霊仙 (北西尾根からホワイトアウトの山頂へ)


- GPS
- 05:53
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 931m
- 下り
- 934m
コースタイム
天候 | 曇り(山頂付近は、ガスと強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
榑ヶ畑林道の状況:湿雪数センチあり。気温高めで凍結なし。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
《北西尾根》 北西尾根入口〜標高450m:10〜20cmの湿雪 標高450m〜650m:約30cmの新雪 標高650m〜:50cm以上の新雪 標高700m付近でワカン装着。ツボ足と同じくらい沈む。 風は、初め北風で左から吹き、後、西風に変わり右から吹く。 《山上台地》 強い西風と、5〜10mの視界。 《山頂付近》 一段と強い西風と、ほぼ視界0のガスと、全面真っ白な雪で、ホワイトアウト状態。 《下山時の汗拭き峠のコース》 お猿岩から下には、はっきりしたトレースあり。 風も弱く、視界も10m以上あり。 特に、見晴台から下は、夏道に沿って踏み固められた立派な雪のトレールがあった。 |
写真
感想
前日は、夕方から雨になった。
これなら、降った雪も多少締まるかと思い、霊仙の北西尾根を目指すことにした。
天気予報も、9時頃から晴れてくるとのことだった。
醒ヶ井駅前の交差点を左折し、養鱒場に向かう。
途中、いぼとり水でトイレ休憩する。
雪は、麓にはほとんど積もっていない。
猟師らしい人がいたので、少し話をした。
霊仙は鳥獣保護区だから、安心していいという。
麓で狩りをするそうだ。
林道には、少し雪があった。
しかし、気温が氷点以上で、凍結している様子はなかった。
榑ヶ畑方面には、既に数台の車の轍があった。
今回は、北西尾根に入るので、途中の林道分岐に駐車する。
北西尾根コースの入口は、雪は少なく、所々土が露出していた。
少し登ると、どんどん雪が増えてきた。
しかも、新雪でフカフカの雪だ。
昨夜は、雨ではなく雪だったのだろうか。
全然締まっておらず、ツボ足でほとんど抵抗がなく歩ける位だった。
途中、下から爆発音とも思えるほどの音が聞こえた。
しばらくすると、数発の銃声が何度か聞こえた。
保護区という安心感からか、派手にやるもんだなあと感心した。
と同時に、割と近くから聞こえてきたので、正直ビックリもした。
傾斜がきつくなってくると、膝上まで沈むようになった。
これはたまらんと、ワカンを着けた。
これで少しは快適に歩けるかと思いきや、沈む量はツボ足とほとんど変わらない。
それでも、ワカンの方が幾分安定するので、そのまま行くことにした。
この尾根は、登りより下りの方が面白い。
下を見下ろし、雪を崩しながら下るのは爽快だ。
伊吹山の九合目から真っ直ぐ下る時の感覚に似ている。
ここは、そんな風に、下るときの事を考えながら登った。
結局、帰りは汗拭き峠の方に下り、ここは通らなかったのだが。
ただ、この尾根を下る場合は、枝尾根に入りやすいので、十分注意が必要だ。
標高900m付近までくると、傾斜が緩やかになり、木も少なく低くなる。
いわゆる山上台地の一角だ。
旧郡界尾根に出ると、まずは、お猿岩から東に延びる安全な浅い谷に下りることにした。
谷には、微かにトレースがあった。
いつもは風のない谷だが、西風のせいで、風の通り道になっていた。
視界が悪く、足下もはっきり見えない中、しばらく谷沿いに進む。
トレースをはずすと、膝まで沈んだ。
風を避けるため小屋に行こうと思ったが、経塚山を越して小屋に行くのは、かえって危険だと判断した。
ここから直接山頂に登り、雪庇下で風を避けながら昼食をとることにした。
横殴りの強風の中、霊仙の北斜面を上へ上へと登った。
次第に積雪が少なくなり、石が見える斜面になると、目の前にぼんやりと何かが見えた。
山頂だ。
写真を撮ったら、すぐ雪庇の下に逃げ込もう。
山頂から東に回り、頃合いを見て、雪の斜面を下りた。
すると、そこには見覚えのある木があった。
そこから雪庇下と思われる雪の斜面に行き、そこで昼食とした。
視界が悪く、雪庇下かどうかは分からなかった。
でも、強い風は、なんとか避けられそうだった。
雪の斜面を均し、座って昼食の準備をしていると、経塚山への斜面の方から数人の声がした。
誰もいないと思っていたので、少しほっとした。
食事を済ませた後は、北斜面を谷まで一気に下った。
視界は相変わらずだったが、風は弱まった。
谷を西に進み、いつものお猿岩に着く。
お猿岩は、頭が少しだけ出ていた。
ここは、不思議と風があまりない。
ひと呼吸し、気持ちを落ち着かせた後、見晴台まで斜面を真っ直ぐ下った。
見晴台からは、立派なトレースがあった。
ここでワカンを外し、快適な雪のトレールを、飛び跳ねながら、足早に下った。
途中、単独男性を追い抜き、誰もいない登山口に着いた。
登山口には、単独男性のと思われる車が、一台だけが駐まっていた。
雪に残された轍を見ると、今日は5台入ったようだ。
人数は10人くらいだっただろうか。
ここから駐車地の林道分岐までは、今日の事をいろいろ振り返りながら歩いた。
北西尾根は、やっぱり、雪の締まった晴れた日が一番だと思った。
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