記録ID: 6739533
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
妙高・戸隠・雨飾
堂津岳 (信州百の難関は素晴らしき山頂だった)
2024年05月03日(金) [日帰り]


- GPS
- 09:02
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,007m
- 下り
- 989m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 9:01
距離 17.2km
登り 1,007m
下り 999m
天候 | 晴れ 微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
入園料(駐車料)410円は、下山後に支払った。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
GWも後半。5月に入って堂津岳の旬は終わろうとしていたが、藪耐性がある人ならばまだまだ行けるコンディションだった。 詳しくは、写真コーナーの各コメント文を参照してほしい。 |
その他周辺情報 | 駐車場に食事のできる店がある。 今回は寄らなかったが、前回の東山の下山後のときは、鬼無里の湯が日帰り入浴施設として便利だった。 |
写真
本日、堂津岳方面に向かう登山者は私ともう一人だけ。その他は東山へ。
フミアトが雪に隠されると、道筋がわけわからなくなる。
悩ましいので中西山分岐点まで、もう一人の方と一緒に行動させていただいた。あっちでもない、こっちでもないと登る。
フミアトが雪に隠されると、道筋がわけわからなくなる。
悩ましいので中西山分岐点まで、もう一人の方と一緒に行動させていただいた。あっちでもない、こっちでもないと登る。
分岐点入口に立ちはだかるという雪庇はまだ存在するのだろうか。それをかわすつもりで冬道ルートに向かっているつもりが、いつの間にか夏道ルート寄りに近づいてきてしまった。これはもう諦めて夏道準拠だな。その後も藪を避けつつ、彷徨い気味に急坂を凌いだから、進行方向が乱れてログを汚してしまっている。
中西山分岐点。せめて東山と堂津岳への方向指示板ぐらいは設置してほしいかな。
ここで同行してきたハイカーさんとは一度別れる。日帰り堂津岳&東山チャレンジとのこと。それはかなりタフな山行になる。先を急いでもらいたい。
ここで同行してきたハイカーさんとは一度別れる。日帰り堂津岳&東山チャレンジとのこと。それはかなりタフな山行になる。先を急いでもらいたい。
さて戸隠を横目に、できるだけ雪の残っているルート採りで堂津岳への距離を稼いでいくことにしたい。
12本爪アイゼンはあるけど、現時点では大袈裟だし藪にひっかかるデメリットがありそう。GRIVELのspiderという簡易滑り止めをとりあえず装備して進むことにした。
12本爪アイゼンはあるけど、現時点では大袈裟だし藪にひっかかるデメリットがありそう。GRIVELのspiderという簡易滑り止めをとりあえず装備して進むことにした。
灌木の枝もまた煩わしいが、昨年11月の東山を藪漕ぎした経験のある私だ。免疫力は育っているから、堂津岳のコンディションに驚くには至らない。
また残りわずかな積雪であっても、それが多くの障害物を押さえてくれているのが解る。
また残りわずかな積雪であっても、それが多くの障害物を押さえてくれているのが解る。
パキパキと藪っぽい道を辿ると、珍しくピンテあり。
ところで、履いていたはずのGRIVEL spiderが、いつの間にか両足とも脱げて紛失されていた。藪漕ぎのインパクトではずれたのだろう。雪山ブーツのサイズ感や型とは相性が悪かったか。反省点だ。
帰路にうまく回収できればよいのだけど。
ところで、履いていたはずのGRIVEL spiderが、いつの間にか両足とも脱げて紛失されていた。藪漕ぎのインパクトではずれたのだろう。雪山ブーツのサイズ感や型とは相性が悪かったか。反省点だ。
帰路にうまく回収できればよいのだけど。
根曲り竹に謎の硬い蔓が巻きついて、補強されているやつ!
