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Yamareco

記録ID: 332637
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

南アルプス縦走 甲斐駒ヶ岳〜早川尾根〜地蔵岳

2013年08月08日(木) 〜 2013年08月12日(月)
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コースタイム

8/8
9:45竹宇駒ヶ岳神社-11:43横手・白須分岐-14:15刃渡り-16:30五合目小屋跡-17:10七丈小屋(幕営)
8/9
8:30七丈小屋-9:42八合目御来迎場-11:15甲斐駒ヶ岳
11:50甲斐駒ケ岳-13:00摩利支天-14:20駒津峰-15:45仙水峠-16:20仙水小屋(幕営)
8/10
6:40仙水小屋–7:15仙水峠–9:10栗沢山
9:30栗沢山-10:30アサヨ峰
11:10アサヨ峰-14:00早川尾根小屋(幕営)
8/11
6:15早川尾根小屋-6:45広河原峠-8:00白鳳峠-9:20高峰
9:50高峰-10:40赤抜沢の頭-10:50地蔵岳(賽の河原、オベリスク)
11:10地蔵岳(賽の河原、オベリスク)-11:50鳳凰小屋(幕営)
8/12
6:20鳳凰小屋-7:45燕頭山-10:25御座石温泉
天候 8/8快晴 8/9快晴 8/10快晴 8/11快晴→雷雨→晴れ 8/12快晴
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
行き:中央線(スーパーあずさ)→韮崎駅→タクシー→竹宇駒ヶ岳神社
帰り:御座石温泉→バス→韮崎駅→中央本線→甲府→中央線(スーパーあずさ)
韮崎駅→竹宇駒ヶ岳神社のタクシー運賃は6000円程度
御座石温泉→韮崎駅のバスは9:05、12:30、15:15、17:15。ただし時季によって変わるようなので要確認です。
コース状況/
危険箇所等
・竹宇駒ヶ岳神社へのアクセスはタクシーのみ。御座石温泉→韮崎駅のバスは今の時季は9:05、12:30、15:15、17:15。
・登山ポストは、このコースでは、竹宇駒ヶ岳神社登山口はすぐ隣の駐車場に、御座石温泉は温泉入り口すぐ脇にありました。
・鳳凰小屋からの下山コースを、御座石温泉に下りるか、青木鉱泉に下りるか迷いましたので、素直にまずは小屋のご主人、そしてテント場であった方々、登山ツアーのガイドの方…片っ端から、迷っている旨を伝え情報を集めました。おのおのの好みや天候条件などあるでしょうが、この日の僕的には…
御座石:◎朝早く天気がよければ山の展望が良い。コースタイムが短い。急坂が少ない。
    △展望が良いのは前半だけ。以降単調。
青木 :◎沢沿いの道。滝が多くて楽しい。
    △急坂が多い。コースタイムが90分長い。
+バスの時間を勘案して、御座石にしました。
・早川小屋では、手続きをしたとき「お疲れさまでした」と冷たい麦茶が頂けました。
・御座石温泉は温泉の方が大変親切でした。ロビー前の広場で、濡れものを乾かさせて頂いたり、冷えたスモモをごちそうになったり、バスの時間まで気持ちのよい座敷に休ませて頂けたり、出発する時は姿が見えなくなるまで頭を下げて「またきてくださいね、今度は秋がいいですよ」なんて言ってくださったり…
韮崎駅。改札から出るとすぐ、バスとタクシー乗り場がある。
韮崎駅。改札から出るとすぐ、バスとタクシー乗り場がある。
写真中央やや左にこちらに顔と尻を向けているサルがいます。
写真中央やや左にこちらに顔と尻を向けているサルがいます。
ガイドブックなどで名高い、刃渡り登場。楽しいけど、命を大切に通過しました。左右の展望は圧巻。
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ガイドブックなどで名高い、刃渡り登場。楽しいけど、命を大切に通過しました。左右の展望は圧巻。
刀利天狗。この山は、宗教的な色合いを強く感じる。
刀利天狗。この山は、宗教的な色合いを強く感じる。
刀利天狗。この山は、宗教的な色合いを強く感じる。②
刀利天狗。この山は、宗教的な色合いを強く感じる。②
五合目小屋跡には、こんなふうに無造作に鉄剣が立てかけてあったり・・・
五合目小屋跡には、こんなふうに無造作に鉄剣が立てかけてあったり・・・
祠があったり、お地蔵様がいらっしゃったり。右手奥に、黒戸尾根最後の急登の始まりを告げる、恐怖のハシゴ。
祠があったり、お地蔵様がいらっしゃったり。右手奥に、黒戸尾根最後の急登の始まりを告げる、恐怖のハシゴ。
黒戸尾根最急登は、ハシゴや鎖だらけ。
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黒戸尾根最急登は、ハシゴや鎖だらけ。
ほとんど垂直!
少しだけ山が嫌いになりかけました。
少しだけ山が嫌いになりかけました。
七丈小屋のテント場。砂地で快適だけど、右手の崖が少し怖かった。落石なんかしないだろうな・・・。と思いながら、1日目終了!
1日目でヘロヘロになった。
