朝靄の湖に水晶の舟を浮かべて 亀山湖,三石山,元清澄山


- GPS
- --:--
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 730m
- 下り
- 810m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:JR外房線 安房鴨川駅 |
写真
感想
18きっぷを有効に使えそうな場所として久留里線の上総亀山駅をピックアップ。
大福山と養老渓谷を越えて勝浦に抜けようと思ったが、意外と距離がある。
三石山と元清澄山を越えて、鴨川へ抜けるのが適当に思えた。
8時半過ぎに上総亀山駅に到着、家を出てから実に2時間が過ぎていた。
久留里線は巡航速度が遅く、木更津から上総亀山までの30kmで1時間以上かかる。
出がけには晴れていたが、久留里線の車窓から見る景色は朝靄に包まれていた。
だんだんと晴れてきていたが、亀山湖の湖畔にはまだ朝靄がかかっていた。
海だとスカッと晴れている方が良いが、湖では霧や靄がかかっている位が良い。
湖沼の場合、霧や靄の奥にミステリアスな別世界を感じるからだろう。
シーナ&ロケッツの曲中に「朝靄の湖に水晶の舟を浮かべて」という詞があるが、
おそらくケルト神話の『コンラの異界行』に出てくる水晶の舟をイメージしている。
この場合水晶の舟は冥界への乗り物で、靄は現世と冥界をつなぐものを意味する。
北欧神話でも霧の国は「ニブルヘイム」と呼ばれ、冥界のことを表している。
『コンラの異界行』では、冥界はマグ・メル(喜びの島)と呼ばれる死者の国であり、
病気も死も存在せず、永遠の若さを保つことができる楽園的な場所であるらしい。
さしづめ浦島太郎の竜宮城だが、古今東西、人が考えることは似通っているものだ。
そんな妄想にふけったところで、亀山湖を後にする。
進んで行くと左手にトンネルがあり、コースから外れるが地図上で繋がっている。
最後の方は破線になっているが、舗装路歩きよりましだろうとトンネルを潜る。
話は戻るが、トンネルも冥界をつなぐアイテムとしてよく使われることが多い。
代表的なところでは『不思議の国のアリス」や『千と千尋の神隠し』など…
果たしてトンネルの先の冥界は、倒木や土砂崩れが続き通行が困難になってきた。
無理すると本当に冥界の住人になりかねないので、トンネルを潜り現世に戻った。
舗装された道をゆっくりと標高を上げていくと駐車場やトイレが現れ始めた。
右手に小山があり、入り口に鳥居があったので三石山登山口に違いないと確信する。
登山口に見えた場所は倒木の崩落により塞がれていたが、頑張って山頂まで登る。
山頂に着いてGPSで現在地を確認すると、三石山の少し手前の無名峰だった。
滑落しないよう気を付けて下山、本当の三石山は三石山観音寺の境内にあった。
寺の本堂には三つの奇岩がよりそっていて、三石山観音と呼ばれている。
この奇岩の上には登れないので、お参りだけして三石山を後にする。
次は元清澄山、山門を出て普通に歩いていたら道間違いに気づいて戻った。
改めて登山口を探すと、トイレの横に急勾配の小道が続いていた。
時折倒木や崩落している場所はあったが、元清澄山までは普通に歩くことができた。
周りは山に囲まれていて、それぞれせいぜい300m程度の低山だが山深さを感じる。
山頂にはソロの登山者が先に着いていて、聞くと別のルートから登ってきたそうな。
昼食休憩をとって下山を始める、関東ふれあいの道を使い金山ダム方面へ下りる。
それなりに倒木や崩落箇所があったが、危険個所はおおよそ簡易整備されていた。
金山ダムの辺りでは子ザルの姿を沢山見かけた、なぜか親ザルの姿は見えず。
それともそれぞれの個体が小さいので、子ザルに見えただけなのかもしれない。
バス停に到着、30分ほど待てばバスはあるのだが海まで歩きとおすことにした。
田畑が広がる風景にだんだんと民家やお店が並び始め鴨川の街へ入っていく。
バス停から1時間半ほどで安房鴨川駅に到着、電車の時間を確認して海に出た。
既に日は沈み、一日の終わりの波を楽しんでいるサーファーたちが浮かんでいた。
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