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Yamareco

記録ID: 736160
全員に公開
ハイキング
祖母・傾

どこまでもSな傾山

2015年10月04日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 大分県 宮崎県
 - 拍手
lika HIROJIN その他2人
GPS
--:--
距離
10.7km
登り
1,433m
下り
1,427m

コースタイム

日帰り
山行
10:00
休憩
1:00
合計
11:00
6:25
45
8:10
250
12:20
13:20
60
14:20
0:00
5
14:25
0:00
180
記録しながら気付きました。山頂に1時間もいたなんて〜(^^;)いえいえ、絶景を見ながらの食事は最高!時間が許されるのならまだ居たかったです。
さて、九折越小屋のトイレはゴメンなさい、入れませんでした。ところがTさん「中国でもっと酷いのに入った〜」と。さっさと入る姿は逞しかったです。しかしどうにかならないのかな。有料でいいからトイレ整備をすすめてほしい。気になり海外の状況を調べてみたら超広ーい国立公園では近隣にディスポ/リーユースタイプのトイレ用品を扱ってたり、公園内に有料で汚物を処理してくれる設備があるところも。し尿処理では薄めて肥料にするケースを初めて知りました。栄養満点なんですって。だから花摘みキジ打ちで直接植物に振りかけるのは原液の液肥をかけて花を枯らすようなもの。できれば岩場、なければ土を掘って・・ですかね。国内ではバイオトイレが普及しつつあるようですが、最適条件を満たすのに苦労してそうです。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
熊本県菊陽町に4:30集合、57号線経由で九折登山口まで車で約1.5時間で6時に到着。駐車場には前日から山中泊と思われる車が数台ありました。それを除けば一番乗りだったかな?
コース状況/
危険箇所等
九折駐車場ー三ツ尾コースー三ツ坊主・二ツ坊主ー傾山ー九折越ー上畑コースー九折駐車場の周回コース。三ツ尾コースに入る前に観音滝を渡渉しますが、それよりずっと手前に「滝壷」行きの標識があります。これに従って下ると斜面を登るのに苦労するので行きたくてもガマンです。実は春にこの斜面を下まで降りて大失敗しました。所詮滝壺には辿り着けないのであしからず。コース全体としては台風の名残か倒木が多数見られますが、随所にテープが見られるので心配なし。あえていえば坊主のあたりは・・どっちに行けばいいかわかりにくい箇所も。岩にペイントしてほしいです。ロープ・梯子の大半はルートの目安、あるいは滑りやすいときの転落防止用でしょうか。安定した岩や木の根を見極めればそれらを使わず容易に移動できます。といっても体力気力がそれなりに必要ですが(笑)
その他周辺情報 地図上だと8時間45分のコース、休憩込で10時間を予想しましたが何だかんだ下山までに11時間。くたくたの身体に温泉は必須です。帰りは竹田にある花水木温泉へ行きました(*´з`)入湯料500円。夕飯はUさんのおススメでとり天の丸福食堂へ。ジューシーな唐揚げにお腹も心も満たされます!http://taketa-marufuku.com/
今回のルート:11時あたり九折駐車場発時計回り
今回のルート:11時あたり九折駐車場発時計回り
車を降りたら駆け寄ってきた。名前は古川大畑だっけ?
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車を降りたら駆け寄ってきた。名前は古川大畑だっけ?
いざ出発。
あれが坊主かな?どう数えるの〜?
あれが坊主かな?どう数えるの〜?
標高400M、いきなり地味に歩きづらい。このあとさらに角度がつきます。
標高400M、いきなり地味に歩きづらい。このあとさらに角度がつきます。
観音滝:落差75M。上から滝壷を覗いて落下・亡くなることがあるそうです。けど下から覗くなと書いてない。しかし下からアクセスしても辿り着かない。前回失敗した所以。
観音滝:落差75M。上から滝壷を覗いて落下・亡くなることがあるそうです。けど下から覗くなと書いてない。しかし下からアクセスしても辿り着かない。前回失敗した所以。
ここは足幅程度のところを歩きます。数メートルですが左に落ちたら大変なことに。ここのロープは使いました。
ここは足幅程度のところを歩きます。数メートルですが左に落ちたら大変なことに。ここのロープは使いました。
コース内初渡渉。観音滝上:増水がなければ普通に渡れます。そういえば岩が一部紫色でした。アメジスト?
コース内初渡渉。観音滝上:増水がなければ普通に渡れます。そういえば岩が一部紫色でした。アメジスト?
今回早い!もうついたよ登山口。この前は諸事情あり3時間以上かかりました(泣)
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今回早い!もうついたよ登山口。この前は諸事情あり3時間以上かかりました(泣)
ちょっと休憩、まだ笑顔。
ちょっと休憩、まだ笑顔。
この木の先に坊主が見えます!この木も登ってみたーい♪
この木の先に坊主が見えます!この木も登ってみたーい♪
大白谷もそのうち〜
大白谷もそのうち〜
近くなってきた?でも傾山山頂はまだ見えません。
近くなってきた?でも傾山山頂はまだ見えません。
確実に登ってます!
確実に登ってます!
ふと気づけば紅葉が♪このあたりから坊主です。
ふと気づけば紅葉が♪このあたりから坊主です。
青空最高!
この頃から岩場を進む自分たちがサル🐒のように思えたり。
この頃から岩場を進む自分たちがサル🐒のように思えたり。
祖母山に大障子岩・・これ見ちゃうとヤバい
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祖母山に大障子岩・・これ見ちゃうとヤバい
こんなところがゴロゴロ
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こんなところがゴロゴロ
枯れ木だってアート。
枯れ木だってアート。
上の方は岩場に木が生えているような景観、中国の山の中のような、古い盆栽に紛れ込んだ小人の気分、不思議な感覚。
上の方は岩場に木が生えているような景観、中国の山の中のような、古い盆栽に紛れ込んだ小人の気分、不思議な感覚。
ここまでこないと梯子の存在がわかりません。長さは2M弱?ですが画面右側に降りるための足場用で使うステップは1、2個。ちょっと紛らわしいなー。
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ここまでこないと梯子の存在がわかりません。長さは2M弱?ですが画面右側に降りるための足場用で使うステップは1、2個。ちょっと紛らわしいなー。