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七丈小屋のテント場。砂地で快適だけど、右手の崖が少し怖かった。落石なんかしないだろうな・・・。と思いながら、1日目終了!
1日目でヘロヘロになった。
翌朝甲斐駒頂上を目指します。写真は八合目御来迎場。2本の石柱は倒壊した石の鳥居だそう。
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翌朝甲斐駒頂上を目指します。写真は八合目御来迎場。2本の石柱は倒壊した石の鳥居だそう。
黒戸尾根はまだ終わっていないことを思い出させられました。
黒戸尾根はまだ終わっていないことを思い出させられました。
この世界感!鉄剣と日本アルプス!
この雰囲気は初めてだな。味わったことのない世界だ。
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この世界感!鉄剣と日本アルプス!
この雰囲気は初めてだな。味わったことのない世界だ。
甲斐駒頂上より!八ヶ岳までこんなにはっきり!甲府の町も。
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甲斐駒頂上より!八ヶ岳までこんなにはっきり!甲府の町も。
山の向こうも山、そのむこうも、そのむこうもずっと山。
深けえや!
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山の向こうも山、そのむこうも、そのむこうもずっと山。
深けえや!
山頂で出会った方と自分たちの旅について、紹介し合います。
「地蔵岳に行く」と告げると、「あれがオベリスク」と教えてくれました。(中央奥の山です)
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山頂で出会った方と自分たちの旅について、紹介し合います。
「地蔵岳に行く」と告げると、「あれがオベリスク」と教えてくれました。(中央奥の山です)
女王・仙丈ヶ岳の遠景を覚えたのも、ここで出会った人との会話のためです。
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女王・仙丈ヶ岳の遠景を覚えたのも、ここで出会った人との会話のためです。
頂上直下より見下ろす摩利支天。
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頂上直下より見下ろす摩利支天。
摩利支天への分岐。
持参の地図では片道10分との説明だったが、片道20分はかかった。
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摩利支天への分岐。
持参の地図では片道10分との説明だったが、片道20分はかかった。
摩利支天までの道の途中で。垂直に切り立つ石の壁に見とれる。
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摩利支天までの道の途中で。垂直に切り立つ石の壁に見とれる。
大きな岩によじ上り、その裏をのぞくと・・・
また
こんな不思議な場所が隠れていました。
いい!甲斐駒に徐々に心奪われていく。
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大きな岩によじ上り、その裏をのぞくと・・・
また
こんな不思議な場所が隠れていました。
いい!甲斐駒に徐々に心奪われていく。
甲斐駒下山中、さっきまでいた山頂を見上げる。
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甲斐駒下山中、さっきまでいた山頂を見上げる。
左が甲斐駒山頂、右が摩利支天。
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左が甲斐駒山頂、右が摩利支天。
尾根歩きは、自分の進む道がこうやって、遠くまできれいに見えるところが素敵。
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尾根歩きは、自分の進む道がこうやって、遠くまできれいに見えるところが素敵。
仙水小屋テン場。
仙水小屋テン場。
仙水峠より。朝日に煙る摩利支天、甲斐駒。
雄大な風景に太陽が絶妙なエフェクトをかける。
今回の山行、快晴続きで最高についていた。
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仙水峠より。朝日に煙る摩利支天、甲斐駒。
雄大な風景に太陽が絶妙なエフェクトをかける。
今回の山行、快晴続きで最高についていた。
栗沢山から、甲斐駒。そして空の色!
遠景で山の名前を認識できなかった自分だが、今回の旅で、山の名前を意識して景色を見ることができるようになった。この個性的かつ圧倒的な甲斐駒の姿が、そうさせた。
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栗沢山から、甲斐駒。そして空の色!
遠景で山の名前を認識できなかった自分だが、今回の旅で、山の名前を意識して景色を見ることができるようになった。この個性的かつ圧倒的な甲斐駒の姿が、そうさせた。
