赤谷山


- GPS
- 06:44
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 542m
- 下り
- 507m
コースタイム
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
下山ルートは道なし。積雪1〜2m、稜線の雪は雪庇をつくっており、崩落の危険有。戸倉峠から主稜線への取り付き、下山時の支尾根の末端、超急傾斜につき、滑落の危険有。 |
その他周辺情報 | この付近、唯一の食堂「みやなか」冬季休業中。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
スノーシュー
ストック
ネックウォーマー
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感想
年度末が近づいて、スケジュールが立て込んできた。月曜日にも厄介なお役が待っている。山に行く余裕はあるのか。今週末は軽いところにしようか。いろいろと迷いは募る。しかし、土曜日は移動性高気圧がほぼ真上にやってきて、穏やかな晴となるだろう。珍しく県北も好天が見込まれる。そして、今年のようにどっさり積雪がある年というのも、この先いつ巡ってくるのか、こないのか・・・こんな条件のいいときに雪山に行かないなんてもったいない。ということで、やはり雪の山行を決断したのだった。今シーズンはすでに大海里山、天児屋山、駒の尾山と三座の雪山をこなしており、四か所目は、となるとやはり赤谷山であろう。
中国道を山崎で降りて一路北を目指す。前回までとはさすがに異なり、波賀町あたりまでは雪はほとんどない。だが、引原に入ると雰囲気は一変して、民家の屋根には1メートルを超える雪が積もっている。温度計は-8℃を示している。音水湖は陽の当たるところを除いて白く凍っている。戸倉を過ぎるとさらにもう一段階レベルアップして、道路の両側は2〜4mの雪壁となっている。立山の夏山開きで見る道路みたいだ。期待のような緊迫感のような気分になってきた。戸倉の除雪された駐車スペースで登山支度をする人たちを横目で見ながらさらに新戸倉トンネル手前の駐車場を目指す。
駐車地には何台かの車が止まっていたが、登山者は一人だけ。その方も戸倉峠までの林道歩きという。我々もまた、最初は戸倉峠まで林道を行く。ここにはトレースがあり、苦労なく戸倉峠に達するが、トレースは三ノ丸への登山者のつけたものらしく、赤谷方向へはノートレース。峠から南へ稜線に乗るところはちょっと登れる気のしない激急斜面なので、来たほうに少し戻り、傾斜の少しでも緩いところを選んで登る。それでも非常に急である。頑張って主稜線上に出たが、そこにも(やはり)トレースはない。山頂までのラッセルを覚悟する。
ラッセルと言っても、先月の深い新雪との戦いを思えば、比較にならないほど楽である(でもつらい)。雪が内部でしまっているので、上澄み部分だけの沈みで済む。戸倉峠から随分登った気分で現在位置を確認するが、まだまだ手前。やっと夏道が90度折れ曲がる地点の1010mPKである。しかし、4時過ぎの朝飯の我々は腹がへって、ここで巨大チキンカツサンドの昼食とする。食べ始めるとすぐ、単独行の方が登ってこられた。正面に見える山を指してあれが赤谷?と問われたが、あれは手前のピークですよ、と答えてお互いニンマリ。単独行者が先に行かれたので、asakinuのラッセルはこれにて終了となる。その後、男女の1ペアが山頂手前で追い越して行ったので、今日の赤谷登山者は3パーティーということになる。
トレースを得た我々はこの先ペースが上がり、しんどいながらも順調に1時前には赤谷を目前に見る地点に到達した。真っ白の山頂の赤谷山がどっしりと大きい。いやが応にも登高意欲が搔き立てられる。そして視界が開け、右手から「くらます」と「東山」の白く立派な山容が目に飛び込んでくる。背後にはこれまた真っ白く輝く氷ノ山、三ノ丸、そして大段と、屏風のように連山が立ち並ぶ。目前の白銀の突端部に上がれば、360度の素晴らしい眺望が待っていた。夏場になじみの山頂のナナカマドの木が何だか随分小ぶりに見える。それだけ雪が積もっているのだ。2mはあるのだろう。例の宍粟50名山の赤谷山標柱も、もう全く雪に埋没して影も形もない。
眺望を一通り楽しんだら、ずっといたい気分を振り払って下山にかかる。1143mまで戻ってそこから支尾根に入るのだ。下りはスイスイ行って、あっという間に1143mPK到着。以前無雪期に、今日下る予定の尾根に乗るつもりでしくじり、谷に降りてしまったことがある。山頂直下は尾根型がわかりづらいので、慎重にルート確認し、またその後も尾根の分岐をよく見極めて降りる。雪に覆われると地形が見やすくなるのは助かる。日の当たらないところはまだふかふかの雪で、滑るようにこれを楽しみつつ下る。ブナの林が終わると檜の植林となる。下りに下って、尾根の末端部にくる。ここは超激急斜面で、慎重を期す。もはや尾根型はないと言ってよいが、それでもあくまで尾根上を行く。最後まで気が抜けないがようやく降り着いた地点は、予定通りの駐車地横であった。
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