美ヶ原でスノーシューハイキング


- GPS
- 02:19
- 距離
- 4.6km
- 登り
- 54m
- 下り
- 67m
コースタイム
- 山行
- 0:42
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 0:43
- 山行
- 1:59
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 2:04
天候 | 雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪は降ったりやんだり、雲が晴れることはなかったけど、寒さはそんなでもなく。気温は昼間-5度くらいだったがスマホのバッテリーが持たずに途中で2回ほど切れた。予備バッテリーに繋ぎっぱなしにしていたのに…。供給スピードが遅いのかな。 |
その他周辺情報 | 去年に続いて山本小屋ふる里館に宿泊。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
スノーシュー
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
ここ数年、スノーシューツアーに参加するようになって、楽しさがわかるようになってきた。ということで、昨年そのホスピタリティにいたく感動したリーダーが推奨する「山本小屋ふるさと館」を早くから予約して、スノーシューを楽しむことにした。美ヶ原は深田久弥氏が日本百名山の一つに挙げている山、というか高原である。その著書日本百名山の中では「(前略)さあ、どこでも勝手にお歩きなさい、といった風に続いている」と記しているが、まさにこの時期はどこでも勝手に歩ける贅沢な場所だと思う。
筆者は車を持っていないので、今年も宿の送迎バスを利用させてもらうことにした。もっとも車を持っていても運転技術上雪道は遠慮するであろう。もう少し早く到着出来たり、もう少し遅い時間まで滞在できるとだいぶ行動範囲も広がるのだが、送迎してもらうので文句は言えまい。でもリーダーは時間を有効に使うと言い、1日目は送迎バスが来てくれる上諏訪駅周辺で観光すると提案してきた。それも白鳥型の遊覧船に乗るという。果たして諏訪湖畔まで行って見ると湖面は凍結していて白鳥さんは動いていなかった。残念。その脇でワカサギ釣りは営業していたので、時間つぶしにはなると思ったが、釣れても処置に困りそうだったので断念し、そのそばの片倉館という歴史的建造物を見学することにした。簡単にいうと銭湯である。どうやら「千人風呂」というのが現役で営業しているらしい。流石に千人は入れないだろうとは思ったが、確認するのはやめて、我々はその隣の宴会場などがある建物を見学した。明治時代に生糸で財を成した名士が地域住民のために銭湯を作ったということらしい。当時の日本で生糸は重要な輸出品であったのだろう。そのために製糸所もつくり、鉄道もひき、女工哀史のようなことも起きたわけですなあ。
片倉館を後にした我々は次に酒蔵巡りをすることにした。どんどん山行記録から遠ざかっていく。でも写真も載せたので書いておこう。上諏訪駅から20号線を東京方面に少し歩くといくつも酒蔵が営業している。通常であれば、試飲しながら回れるらしいのだが、コロナ禍ということで、試飲コースを申し込むと各酒蔵でカップ酒をもらえるという仕組みになったらしい。まあ、これからスノーシューをするのにべろべろになってしまったら、リーダーから美ヶ原でカノッサの屈辱状態にされそうなので、単に見て回るだけにした。
酒蔵巡りも終わり、さあ、昼飯だ。長野県と言えば蕎麦だ。あらかじめ目を付けていた蕎麦屋に入って天ぷら付き四色蕎麦というのを頼んだ。田舎蕎麦、せいろ蕎麦、更科蕎麦、柚子蕎麦の四つの味が楽しめる豪華版である。とても美味しかったけれど、ちょっと寒くなった。次に来るときは暖かいお蕎麦を頼んでみよう。