栗沢山から早川尾根スタート!
栗沢山から早川尾根スタート!
アサヨ峰からの展望
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アサヨ峰からの展望
左手の山頂がアサヨ峰。下り始めたところ。ヤブこぎならぬ、ハイマツこぎの尾根道。チクチクする。
左手の山頂がアサヨ峰。下り始めたところ。ヤブこぎならぬ、ハイマツこぎの尾根道。チクチクする。
左手に町がうっすらと。その向こうに昨日は見えた八ヶ岳、今日は見えない。あとで聞いた話によれば、下は40℃の猛暑だったそう。
左手に町がうっすらと。その向こうに昨日は見えた八ヶ岳、今日は見えない。あとで聞いた話によれば、下は40℃の猛暑だったそう。
早川尾根小屋。「お疲れさまでした。」→冷たい麦茶に感動しました。
早川尾根小屋。「お疲れさまでした。」→冷たい麦茶に感動しました。
朝の樹林帯は、これがあるから好きだ。木漏れ日。
朝の樹林帯は、これがあるから好きだ。木漏れ日。
北岳もいいが、空のグラデーションがすごい!
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北岳もいいが、空のグラデーションがすごい!
高峰から、北岳。正面に雪渓が見えます。北岳にいたら、この景色は見えなかった。
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高峰から、北岳。正面に雪渓が見えます。北岳にいたら、この景色は見えなかった。
高峰から東へ尾根道を歩いていると…徐々に山肌の雰囲気が変わってくる。いつも山でなじみのある茶色や黒や緑の色彩が薄れ…白くざらざらした砂地になってくる。
高峰から東へ尾根道を歩いていると…徐々に山肌の雰囲気が変わってくる。いつも山でなじみのある茶色や黒や緑の色彩が薄れ…白くざらざらした砂地になってくる。
白い花崗岩の砂地の中に、小さなうす桃色の花がぽつりぽつりと支え合うように集まって生きています。
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白い花崗岩の砂地の中に、小さなうす桃色の花がぽつりぽつりと支え合うように集まって生きています。
いよいよ山が変わったことを感じる。さっきとは別の国に来たみたいだ。
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いよいよ山が変わったことを感じる。さっきとは別の国に来たみたいだ。
二日前、あんなに遠かったオベリスク、ずいぶん近くなりました。
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二日前、あんなに遠かったオベリスク、ずいぶん近くなりました。
近くなるほどに、その存在感に興奮します。
「なんなんだ、これ!」
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近くなるほどに、その存在感に興奮します。
「なんなんだ、これ!」
オベリスク基部に到着!あたりは砂丘のよう。とても3000m近い山の山頂部とは思えません。
甲斐駒とも、またひと味ちがう世界がありました。
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オベリスク基部に到着!あたりは砂丘のよう。とても3000m近い山の山頂部とは思えません。
甲斐駒とも、またひと味ちがう世界がありました。
そこは「賽の河原」とも呼ばれる独特の雰囲気をもつ場所でした。
小さなお地蔵様がたくさん並んでいます。
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そこは「賽の河原」とも呼ばれる独特の雰囲気をもつ場所でした。
小さなお地蔵様がたくさん並んでいます。
今回の旅は空の色がすべてを引き立てていた。
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今回の旅は空の色がすべてを引き立てていた。
賽の河原からの下りは一歩踏み出すごとに、足がズブズブ沈むような柔らかい砂地。クッションになって下りの膝には優しいけれど、登りの人は大変そうでした。
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賽の河原からの下りは一歩踏み出すごとに、足がズブズブ沈むような柔らかい砂地。クッションになって下りの膝には優しいけれど、登りの人は大変そうでした。
赤布の結び目に、ねらったかのように生えたキノコ。
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赤布の結び目に、ねらったかのように生えたキノコ。
鳳凰小屋に到着。バスの時間を見て、明日の行程を考える。
鳳凰小屋に到着。バスの時間を見て、明日の行程を考える。
鳳凰小屋のテント場は広い。12時過ぎの様子。
鳳凰小屋のテント場は広い。12時過ぎの様子。
でも、18時になるとまるで村のよう!
お盆の初日で、これから入山する人も多かったのかな?

