熊伏山・観音山周回 【13座目/300名山】静岡100山


- GPS
- 07:39
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,414m
- 下り
- 1,421m
コースタイム
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 7:39
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道152号は、竜頭山平和登山口以降幅員は狭め。普通車同士の離合なら問題無い箇所は多い。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■観音山駐車スペース〜青崩峠 青崩峠の駐車スペースまではひたすら舗装路登り。しばらく国道152号だけど歩道は無いので、あまり交通量は無いけどクルマには注意。道路標識で青崩峠の案内があるので舗装林道に入る。林道に入ってすぐトイレ有り。 ここから勾配がキツくなり、舗装路なので歩きやすいけど日も射すので中々大変。頑張って登っていくと、足神神社が見えてくる。休憩出来る東屋有り。 青崩峠駐車スペースに仮設トイレがあった。詰めれば10台くらいは停められそう。塩の道石碑有り。ここから青崩峠までは古道になっているので、舗装路は終わるが石畳みたいになってて、沢も橋が架かってて整備されている。青崩峠は静岡方面の展望が開けている。長野方面は少し樹が多い。遠信のいすと名付けられている長いベンチがある。 ■青崩峠〜熊伏山 ここからようやく本格的な登山道が始まる。青崩の頭までは道幅が狭い所が多い。序盤は階段がしっかり整備されていて歩きやすいが、かなりの急登。途中何箇所か開けており、南アルプス深南部から聖・赤石辺りが見えていると思う。 階段が終わるとロープ場の急登が続く。登りは殆ど使っていないが、少しザレているので下る場合はロープを使った方が良いように思えた。青崩の頭にコンクリートが基礎みたいになってて、座って休むことも出来そう。これ以降、観音山まで座り休憩に適した箇所は無い。 青崩の頭から勾配は落ち着くけど登りが続く。道幅も広くなり危険箇所も無い。前熊伏山には標識と三角点があり、鶏冠山・観音山への分岐にもなる。 前熊伏山〜熊伏山は平坦気味だけど、地味なアップダウンも少し有り。途中に樹々に隠れ気味だけど、南アルプスが一望出来る。 熊伏山はそこそこ広くて、一部だけ開けている。標識と三角点有り。大休止をここでした。 ■前熊伏山〜鶏冠山 前熊伏山まで戻ってここから破線ルート。序盤は道幅も広く下り基調の道。踏み跡が薄くルートがパッと見分かりにくいが特に問題無し。 「この先危険エリア」の看板が見えてからこのルートの本領発揮。まずルーファイが非常に難しい。このルートで初めてピンテは100%信用出来ない、を実感した。今まで殆どそんな所見たことなかったが、今回初めての経験となった。GPSが無いと現時点の私なら確実に遭難コースとなるでしょう。 細尾根で切り立った所も結構有ったが、そういう所は苦手ではないのであまり問題無かった。 更に平均標高自体はずっと変わらないのだが、延々と続くアップダウンの連続。その1つ1つがかなりの急勾配。登りは良いけど下りは中々の危険レベル。前述通り踏み跡も薄く、どこを下ったらベストなのか瞬時に判断出来なかった。右往左往して何とか見つけるというのを繰り返した。巻ける所は巻きたい所だが、殆ど全てのコブを越えていった気がする。 急勾配でも掴む所があまり無い。木の枝・根など、掴めそうなものは何でも使って進んだ。何回か枯れ木が崩れたり石が崩れたりして、身震いもした。3点支持って何?って方は絶対入ってはいけない山域だと思います。鶏冠山は標識はあるけど展望無し。 ■鶏冠山〜観音山 この先も延々と続くアップダウン。精神的にもかなりやられた。舐めてて遅発だったのを後悔したし、尻をついてヒップそりみたいに降りることもあった。これルートを間違えると戻れなくなる可能性があるので、GPSはかなりこまめに確認した。 アドレナリン全開になりながら進んでいくと、反対方向から見える方向に「この先危険エリア」看板を確認した時に、かなり安堵した。 看板通りこの先は、危険を感じるような急勾配は無く快適に歩ける。登山口への分岐を過ぎると、最後の観音山への急登が少し有る。観音山ヘリポートの広大な空間まで登ると、観音山はすぐ。小屋跡っぽいのが有ったり、トイレの残骸が有ったり。山頂もテラスっぽくなってて、コンクリ基礎も有って昔何かが有ったのかな?