げ、頑張って生きている。
白いコンクリート杭は標高1,444.2mの国土地理院の4等三角点である。赤く塗ったのは御料局の三角点である。
こちらが御料局の三角点である。御料局は明治初期の宮内省の組織で、皇室財産とされた山林等の領地境界や面積を正確に測量するために設けられたようである。
8/25 11:50
こちらが御料局の三角点である。御料局は明治初期の宮内省の組織で、皇室財産とされた山林等の領地境界や面積を正確に測量するために設けられたようである。
木曽越峠からの笹薮の刈込はずっと続いている。藪漕ぎをしなくて大いに助かる。刈っていただいた方に、お礼を申します。
やっと姿を現した唐塩山のようであるが、手前のピークかも知れない。
やっとこさ林道横断部に着いた。ここまでくれば山頂はもうすぐと思ったが、大きく南へ回り込んで登って行くので、ここからが結構長く感じた。
8/25 12:58
やっとこさ林道横断部に着いた。ここまでくれば山頂はもうすぐと思ったが、大きく南へ回り込んで登って行くので、ここからが結構長く感じた。
唐塩山の南東面は高い岸壁になっているので、登山道は大きく南へ回り込んでいる。
大きな石のガレ場に掛けられた丸木橋を渡って行く。朝露で湿っているようなので滑るのが怖くて足早には歩けない。
急な階段を登ると「水源林造成事業」と書いた大きな看板のある開けたところに出た。
唐塩山三角点の標石は笹の中に隠れているが、1,608.6mと書かれた木札が脇の木に掛けられている。この地点は、少し奥に見える岩山より4,5m低い感じである。
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8/25 13:28
唐塩山三角点の標石は笹の中に隠れているが、1,608.6mと書かれた木札が脇の木に掛けられている。この地点は、少し奥に見える岩山より4,5m低い感じである。
最高点は三角点からさらに2,30m先の岩山のこの地点である。南西の方向に舞台峠あたりの集落が見える。白草山や寺田小屋山へ入る集落かも知れない。
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8/25 13:32
最高点は三角点からさらに2,30m先の岩山のこの地点である。南西の方向に舞台峠あたりの集落が見える。白草山や寺田小屋山へ入る集落かも知れない。
山頂の岩山で昼飯を食べ始めたが、数百匹と思われるほどの小さな虫が押し寄せてきて落ち着かないので、早々に退散した。
帰りに撮った岩場の丸木橋。良く整備されてはいるが、滑りそうで慎重に歩くので時間がかかる。
帰りの尾根道で撮った西の山並み。西の方には、あまり高い山は見えない。
行きには気付かなかった鳥屋跡。昔は、シーズンになると小屋に寝泊まりして、尾根を越えて低く飛ぶ鳥たちを、張り網や投げ網で獲っていたようだ。
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8/25 15:22
行きには気付かなかった鳥屋跡。昔は、シーズンになると小屋に寝泊まりして、尾根を越えて低く飛ぶ鳥たちを、張り網や投げ網で獲っていたようだ。
途中から林道へ降りる坂道。土砂置き場の広場から150mほど手前に降りる。
帰り道は疲れ果てて、左の高い尾根へ上りかえす気力は無く、時間も遅いので平坦な林道を歩いた。
正面は高時山。山頂は尾根を歩いて右のピークへ登り、左の長い坂道を登る。唐塩山に続いて高時山へ登られる強者もおられるが、とても真似はできない。
8/25 15:52
正面は高時山。山頂は尾根を歩いて右のピークへ登り、左の長い坂道を登る。唐塩山に続いて高時山へ登られる強者もおられるが、とても真似はできない。
下の林道から上の林道へ上るこの坂道で、不注意に踏み跡をたどって道を間違えた。ここはこの倒木に沿って右上へ上ると、折り返し右へ登る明瞭な踏み跡がある。
8/25 16:10
下の林道から上の林道へ上るこの坂道で、不注意に踏み跡をたどって道を間違えた。ここはこの倒木に沿って右上へ上ると、折り返し右へ登る明瞭な踏み跡がある。
ベンチまで戻って一休み。ここからは荒れた急な坂道になるので、疲れた足で転倒しないよう、慎重に降りなければならない。
難関の急坂道の下にある、十番観音さんのある渡渉位置まで降りてきた。ここで気を抜かないよう気を付けて飛び石で谷を越える。
ダムの下の林道に降り、山腹から湧き出す冷たい水で汗を流す。ここまでくればもう一安心、車まで100m程である。今日も静かな、貸し切りの唐塩山であった。
8/25 17:08
ダムの下の林道に降り、山腹から湧き出す冷たい水で汗を流す。ここまでくればもう一安心、車まで100m程である。今日も静かな、貸し切りの唐塩山であった。
撮影機器：
感想
唐塩山は山頂付近まで林道があるし、笹薮は刈り払われて道もはっきりしていそうなので、比較的楽に登れる山だと思っていた。
ところが、刈り込んだ枯れ笹が2,30センチの高さで残っているので、これに靴が乗ると思た所に着地できずに体のバランスが崩れる。また、ストックの笠がこれにかかってわずかに脇に逸れると、やはりバランスが崩れてけっこう疲れた。ただ、藪のままでは倍以上の時間がかかるので、笹薮を刈り取っていただいた方々には大いに感謝いたします！
山頂手前の1kmほどは岩山が出て来るし、山頂直下では岩と丸木橋で、歩行速度もさらに落ち、山頂到着までに随分と時間がかかってしまった。
しかし、思ったより変化に富んだ面白い山であったし、今日も誰ひとり会うこともなく、静かな山歩きの時間が持てて良い一日であった。
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