これは11月の東山でたいへん多く見て、もがき苦しんで、ムカついたやつらだ。
堂津ではそんなに蔓は見かけない。その一方で竹藪は東山よりも太くて長いのばかり。そんな差があるように思える。
これは11月の東山でたいへん多く見て、もがき苦しんで、ムカついたやつらだ。
堂津ではそんなに蔓は見かけない。その一方で竹藪は東山よりも太くて長いのばかり。そんな差があるように思える。
馬の背といった地形の、ザレた稜線。幸い雪は完全に消えていて難易度は低くなった。
このトップに腐った雪でも乗っかっていて、タチの悪いナイフリッジみたいな状態になられると滑落リスクに緊張することだろう。
このトップに腐った雪でも乗っかっていて、タチの悪いナイフリッジみたいな状態になられると滑落リスクに緊張することだろう。
山頂手前エリア。ここにきて濃厚な藪漕ぎ斜面の試練となる。まず道の跡がわかりにくい。ときに強引に身体を押し込みながら無理矢理突破する。両手で数本を掴み、やや両側に開きながら斜面を登る。それでも残る藪は足で退けたり、踏んで押さえ込みつつ前進する。
ようやく、どかすとフミアトがはっきりするようになってきた。ずっとこの程度であればよいのに。
堂津の藪漕ぎでいちばん注意したいと思ったのが、目の負傷。跳ね返りで目の辺りをムチ打ちされること数回。だが最悪なケースはもがいて転んだ際に刺さること。ありえない話ではないと思うんだよな。
堂津の藪漕ぎでいちばん注意したいと思ったのが、目の負傷。跳ね返りで目の辺りをムチ打ちされること数回。だが最悪なケースはもがいて転んだ際に刺さること。ありえない話ではないと思うんだよな。
先行者のトレースが器用に細道を刻んでいる。雪が締まっていて、たしかに登れる。
この先、写真には撮れなかったが、ちょっと緊張する雪の斜面を上がる。そのわずかな区間のためだけに12本爪を出してもいい感じもしたが、雪質がまだ硬いのでキックステップでゆっくり慎重に蹴り込んでいった。
下山の際は、同様にしつつ、手にピッケルを握っておいた。
この先、写真には撮れなかったが、ちょっと緊張する雪の斜面を上がる。そのわずかな区間のためだけに12本爪を出してもいい感じもしたが、雪質がまだ硬いのでキックステップでゆっくり慎重に蹴り込んでいった。
下山の際は、同様にしつつ、手にピッケルを握っておいた。
中西山分岐点まで一緒に歩いた方が、下山してきた。速い。
このまま東山チャレンジまで粘れればと願うけれど、藪で転倒した際にスマホを紛失し、その探索に15分ほどロスしているという。健闘を祈ります。
このまま東山チャレンジまで粘れればと願うけれど、藪で転倒した際にスマホを紛失し、その探索に15分ほどロスしているという。健闘を祈ります。
ようやく中西山分岐点に帰還した。お世話になった先行者の方に再会した。東山の状況などを他のハイカーさんらから伝え聞いて敬遠されたとか。一緒に下山する。
往路と同じように、盛大に道をはずしながら。迷わないの無理!
往路と同じように、盛大に道をはずしながら。迷わないの無理!
撮影機器:
感想
信州百名山の難関、堂津岳。
念願の登頂。
絶景の山頂。
春のわずかな期間だけが適期とされる秘峰。
(小谷側からの真冬のBCは例外として)
雪解けがガンガン進むなか不安だったけど、5月GWでもギリギリ道はあった。
無いところは藪漕ぎでなんとかした。
多くの人にとっては4月までが賞味期限という識別になるのかもしれないけど、旬を過ぎてても登れればOKなのであった。
もう一つの難関である東山は、昨年11月に藪漕ぎオンリーで登っている。(そのときのレコ↓)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6137087.html
まだ大変な山がいくつか残ってはいるけれど、今回のことで信州百達成が現実味を帯び始めた。
たかが一座、されど大きな一歩だ。
明日は、適度な運動ができる里山・高社山へ向かおう。
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