石鎚山(天狗岳)


- GPS
- 05:07
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 989m
- 下り
- 1,027m
コースタイム
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 6:24
天候 | 雨のち快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
藍住ICから~いよ小松IC(3690)~ 石鎚山ロープウェイの駐車場(500円)~ロープウェイ往復(2200円) いよ西条ICから徳島IC(3690) |
コース状況/ 危険箇所等 |
鎖場は雨あとは濡れた岩に注意。 最初の試しの鎖は登ったら岩場の反対側に鎖で下りなければならない(巻き道はない)ので鎖場初心者はやめたほうがいい。てっぺんの岩場も滑落注意。 登山道に終始続く古い木の階段がある。登りはきつい。 |
その他周辺情報 | 石鎚山山頂(弥山)に山小屋(飲料水、軽食、シャツなどの売店、食堂もありだが平日はカレーのみ)、神社お守り販売あり。 |
写真
感想
お待たせしました四国本格上陸から1年。遂にその四国最高峰にして西日本最高峰に登ります。ちなみに愛媛県初上陸だと。また、この投稿公開時点で自身もっとも西の山となります。
天気予報は晴れではあったがなぜかゲリラ雨。麓の街に朝到着時には土砂降りに近く、あ~やっちまった、まあ登山口までいって様子みるかと、雨雲レーダー0では石鎚山周辺を笠のようにほっかぶりしてて周囲は快晴。これはすぐ止むのではないかと、そしてロープウェイ始発直前には雨は止んで快晴となった。
本当はロープウェイ使わずに登ることも考えたが3時間近くかかるようで鎖場に挑戦することを考えたらなるべき体力温存したかったのでロープウェイを使うことに。まあ普通そうなんだけどね。
ところがロープウェイ山頂駅から成就社まで地味な登り、これはまだどうってことないが成就社から八丁まで下り、まあ下りは楽だが、いやいや帰りは当然登りになる。それも疲労した状態で。ちょっと憂鬱な気分になったが、仕方ない。八丁到着から高度差の地図があった。なるほどここから急坂が始まるのかと、
そして木の階段、それも古く、一部朽ちているのが延々と続いた。これは地元神奈川県の丹沢のバカ尾根にも匹敵するかそれ以上の階段であった。ところどころ切れるがいつまでも続いて体力を消耗した。これは計算外だった。一説には土小屋からのほうが登りは緩いというがそれも伝聞にすぎない。快晴になったのはいいが暑くて大量の汗をかいた。こんなことなら雨模様もよかったかもしれない。だがその場合は鎖の濡れた岩が危険だったかも。
そして鳥居をくぐって試しの鎖に。ここで注意が必要なのはてっぺんに登ったら巻き道はなく、そのまま反対側の鎖を降りるしかないということだ。登るより降りるほうが技量が必要である。また、高度感・恐怖感は登りの比でないということを知ったうえで臨んでください。濡れた岩も滑りやすくて注意。
このクサリは太く大きく、わっかを掴んで手がかかりとできます。修験の山なのか登り、下り用と鎖が分かれてます。下りる人はほぼ修験者用なのだろうか。下るどころかほとんどの人は巻き道を行ってました。同じロープウェイには10人位いたかな。まあ全員確認したわけじゃないですが、
なんとか想像よりは難なく登りはクリアしたが、問題は下りである。最初下る箇所を見落として岩稜にぐるっと巻き付けられている鎖を左右にたどって絶壁を見下ろしてどっかから降りるんだここからか?と不安になったが、降りる箇所はすぐ反対側でその表示もあった。こんなわかりやすい表示見おとすか?とおもったが見落としたのだから仕方ない。なるほど標識表記を見落として遭難することもあるがこういうことかと思った。それとも狐か死神のしわざかな。
下りはさすがに慎重に、特に取り掛かりが非常に危険なんですよね。セルフビレイが望ましく、いちおうハーネスとランヤードを持っていきましたが使うことはなかったです。いや使えっての。下からだと足をおく足がかりステップを確認しないといけないが、上からだと岩が邪魔して直下の足がかりが見えなくて、どこに足を置けばいいんだよとなりますのでこれも注意です。なんとか足がかりを探して降りれましたがやっぱり登りよりは技量が要りますね。
そして登り切って休憩小屋に。営業してませんでしが休日は営業してるのだろうか?巻き道を行った人が鎖のぼりおりしてきたんですか?とか言ってました。いや~降りるのがやっぱテクニックいりますねと言っておきましたが。
