南アルプス縦走 甲斐駒ヶ岳〜早川尾根〜地蔵岳

コースタイム
9:45竹宇駒ヶ岳神社-11:43横手・白須分岐-14:15刃渡り-16:30五合目小屋跡-17:10七丈小屋(幕営)
8/9
8:30七丈小屋-9:42八合目御来迎場-11:15甲斐駒ヶ岳
11:50甲斐駒ケ岳-13:00摩利支天-14:20駒津峰-15:45仙水峠-16:20仙水小屋(幕営)
8/10
6:40仙水小屋–7:15仙水峠–9:10栗沢山
9:30栗沢山-10:30アサヨ峰
11:10アサヨ峰-14:00早川尾根小屋(幕営)
8/11
6:15早川尾根小屋-6:45広河原峠-8:00白鳳峠-9:20高峰
9:50高峰-10:40赤抜沢の頭-10:50地蔵岳(賽の河原、オベリスク)
11:10地蔵岳(賽の河原、オベリスク)-11:50鳳凰小屋(幕営)
8/12
6:20鳳凰小屋-7:45燕頭山-10:25御座石温泉
| 天候 | 8/8快晴 8/9快晴 8/10快晴 8/11快晴→雷雨→晴れ 8/12快晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:御座石温泉→バス→韮崎駅→中央本線→甲府→中央線(スーパーあずさ) 韮崎駅→竹宇駒ヶ岳神社のタクシー運賃は6000円程度 御座石温泉→韮崎駅のバスは9:05、12:30、15:15、17:15。ただし時季によって変わるようなので要確認です。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
・竹宇駒ヶ岳神社へのアクセスはタクシーのみ。御座石温泉→韮崎駅のバスは今の時季は9:05、12:30、15:15、17:15。 ・登山ポストは、このコースでは、竹宇駒ヶ岳神社登山口はすぐ隣の駐車場に、御座石温泉は温泉入り口すぐ脇にありました。 ・鳳凰小屋からの下山コースを、御座石温泉に下りるか、青木鉱泉に下りるか迷いましたので、素直にまずは小屋のご主人、そしてテント場であった方々、登山ツアーのガイドの方…片っ端から、迷っている旨を伝え情報を集めました。おのおのの好みや天候条件などあるでしょうが、この日の僕的には… 御座石:◎朝早く天気がよければ山の展望が良い。コースタイムが短い。急坂が少ない。 △展望が良いのは前半だけ。以降単調。 青木 :◎沢沿いの道。滝が多くて楽しい。 △急坂が多い。コースタイムが90分長い。 +バスの時間を勘案して、御座石にしました。 ・早川小屋では、手続きをしたとき「お疲れさまでした」と冷たい麦茶が頂けました。 ・御座石温泉は温泉の方が大変親切でした。ロビー前の広場で、濡れものを乾かさせて頂いたり、冷えたスモモをごちそうになったり、バスの時間まで気持ちのよい座敷に休ませて頂けたり、出発する時は姿が見えなくなるまで頭を下げて「またきてくださいね、今度は秋がいいですよ」なんて言ってくださったり… |
写真
感想
約1年ぶりのヤマレコ更新です。
夏の休暇、今年はどの山に行こうかと、何ヶ月か前から考え、南アルプスに目標を定めました。
去年の夏は2泊を2回やったので、今年は4泊を1回です。
今回のメインは、①甲斐駒ケ岳②早川尾根③地蔵岳
それでは、毎日テントの中で寝ッ転がりながら付けていたメモを見ながら雑感を綴っていきます。
8/8 快晴
とにかく黒戸尾根を登りに登った7時間半!
七丈小屋は水場やトイレとテン場が遠い。普通の登山道を歩いて10分くらいだろうか。
夜なんか大変です。
あと、テン場はもろそうな崖の直下なので少し怖く、崖から若干それた場所に幕営しました。
8/9 快晴
8/8の疲れからか朝ダラダラしてしまい、出発が8時半という縦走にあるまじき時間に。
でも、この自由さも責任も一人旅の醍醐味、旅を楽しもう。
2日かけてたどり着いた甲斐駒ケ岳山頂!