さてようやく観光ネタが終了である。14時にお迎えのバスが来てくれるので、10分前ぐらいに指定の場所に行ってみると、ちょうどマイクロバスが到着したところのようであった。1時間半ぐらいバスに揺られて山本小屋ふるさと館に到着。チェックイン後、早速スノーシューを借りてすぐ近くの牛伏山まで登ることにした。山本小屋ふるさと館では宿泊者にはスノーシューを無料でレンタルしてくれます(有難い)。昨年はガイドさんに案内してもらって、天気もよくて、八ヶ岳方面が見渡せたのだけれど、今回は雪中行軍となってしまった。視界が利かないので、前に行った人の踏み跡と牧場の柵?を頼りに行くのだけれど、雪山で遭難するのは簡単だなと思った。それでもツアーの人とすれ違って、道を間違えてないことを確認したりしながら、牛伏山の山頂まではたどり着き、記念写真など撮って宿に戻ることにした。雪も降り続いているので、この日はこれ以上雪遊びをするという感じでもなかった。
宿に帰って気が付いた。しまった、岩魚骨酒を注文し忘れた!今回の山行の(?)最大の失敗である。宿の人に聞いてみたが注文時間を過ぎてしまったとのことで断念することにした。それでも夕飯に岩魚の塩焼きがメニューにあったので、日本酒を頼んでしまった。リーダーの目が怖くても頼むのである。高所恐怖症でも山には登るし、コレステロールが高くてもそばに天ぷらは付けるのである。で、やっぱり焼き魚には日本酒ですね。うふ。
翌日朝食の前にひと歩きしようかとも考えたが、天気もあまりよくなかったので、朝風呂を楽しむことにした。マッサージ機もあるので十分活用させてもらった。そして朝食は予想通りすごい量であった。パンとピザとつきたての餅が出てくる。何とかピザだけは平らげて、残りはお持ち帰りとさせてもらった。
さて、お腹もいっぱいになったので、今回の山行のメインイベントである王ヶ頭へのスノーシューハイクに出発することにした。最初は遊歩道を行って、美ヶ原ホテルのあたりで新雪のある所へ出て、まずは美しの塔を目指した。新雪を踏みながら歩くのは楽しい。リーダーは走っていた(!)。筆者もやってみたがすぐに太ももが上がらなくなりそうだったので止めた。美しの塔では普通に記念撮影したのだが、美ヶ原観光連盟のWebサイトによれば、美しの塔のコンクリートの台座には、山本小屋を開き、登山道を整備した山本俊一翁の金の入れ歯が埋められているらしい。洗って入れたんですよね?台座の完成に歓喜の声を上げたら口からこぼれてしまった、という方が話としては面白いけれど。
さて、更にショートカットする経路で王ヶ頭方面に向かう。雪はパラパラ程度しか降っていないが視界はあまりよくない。王ヶ頭ホテルや電波塔は一瞬見えてもすぐ隠れてしまう。まあ、だいたいこっち方面だろうと見当をつけ、他の登山者が同じような方向に歩いているのを見てちょっと安心して歩き続けるのだが、新雪を歩き続けると太ももに乳酸がたまってくる感じがする。しかもショートカットすると少し下って登る感じになるので脚への負担は高まる。朝ご飯を食べすぎてスタートが遅れたこともあって、王ヶ頭まではたどり着けそうもない。やむなく途中で引き返すことにした。無理は禁物である。
帰路は遊歩道に沿って、塩くれ場の近くを通るコース取りをした。晴れ間もちょっとは出るのだが雲が多い。晴天ならば北アルプスなんかも見えるのだろうが、吹雪じゃなかっただけいいとしよう。そんなこんなで宿に11時半過ぎにたどり着くと、ひと風呂浴びさせてくれるらしい。急いで汗を流して、帰りの送迎バスに間に合わせた。しかし、距離4.6km、登り標高差54mしかないのに結構疲れた気がする。やはり雪を相手にするのは大変なことだと改めて思った。リーダーも言っていたが、ラッセルというのはすごい馬力である。某公共放送でやっていた著名登山家のラッセルなどとても人間技とは思えない。
送迎バスが上諏訪駅にちょっと早めについたので、駅前の「ツルヤ」に寄ってイートインコーナーで、ふるさと館でいただいたつきたてからちょっと経ったつきたて餅を昼食代わりにいただいた。美味しかった。ツルヤは知る人ぞ知る、いや長野県人なら知らない人はいないスーパーマーケットだそうで、長野県産の面白い商品も多数置いてある。しかし、筆者は列車の時間も迫っていたので、ここでリーダと別れてあずさに乗り込んだのだった。すこし遊び足りない感じもしないではないが、このぐらいが程よいのかもしれない。コロナ禍なので車中でマスクを外す時間は最小限にしようと思い、ビールは帰宅後まで取っておくことにした。(完)
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