【乗鞍岳】今年も厳冬期3000m峰の頂へ(ブルーリゾート乗鞍・やまぼうし駐車場より)


- GPS
- 06:33
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,081m
- 下り
- 1,483m
コースタイム
- 山行
- 5:28
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 6:31
天候 | 天候:晴れ 風:スキー場トップからツアーコース〜位ヶ原手前までは微風 位ヶ原〜肩ノ小屋までは5〜10m/s前後の寒風 肩ノ小屋〜乗鞍稜線上は10m/s前後〜瞬間的に15m前後の寒風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
■アクセス ・長野道/松本ICより一般道を利用してブルーリゾート乗鞍の ”やまぼうし駐車場”へ(8:10着) <長野道/松本ICからやまぼうし駐車場まで> ・距離:約41km ・所要時間:渋滞無しの直行で約1時間ほど (Googleマップのナビによる) ■駐車場について ・駐車場は上記の通り、やまぼうし駐車場を利用 (県道84号線/鈴蘭橋の手前にある大駐車場) ・駐車料金:無料(但し、土休日の駐車場入口付近の一画のみ有料) ・駐車場内の建物にトイレ、水道、更衣室、自販機有り ・駐車台数はパッと見で100台以上 *ブルーリゾート乗鞍までのアクセス他、詳細情報はこちら↓ https://www.brnorikura.jp/(ブルーリゾート乗鞍HP) ■スキー場の最上部(ツアーコースの入口)までの移動について ・やまぼうし駐車場から夢の平クワッドの乗り場まではゲレンデ内を ハイクアップで移動します(10分ほど) ・その後「夢の平クワッド」と「かもしかリフト」の2本を乗り継いで スキー場の最上部(ツアーコースの入口)まで移動しました。 ここから登山がスタートします。(リフト料金:600円/本) *このスキー場のリフトは上り専用で下り線の乗車は出来ません。 従って、今回も下りはスキー場の最上部からゲレンデ内を歩いて 駐車場まで戻りました。 ■コンビニ ・松本IC周辺及び、R158沿いに数軒あります。 *最終コンビニ(長野側:松本IC〜ブルーリゾート乗鞍まで)は R158、アルピコ交通 新島々営業所付近にあるコンビニが最後です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【山小屋・トイレなど】 2024/02/03 現在 1)山小屋について ・今回辿ったルート上の山小屋は、肩ノ小屋と頂上小屋ですが、 2/3時点で全て冬期閉鎖中です。 従って、ルート上での水や食料の補給は基本的にできません。 またトイレも利用できないのでご注意下さい。 *今回のルートから少し外れますが、位ヶ原山荘は2/3から営業開始 とのことです。 *積雪期の乗鞍日帰り山行の場合、位置的にここを利用することは あまりないと思いますが一応情報として記載します。 位ヶ原山荘の情報はこちら⇒ http://www.kuraigahara.jp/ 2)トイレについて ・基本的に今回のルート上にトイレはありません。 上記の通り、山小屋も冬期閉鎖中で使用不可。 肩の小屋口のトイレも閉鎖されており利用できません。 *やまぼうし駐車場のトイレが最初で最後になるのでご注意を。 【コース状況、積雪状況、雪質など】 2024/02/03 現在 1)ツアーコース〜位ヶ原〜肩ノ小屋まで ・しっかり雪がついており特に問題なく進めました。位ヶ原手前の 急斜面も同様に雪がついていました。 ・位ヶ原に出ると樹林がなくなり広大な大雪原のエリアになります。 *このエリアは濃霧になると非常に迷いやすいので要注意。 ・肩の小屋口から肩ノ小屋までの区間は、ほぼノートレースでしたが、 雪質はパックされて沈みも少なめで難なく進めました。 ・位ヶ原もトレースのある個所と消えている個所がありました。 この日もツアーコース含めて、肩ノ小屋まではアイゼンよりも スノーシューの方が有利なコンディションだったと思います。 2)肩ノ小屋〜朝日岳〜剣ヶ峰まで ・肩ノ小屋から先の稜線までの急登区間はクラストの大斜面でしたが、 表面はそれほど硬くなく、アイゼンの爪が十分食いつく雪質でした。 ・朝日岳の山頂から剣ヶ峰までの区間(乗鞍稜線上)は雪質も良く ルート自体も特に問題なく歩けました。 *積雪期の場合、ツアーコース終点から先は基本的に道標やピンテ、 マーカー等は殆んどありません。特に広大な大雪原と化す位ヶ原は、 今回のように晴れていれば問題なく進めますが、ガスなどで視界が 悪くなると道迷いの可能性が高くなるので十分注意して下さい。 |
その他周辺情報 | <下山後の入浴はこちらの施設を利用しました> ■松本ICから約2分のところにある日帰り温泉 ”瑞祥(ずいしょう) 松本” http://zui.sakura.ne.jp/matsumoto/index.html (TEL 0263-29-2686) ・シャンプー(リンスin)、ボディーソープが常設。 ・シャワーは制限無しのタイプで使い勝手が良い。 ・館内には食事処もあり、メニューも豊富で値段も手頃、 味の方もそれなりに良く一定の満足感があった。 (個人的にはここの”もつ煮定食”がおススメ) *乗鞍スキー場から1時間ほどかかるが、温浴施設としての充実度や 食事処も含めて総合的な観点から松本IC経由の山行時は、 「やっぱりここだな」と思える日帰り温浴施設。 ■スキー場の直近にはこちらの日帰り温浴施設もあり。 ”乗鞍高原 湯けむり館” http://www.norikura.co.jp/yukemuri/ *県道84号線沿いの好立地 (やまぼうし駐車場からクルマで数分のところにあり) *乳白色の天然温泉が楽しめる。 |
写真
晴天予報の日曜日ですが、この時間でまだ半分も埋まっていませんでした
ちなみにあの建物にトイレ・水道・更衣室・自販機があります
ちなみにこの駐車場は(今年から?)入口付近のこの一画だけが有料に
土休日限定のようですが、このすぐ後から大部分が無料エリアだし…どうなの?