夕焼けがほんのひととき、僕たちを不思議な色に変えます
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でも、18時になるとまるで村のよう!
お盆の初日で、これから入山する人も多かったのかな?

夕焼けがほんのひととき、僕たちを不思議な色に変えます
鳳凰小屋から燕頭山への道。八ヶ岳。
うっすらと浮かぶシルエットもいいものだ。
鳳凰小屋から燕頭山への道。八ヶ岳。
うっすらと浮かぶシルエットもいいものだ。
朝の木漏れ日。
燕頭山には、展望はない。
燕頭山には、展望はない。
展望がない変わりに、見たことのないものを見た。
これが、そこら中の枝に絡み付いていた。
これはなに?
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展望がない変わりに、見たことのないものを見た。
これが、そこら中の枝に絡み付いていた。
これはなに?
「旭岳山頂」碑の両サイドに、祠と「猿田彦大神」碑。
山の中で猿田彦ときくと、火の鳥を思い出した。
「旭岳山頂」碑の両サイドに、祠と「猿田彦大神」碑。
山の中で猿田彦ときくと、火の鳥を思い出した。
治山工事のお知らせ。
治山工事のお知らせ。
直後に、その現場を見ました。
これもすごい!
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直後に、その現場を見ました。
これもすごい!
いよいよ御座石温泉。ゴールに設定した登山口。旅の終わり。
ありがとう、さようなら南アルプス!
いよいよ御座石温泉。ゴールに設定した登山口。旅の終わり。
ありがとう、さようなら南アルプス!
御座石温泉の方は、昨晩の雨で濡れた山道具を前庭で乾かすように声をかけてくれました。
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御座石温泉の方は、昨晩の雨で濡れた山道具を前庭で乾かすように声をかけてくれました。
冷やしたスモモをごちそうになりました。
暑い中、乾いた体には最高のおもてなしでした。
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冷やしたスモモをごちそうになりました。
暑い中、乾いた体には最高のおもてなしでした。
うえが御座石温泉の建物。左下にバス停。
うえが御座石温泉の建物。左下にバス停。
バスのチケットは温泉受付で購入できます。
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バスのチケットは温泉受付で購入できます。
韮崎駅ホームより、自分の乗ってきたバスが見えた。
韮崎駅ホームより、自分の乗ってきたバスが見えた。

感想

約1年ぶりのヤマレコ更新です。
夏の休暇、今年はどの山に行こうかと、何ヶ月か前から考え、南アルプスに目標を定めました。
去年の夏は2泊を2回やったので、今年は4泊を1回です。
今回のメインは、①甲斐駒ケ岳②早川尾根③地蔵岳
それでは、毎日テントの中で寝ッ転がりながら付けていたメモを見ながら雑感を綴っていきます。

8/8 快晴
とにかく黒戸尾根を登りに登った7時間半!
七丈小屋は水場やトイレとテン場が遠い。普通の登山道を歩いて10分くらいだろうか。
夜なんか大変です。
あと、テン場はもろそうな崖の直下なので少し怖く、崖から若干それた場所に幕営しました。