またすすんで階段も続きます。そして最初の一の鎖へ。せっかく持って来たメットと手袋を装着。ここは取り掛かりは楽。そのまま登って一度ステップに立つとどんどん傾斜はきつくなってきました。ここはほとんどの鎖はそんな感じですが。うれしいことに足がかりがしっかりしたステップ、傾斜の緩いステージのような場所が必ずあるのでそこで小休止できることです。まあその際にもしっかり手がかりしてないと危ないですけど。そういう時にセルフビレイできるハーネス、ランヤードがあったほうがいいです。
登り切ってさらにすすみます、
二の鎖小屋へ。ここの小屋はトイレあり。水場があるようですが確認忘れた。
鎖場は最初は軽い岩場から鳥居をくぐってまた大きな鎖。一の鎖よりは長く、途中から傾斜もきつくなります。垂直に近い所も。それでも周囲は開けてないのでその分高度感は少ないです。いやいや体力消費もあいまって、緊張感もひときわ大きくなってきました。登り切って一部トラバースして小鎖を登って突破します。うーん明らかに一の鎖よりきつかったです。
また登ってすすんでいよいよ三の鎖へ。
ここは小屋前が大きく拓けており展望がよかったです。とりかかりも周囲が拓けてるだけにほぼ垂直の鎖。これまでと比べて上り下り用が少し離れていました。
見上げて気合を入れて登っていきます。一度登り切って小休止がてら振り返ります。うーんやっぱ一番高度感があって怖いな。しっかり三点確保で登っていくしかありませんが、
何度かステップに見を置いて見上げると明らかに傾斜はきつくなっています。最後の最後の核心部はほぼ垂直。鎖が宙にぶら下がってるだけのような所も一部あって鎖につけられた三角の足場を足掛かりにしっかりと確保しながら上って行きます。まさに直登ですね。難易度は一番高いです。ここを登りきるとそこはもう頂上。石畳を周って神社の祠に到着です。
石鎚山山頂(弥山)に到着。ここは山小屋あり、神社ありの展望のいい広場になってます。天狗岳も望めます。
しばし小休止してお守り購入。荷物を広場にデポして天狗岳を登ります。うーん写真でよくみた突き出た岳。三日月みたいな形の反対側は絶壁。ちょっと怖い。でも進むには十分な広さのある岩稜です。
慎重に登って山頂到着。西日本最高峰・天狗岳に立ちました。その先にも二子山のような南尖峰が、そのまた先はさらに危険なようですがいけるのだろうかと。
弥山の神社を臨む展望も絵になりますね。戻る際にも登りと異なる展望にちょっと楽しんで戻りました。
さて山小屋で食事したいと、食堂はなぜかロープで塞がれており、おそらく勝手に入って休憩されるのを嫌がっての措置だろうか。平日はカレーのみの提供のようで。水も常温の真水であれば給水機のようなところから500ml100円で買えますのでリーズナブルです。水は600mlがまだ一本あるので食事の際に食堂で水を補給できるのもあって100円で500mlあれば帰りは十分と思って補給。実際足りましたがもっとあったほうがいいかもしれません。
帰りは巻き道を行きます。下りは楽と思いましたがおりしも季節外れの夏日快晴となってちょっと熱中症を気を付けないといけないくらい暑くなりました。頭からちょっと水かぶりました。水が流れる程度の登山道から取水も可能な小滝がありました。雨あとだから流れていたのか常に流れているのかどうかはわかりませんが。地図にないのでたまたまかな。
それでも登りよりは楽。疲労もたまってかゆっくり降りていきます。試しの鎖の小屋で小休止。八丁まで一気に行きます。八丁から先ちょっと登り返すんだよな~と当初からの憂鬱で八丁到着に小休止。途中ちょっと気持ち悪くなりましたが、すぐに回復。やっぱ夏は暑さに気を付けないと、まだ夏じゃありませんが、
八丁から最後の気合を入れて登り返します。あれ?想像より距離少なかった、あっという間に成就に到着。成就からつづら折りの地味な道を下ってロープウェイ山頂駅に到着。ふ~、すぐに発車する便に乗れました。おしまい。
前にも言いましたがなんだか最近は山行いくごとに自信なくなっていくような、今回も本当は鎖を降りる訓練も兼ねたかったんですが、訓練にしては難易度が高いような、また夏の大仕事も始まりますし危険を冒してもバカバカしいので、というか予想より疲労も相まって結局降りるのは中止しました。うーんそれでもいい経験だったかも。
ただ正直今までで一番の恐怖でしたね。それほど難しいと思ってなかった想定外だったのもそう感じた一因かも。最近ですと去年の秩父二子山とか、よりも。これも人に寄りますがみなさんも挑戦する際には十分お気を付けください。甘く見ると恐怖も倍増しますから。
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