このたび最初のピーク。気分もよく、気の向くまま、最低限少しは時計も気にしながら、自由に時間を過ごしました。
「あれが○○山、あれが××岳…」と話している人に声をかけて自分も一緒に教わったり、
カメラ構える人を見かけては「シャッター押しましょうか?」と声をかけ、旅の出会いを満喫。
コースタイムとにらめっこして、スピードや体力の限界に挑んでいくようなストイックな山ではなく、気ままな一人旅の舞台としての山が、自分は好きなんです。
甲斐駒ケ岳は、360度の大パノラマはもちろんのこと、その景色を彩る信仰の山としての風景(石碑、祠、そして鉄剣!)、そして花崗岩の山肌が、今まで体感したことのない独特の雰囲気を持っていて、大変気に入りました。
摩利支天は、その雰囲気の象徴のような場所でした。時間はかかったけれど、寄り道して良かった!と思いました。
8/10 快晴
仙水小屋から仙水峠への道は、東向き。朝歩くと眩しくて前が見ずらい。
仙水峠から、朝日に煙る摩利支天と甲斐駒山頂が最高の眺めでした。
登り始めは登山道が荒れていて歩きにくかった栗沢山山頂からは、
南アルプス北部の主要メンバーが一望できました。
北岳、鳳凰三山、仙丈ヶ岳、もちろん甲斐駒。昨日出会った人たちのおかげで、それらの山は見ればわかるようになったのです。山の名前がわかると、やはり楽しいなと思いました。
栗沢山からアサヨ峰への尾根歩きは岩がゴロゴロ&アップダウンが多かったです。でも、終止絶景がなぐさめてくれました。
アサヨ峰から早川尾根小屋へは、やぶこぎならぬハイマツこぎの道が続く。日に焼けた腕にチクチク痛い。急な下りも多く、所々ルートも不明瞭でした。
早川尾根小屋では手続きのあと、
「お疲れさまでした。どうぞ。」と冷たい麦茶をごちそうになりました。
こんなにおいしい麦茶もなかった。
ただし情報として、このトイレには紙がありません。
8/11 快晴のち夕立
高峰への登りが急登。頂上直下では文字通り四肢を使ってよじ登ることになります。
高峰頂上では、大学のワンゲル部の方々や、トレランの御一行と一緒でした。
予定外でしたが、少しゆっくり休みました。ここでも南ア北部フルメンバー拝めました。
ここから地蔵岳への道から、また徐々に雰囲気が変わっていました。
だんだんに山肌が白砂に。これも花崗岩だそうです。
あたりの山肌がすっかり白くなると、さっきまでの場所から異国に迷い込んだような気になります。
甲斐駒然り鳳凰三山も、高山性たっぷりのムードにプラスαの個性があり、それは例えば、去年行った八ヶ岳とは大きくちがいます。
そして、地蔵岳オベリスク!
言葉もない。良い意味で期待していなかった感動がありました。
オベリスクの基部は、まるで砂浜のよう。そこに、小さなお地蔵様がたくさん並んでいます。
この場所は「賽の河原」というそうですが、言い得て妙だと思います。
標高3000m近い高山とは思えない世界感でした。
鳳凰小屋のご主人は格好良すぎる山のおじいさんです。
話すと親切なところも素敵でした。
テント場は、もうこれ以上設営できない、と言うところまでテントが立ち並びました。
そんな状況もあり、ここでもまた旅ならではの素敵な出会いがいくつかありました。
テントだらけになった時は少しげんなりしましたが、そのおかげで生まれた出会いもあったから、
捨てたもんじゃない。これだから旅は楽しい!
8/12 快晴
御座石温泉コースでの下山。
途中、後方に見える南アルプスの山々に名残惜しいキモチを抱きながらも歩を進める。
治山工事の現場を初めて見た。アルプスの景色とはまたちがった圧倒的な規模景色に感じました。
御座石温泉では、温泉の従業員さんの優しさに癒されました。
5日間。
自分なりに山の旅を満喫できたと思います。
旅ならではの一期一会もたくさんありました。
さあ次は、いつ?どこへ?行ける?
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