8/9 快晴
8/8の疲れからか朝ダラダラしてしまい、出発が8時半という縦走にあるまじき時間に。
でも、この自由さも責任も一人旅の醍醐味、旅を楽しもう。
2日かけてたどり着いた甲斐駒ケ岳山頂!
このたび最初のピーク。気分もよく、気の向くまま、最低限少しは時計も気にしながら、自由に時間を過ごしました。
「あれが○○山、あれが××岳…」と話している人に声をかけて自分も一緒に教わったり、
カメラ構える人を見かけては「シャッター押しましょうか?」と声をかけ、旅の出会いを満喫。

コースタイムとにらめっこして、スピードや体力の限界に挑んでいくようなストイックな山ではなく、気ままな一人旅の舞台としての山が、自分は好きなんです。

甲斐駒ケ岳は、360度の大パノラマはもちろんのこと、その景色を彩る信仰の山としての風景(石碑、祠、そして鉄剣!)、そして花崗岩の山肌が、今まで体感したことのない独特の雰囲気を持っていて、大変気に入りました。
摩利支天は、その雰囲気の象徴のような場所でした。時間はかかったけれど、寄り道して良かった!と思いました。
 
8/10 快晴
仙水小屋から仙水峠への道は、東向き。朝歩くと眩しくて前が見ずらい。
仙水峠から、朝日に煙る摩利支天と甲斐駒山頂が最高の眺めでした。

登り始めは登山道が荒れていて歩きにくかった栗沢山山頂からは、
南アルプス北部の主要メンバーが一望できました。
北岳、鳳凰三山、仙丈ヶ岳、もちろん甲斐駒。昨日出会った人たちのおかげで、それらの山は見ればわかるようになったのです。山の名前がわかると、やはり楽しいなと思いました。

栗沢山からアサヨ峰への尾根歩きは岩がゴロゴロ&アップダウンが多かったです。でも、終止絶景がなぐさめてくれました。
アサヨ峰から早川尾根小屋へは、やぶこぎならぬハイマツこぎの道が続く。日に焼けた腕にチクチク痛い。急な下りも多く、所々ルートも不明瞭でした。
早川尾根小屋では手続きのあと、
「お疲れさまでした。どうぞ。」と冷たい麦茶をごちそうになりました。
こんなにおいしい麦茶もなかった。
ただし情報として、このトイレには紙がありません。

8/11 快晴のち夕立
高峰への登りが急登。頂上直下では文字通り四肢を使ってよじ登ることになります。
高峰頂上では、大学のワンゲル部の方々や、トレランの御一行と一緒でした。
予定外でしたが、少しゆっくり休みました。ここでも南ア北部フルメンバー拝めました。

ここから地蔵岳への道から、また徐々に雰囲気が変わっていました。
だんだんに山肌が白砂に。これも花崗岩だそうです。
あたりの山肌がすっかり白くなると、さっきまでの場所から異国に迷い込んだような気になります。
甲斐駒然り鳳凰三山も、高山性たっぷりのムードにプラスαの個性があり、それは例えば、去年行った八ヶ岳とは大きくちがいます。

そして、地蔵岳オベリスク!
言葉もない。良い意味で期待していなかった感動がありました。
オベリスクの基部は、まるで砂浜のよう。そこに、小さなお地蔵様がたくさん並んでいます。
この場所は「賽の河原」というそうですが、言い得て妙だと思います。
標高3000m近い高山とは思えない世界感でした。

鳳凰小屋のご主人は格好良すぎる山のおじいさんです。
話すと親切なところも素敵でした。
テント場は、もうこれ以上設営できない、と言うところまでテントが立ち並びました。
そんな状況もあり、ここでもまた旅ならではの素敵な出会いがいくつかありました。
テントだらけになった時は少しげんなりしましたが、そのおかげで生まれた出会いもあったから、
捨てたもんじゃない。これだから旅は楽しい!

8/12 快晴
御座石温泉コースでの下山。
途中、後方に見える南アルプスの山々に名残惜しいキモチを抱きながらも歩を進める。
治山工事の現場を初めて見た。アルプスの景色とはまたちがった圧倒的な規模景色に感じました。
御座石温泉では、温泉の従業員さんの優しさに癒されました。

5日間。
自分なりに山の旅を満喫できたと思います。
旅ならではの一期一会もたくさんありました。

さあ次は、いつ?どこへ?行ける?

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