そこからリフト2本を乗り継いでスキー場の最上部(ツアーコースの入口)へ向かいます
で、ここまで一番手だったのに、この間でスキーヤーに抜かされまくる私…
そりゃ〜スケーティングには敵わないよね…(スキー場で徒歩は悲しいなぁ)
あそこに見えるのが”ツアーコース”の入口。ここでスノーシューを装着して冬の乗鞍岳へ。登山スタートです!
(ツアーコースは冬の王道ルートですが、一応バリルートになります)
以前はあそこまで重たいゲレンデ板とブーツを担ぎ上げていた自分
もう今では無理だし「よくそんなことやってたなぁ…」としみじみ思う
この日のトレースはこの小尾根(下から向かって左寄り)に切ってあった
以前、この左横の大斜面で雪崩があったので、このルート取りは正解だと思う
2014年に登りましたがトンデモない急斜面で怖くて生きた心地がしなかった💦
ちなみに春になれば黄色線の大斜面で最高のスキー滑走が楽しめます♪
この時期は全て閉鎖でトイレも使用不可。左のコル上に肩ノ小屋があります
この先もスノーシューパワー全開でこのまま直登して行きます!
この日は雪が締まってそれほど沈まず、アイゼンでも大丈夫でしたが、
スノーシューの方がヒールリフターがあるので楽だったと思う
ここから乗鞍3000mの稜線上まではクラストの急斜面。小屋横のここで風を避けられたので、例年通りスノーシューからアイゼンに換装しました
その際にアイゼンの歯が絡み合って身動きが取れなくなるという事態に💦
何とか解いて決死の思いで下ったが、あれは人生で最大の危機だったと思う
あとはスキー場内を徒歩で下り駐車場へ。今年はまだ営業時間内でした
(このスキー場はリフトの下り線乗車が出来ないのでご注意を)
でも、いつもは営業終了後の静かなゲレンデを歩いていたのに…
今回はなんでこんなに早い時間に着いたんだろう…(やはり好条件のお陰かな)
今年も踏めた冬の乗鞍岳。やはり厳冬期3000m峰からの眺望は格別でした
来年も白銀の北ア大絶景を眺めに再訪しようと思います!
感想
昨年に続いて今年も年次山行のひとつである冬の乗鞍岳へ。
今季も少雪のシーズンということで、年明けにスキー場をチェックしてみると、なんと雪不足でスキー場最上部の”かもしかリフト”が非稼働でした。
せっかく冬の北アルプスまで遠出する訳ですから、ある程度積もるまで待っていましたが、2月に入りさすがにそれなりの積雪量となったようなので、晴天予報のこの日に満を持して行ってきました。
昨年は山頂直下で人生最大の爆風に見舞われて、激しく転倒した際にアイゼンの歯が左右で絡まってしまい、クラスト斜面の途中で身動きが取れなくなるという危機的な状況に陥りました。
カチコチの雪面に横になったままの状態でそれを解いて決死の思いで下山し何とか生還しました。これは大袈裟かもしれませんが、自分的には”九死に一生を得る”というほどの危機的な状況だったと思います。
そんなことで昨年は雪山の恐怖を存分に味わってしまった冬の乗鞍でしたが、今回はお天気に恵まれて自身過去最高の乗鞍ブルーといえるほどの絶好のコンディション。
冬の抜けるような青空の下、雄大で穏やかな白銀の乗鞍をじっくり楽しむことができました。
風は今回もそれなりにありましたが、厳冬期としてはそこまで厳しいものではなく、特に朝日岳から剣ヶ峰までの標高3000mの稜線上からは360°の大パノラマを堪能♪
どこまでも続く澄んだ青空とその下には見渡す限りの真っ白な北アの峰々。さらに南ア、中ア、御嶽、白山、そして先日踏んだ北八ツから南八ツまで。これらの山々を眺めながら厳冬期3000m峰の稜線を気持ちよく歩けました。
「やっぱり冬の乗鞍は素晴らしい♪」今回のような日があるとやめられなくなりますね。
冬の乗鞍は昨年のような厳しい場面も多々ありますが、今回のような好条件であれば最高の眺望を楽しめるお山です。
帰りの穏やかな位ヶ原の大雪原で登頂の余韻に浸りながら「来年も好日狙いでまた訪れたい」そんなことを感じた冬の乗鞍山行でした。
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