ブログや山レコによく登場するシーン。売りは岩場の隙間に垂れ下がるロープのようですが、岩を使えば簡単。高さはあまり感じず正直残念でした。意地悪でも事実。
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ブログや山レコによく登場するシーン。売りは岩場の隙間に垂れ下がるロープのようですが、岩を使えば簡単。高さはあまり感じず正直残念でした。意地悪でも事実。
足元は滑りにくく意外と歩きやすい
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足元は滑りにくく意外と歩きやすい
写真左下に錆びた標識があります。向こうから来るときは標識裏しか見えず、先に渡って確認したらこの始末・・テープ通りに来たんですが。と思ったら周辺に迂回路が。けどいい加減山頂に着きたい、お腹も空いてる。
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写真左下に錆びた標識があります。向こうから来るときは標識裏しか見えず、先に渡って確認したらこの始末・・テープ通りに来たんですが。と思ったら周辺に迂回路が。けどいい加減山頂に着きたい、お腹も空いてる。
真っ赤なドウダンツツジ
真っ赤なドウダンツツジ
そう、ここは山頂「やったぁ〜到着!」
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そう、ここは山頂「やったぁ〜到着!」
狙え特等席。
少し待ったら空きました☆ラッキー♪
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少し待ったら空きました☆ラッキー♪
「お酒はないけどコーヒーあるよ〜」
幸せなひと時♡コーヒータイム:ユニフレームのコーヒーバネットは家でも活躍中。
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「お酒はないけどコーヒーあるよ〜」
幸せなひと時♡コーヒータイム:ユニフレームのコーヒーバネットは家でも活躍中。
岩場にリンドウ
今回のメンバー。Uさんとは根子岳以来1年ぶりの再会。
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今回のメンバー。Uさんとは根子岳以来1年ぶりの再会。
よし、そろそろ下山だ。みんな、行くぞ!
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よし、そろそろ下山だ。みんな、行くぞ!
振り返っては「あそこに座ってたのかー」と驚き、
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振り返っては「あそこに座ってたのかー」と驚き、
周りの山を見下ろし嘆く。分ってるけど帰りも長くなりそう。
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周りの山を見下ろし嘆く。分ってるけど帰りも長くなりそう。
そして「あんなところを歩いて降りてきたんだ」と自分を励ます。
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そして「あんなところを歩いて降りてきたんだ」と自分を励ます。
ようやく九折越(つづらごし)、まだ1200M以上。
ようやく九折越(つづらごし)、まだ1200M以上。
テン泊したいねー
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テン泊したいねー
九折越小屋:寝袋があればここに泊まれます。
問題はトイレ・・溢れかけてます(@_@)
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九折越小屋:寝袋があればここに泊まれます。
問題はトイレ・・溢れかけてます(@_@)
坊主がどんどん遠くなる。
坊主がどんどん遠くなる。
九折越を過ぎ上畑コースに入るとしばらくなだらかな林道を進みます。しかし川音が聞こえ始めると次から次に急斜面が。それでもバリエーションに富んでるのでついつい歩いてしまいます。
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九折越を過ぎ上畑コースに入るとしばらくなだらかな林道を進みます。しかし川音が聞こえ始めると次から次に急斜面が。それでもバリエーションに富んでるのでついつい歩いてしまいます。
標高が下がり川が近づくにつれ湿度が高くなります。元気な苔がいっぱい!実はシダ・苔植物が好きです。
標高が下がり川が近づくにつれ湿度が高くなります。元気な苔がいっぱい!実はシダ・苔植物が好きです。
このシダは小ぶりですがほどよい艶と厚みがある葉が気に入ってます。平地にあれば植えたいのですが。
このシダは小ぶりですがほどよい艶と厚みがある葉が気に入ってます。平地にあれば植えたいのですが。
帰り路に3~4回所渡渉ポイントがあります。ここは最初に出てくる芥神の滝(山手谷・カンカケ谷の合流地点)下。川は浅いけど疲れた足で進むので用心。
帰り路に3~4回所渡渉ポイントがあります。ここは最初に出てくる芥神の滝(山手谷・カンカケ谷の合流地点)下。川は浅いけど疲れた足で進むので用心。
ふとカリフォルニア州にあるFern Canyonを思い出しました。Fernとはシダのこと。http://redwoods.info/showrecord.asp?id=476
ふとカリフォルニア州にあるFern Canyonを思い出しました。Fernとはシダのこと。http://redwoods.info/showrecord.asp?id=476
渡れる箇所はあります。
渡れる箇所はあります。
下っては登り、そしてまた下るの繰り返し。なかなか辿り着かない。日暮れが心配。
下っては登り、そしてまた下るの繰り返し。なかなか辿り着かない。日暮れが心配。
下山開始から4時間、ようやく出口!!
下山開始から4時間、ようやく出口!!
あと少しで駐車場、トイレ、でも走れないーまさに「精一杯」、後半は気力で歩いてた。
あと少しで駐車場、トイレ、でも走れないーまさに「精一杯」、後半は気力で歩いてた。
最後まで歩けてほんとうによかった。山の神様、住人のみなさんお世話になりました。今度はしのさんも一緒に来るからよろしくね〜。
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最後まで歩けてほんとうによかった。山の神様、住人のみなさんお世話になりました。今度はしのさんも一緒に来るからよろしくね〜。