観音山にも標識有り。コンクリ基礎に座って休憩が出来る。 ■観音山〜観音山登山口 山頂からショートカット出来そうな足跡があったのでそちらに進んだ。登山道では無いけど、鶏冠山前後に比べると天国のような道だった。行先も分かりやすく勾配もそこまで大変ではなかった。最後に登山道に戻るときは結構な勾配。暗くなり始めてたのでルーファイが難しかった。 ここから登山口までひたすら杉林の急勾配。これは登りで使うと、休憩ポイントも無いしかなり辛そうに思えた。何と2kmで約900mダウンと平均勾配45%w 1箇所だけ少し展望が開けている。延々と九十九折を降りて行くと、沢の音と道路が見えて登山口まで下りれる。 |
その他周辺情報 | 下山が遅くなったので寄り道無し。一旦帰宅し、行きつけのスパ銭「島田蓬莱の湯」で登山後の汗を流した。 |
写真
感想
熊伏山:300名山13座目 2025年2座目。
観音山:静岡100山の1座。
今週末も土曜だけの好天予報。仮に日曜が晴れても、今週末は地元で祭りがあり交通整理を頼まれたので結局山は行けなかったのだがw(結局日曜の祭りは荒天で中止となったから役割不要だった) かつ金曜は飲み会だったので、遠くの山に行くのが難しい。なので近場の山で済ませようと思って探すとこのルートが見つかった。
まぁ浜松市天竜区水窪は、ウチから約2時間掛かるので全く近場では無かったのだがw 時間だけなら2時間あれば大月まで行けるよねww ちょっと山選びを失敗した。
熊伏山は普通の登山道。300名山なので感動するような景色ではなかったが、南ア主峰・深南部を見ることが出来たし、天気にも恵まれた。塩の道と言われる、武田信玄も通ったとされる古代の道も、雰囲気があってとても良かった。
観音山は展望が殆ど無いから、これだけで登ると結構な急勾配が延々と続くので、見返りが少なくガッカリしそうw まぁトレーニングには良いかもしれません。
核心部は何と言っても、前熊伏山〜観音山の破線ルート。延々と続くアップダウン。コブを巻こうと思っても、登山道がどう続いているのか分からなくて、自信が無いから見渡すことが出来るコブに結局登ることになったり、と中々ハードな道だった。
普通の急登くらい無になって進めば何てことないのだが、下りが恐怖を感じる勾配。ルーファイも慎重になるし、登山道を何度もロストするのでこまめな確認も必要になる。もうどうやって下りたら良いのか分からない箇所は、ヒップそり(と言うのかなw)でプチ滑落しながら下りた。これで登山道を外れると遭難しかねないのでGPSはかなり確認することになった。
破線ルート?大キレットも行ってるし、余裕でしょ。巻ける巻ける、という慢心から、登山の基本である早出も徹底しなかったし、暗くなり始めた頃からかなり焦りを感じた。どうやって下りたら良いか分からなくなって、引き返す時間の余裕も無い。エスケープルートも無い。出来ることは進むだけ、という状況は初めての経験だった。ガチで遭難、の2文字が頭に出てきた。ヘッデンは当然持参しているけど、こんなルートをヘッデンだけで進める自信は無い。
今回の教訓としては、破線ルートがある計画の場合は、CT上でちゃんと明るい内で下りれるレベルで考えるのは絶対だと感じた。今回のCTは11時間だったから、そんなコースを10:00にスタートするのは慢心の他の何物でもない。多分一般登山道なら問題無いことが多いのだと思うが、破線ルートでは絶対やってはいけないことだと肝に銘じたいと思う。
後は気温も上がってきたので、発汗量も増えてきたからか水消費量も増えてきた。今回2.7L予備のペット含めて3.2L持参したが、予備を残して2.7L全て飲んだ。最後の方はかなり我慢しながらだったから、行動時間にもよるけど、もう少し持参すればよかったな。
登山口に下りた時は、身も心もクタクタになったが、観音山急勾配下りでもヒザ痛は出なかった。あのアップダウンの連続でも大丈夫だったら、20/2000レベルまでいかなければ問題無いかな?
登山後に調べたところ、凍結路ではなくてもチェンスパが有効というのを見た。今回みたいなザレザレの急勾配は踏ん張りが効かないので、確かにチェンスパも良いのかもしれない。ただ、登山後の靴掃除で松ヤニが溝にへばりついてたので、チェンスパに絡むとイヤだなw まぁ滑落転倒するよりはマシだろうけど。
しばらく破線ルートはコリゴリかな。経験するのは良いことと思うけど、また一般登山道に飽きてきたらにしようw
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