装備

個人装備
Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ ザック 昼ご飯 行動食 飲料 レジャーシート 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 筆記用具 日焼け止め 携帯 時計 タオル(グローブ:持ってます。けど岩場等は手元の感触を確認しながら登るから防寒用か。)+水分約2L
備考 サングラス:1300M付近より上はあった方がいい。

感想

実はこのコース、先に触れた通り一度失敗しました。敗因は携帯が一切使えなくなったこと。何よりコースをちゃんと把握していなかったことでした。山歩きをはじめて1年半、九州の一部しか知りませんが、「初めて本当に山らしい山」と感じたのを覚えてます。もちろん直後に地図とコンパスを購入。そしてようやく念願叶った登山は標高差約1300Mで予想以上に楽しめました。少なくとも今の体力なら一日かけて歩くのに最大限のボリュームです。

さて、歩き始めて間もなく滝の音が聞こえます。落差75Mの観音滝は迫力あり。紅葉の季節は見事でしょう。ちなみに長すぎて携帯カメラの画面に収まりません。そしてここで渡渉しますが増水なければ大丈夫、浅いです。

コース全体は原生林が多くモミやツガ、マツその他広葉樹林と幅広い植生が楽しめます(北側斜面は一部人工林)。10月上旬で紅葉は期待していませんでしたが、そこら中にどんぐりゴロゴロ、そして1400〜1500Mあたりから紅葉がちらほら。思いがけず一足早い秋を堪能。地質は祖母・傾山系特有で岩場が多く、ルート内にロープや梯子がいくつも見られました。といっても切り立った斜面に必ずロープがあるわけではなく、設置個所はどちらかといえば「コースから外れないように」といった印象(凍結は別)。これを書いてるのはロープ=難関コースと誤解しないでほしいからーやたらぶら下がる姿は見て怖い!それはさておき三ツ尾コース中盤から傾山山頂へ行くまでのルート、ここから見える祖母山系の景色は圧巻で縦走したくなる気持ちがわかる!また遠く西側には阿蘇も見えて嬉しかった。そして下山、登れば下らず帰れない。これまた急斜面あり、林道ありの長い長いコース。ところが1200Mあたり?から水の音が聞こえます。谷が近い錯覚に陥りなんとも悩ましいのですが、とにもかくにもコースバリエーション豊かで飽きるヒマなし。

「ただじゃ帰らせてくれないドSな山!歩く人はM」

あーだから健脚向きなのか(笑)

日本百名山には入っていませんが、九州へ登山に来る人がいたら・・是非歩いて欲しい。おすすめします。

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コメント

迂回
はじめまして!私も何回か傾山に登ってるのですが、山頂直下の迂回が、分からずにあの木の根を必死に越えてます(≧∇≦)いつか滑り落ちるんじゃないかと…
憧れていた傾山から祖母への縦走を9月の連休にしました。距離のある健脚向きコースですが、特に危険箇所はなく、最高に楽しめました^_^
2015/10/8 9:07
Re: 迂回
yamaladyさん何度も登ったんですね、素敵です✨迂回路は考えてなかったのですが、わかりにくかった。でもいつかご来光登山してみたいです。尾根からでも良いから…想像するだけで顔が緩んじゃう(笑)かならず後日縦走します!
2015/10/8 11:33
無事下山!
トラブル無く?下山出来てホッとしてますよ(笑)
やっぱ傾山いいですね〜、まだ登れてないんではよ登らないかん!

あ、傾山なのに傾いて写真撮ってないやん(笑)
2015/10/8 11:06
Re: 無事下山!
全て傾いまーす、人も傾く。お互い傾いて平行にしか見えないの〜(笑)
2015/10/8 11:23
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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3/5
体力レベル
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